試合の帰りのバスで影山は・・?
登場人物
天城大地と影山輝。3年生と1年生の先輩後輩の関係。
今日は遠征試合の帰りだった。
かなりハードなスケジュールをこなしたので、みんなグッタリした状態だ。
天城先輩は体が大きい。
だからいつも、バスの一番後ろの5人掛の座席の中央に、ほぼ3人分の場所を取るように座っていた。
ここは天城先輩の特等席。
特等席というか、他の席は狭すぎて座れないだけなんだけど・・。
ボクは最初の頃は一番前の座席に、ひっそりと座っていた。
しかし、最近は先輩に「影山はココだド」と言われて、強制的に先輩の隣に座らされていた。
ボクはそれが嬉しかった。
大好きな天城先輩の横で眠ることができる。
しかも、一番後ろの座席だから、あまり人に見られることはない。
ボクは最近、サッカーは試合よりも、帰りのバスの時間が楽しみになった。
試合はあまりスタメンに出られないし、ベンチでみんなの応援をすることのほうが多い。
天城先輩は試合にずっと出ているので、帰りは疲れて眠ってしまう。
だから天城先輩とはあまり話はできない。
でも、ボクは眠っている先輩の隣にいることが幸せだった。
だって大好きな先輩の体を、枕にできるんだもの。
今日だって、ボクは先輩の腕にしがみつくような体勢で、"眠ったフリ"をしていた。
だって本当に眠ってしまったら、このドキドキした瞬間を感じることはできないんだから。
先輩の腕は太くて暖かくて、頼もしかった。
先輩は寝ているのか、起きているのか良くわからないけど、
ボクがギュッと腕を握りしめると、それに反応して頭を撫でてくれる。
ボクはそういう先輩の仕草が大好きだった。
もう一度、天城先輩の腕を強く握ってみる。
「うーん・・影山・・眠いんだド・・」
寝言を言っているのだろうか?
天城先輩はボクの肩に腕を回してきた。
そのままボクの上半身を、太い胸板の中に包み込んだ。
まるでボクを抱くように・・。
ボクは先輩の胸の中に、抱かれる格好となった。
そう、最近はボクがおねだりをすると、先輩は胸の中に抱いてくれるようになった。
先輩は寝ぼけて、ボクを抱き枕にしているのかもしれないけど、
ボクにとっては、先輩が抱きしめてくれる行為が、たまらなく大好きでドキドキするものだった。
──天城先輩の胸の感触。
ボクの顔は、先輩の乳房にめりこむくらい押し付けられて、ちょっと苦しいくらいだ。
でも、この感触がたまらなく好きだ。
だって先輩の胸は、男なのにおっぱいの形が分かるほど大きい。
そして、柔らかくて暖かくて・・。
ジャージの上からでも、天城先輩の胸の感触が手に取るように分かり、とにかく気持ちいいんだ。
クンクンと匂いを嗅ぐと、クリーニングしたジャージの匂いと、天城先輩の汗臭い匂いが混じった感じがする。
いつも先輩の匂いだ。
ボクは先輩の逞しい胸の感触を確かめながら、ギュッと抱きついていた。
ボクはゴソゴソと顔を動かして、先輩の胸に耳をピタリとつける。
──ドクン・・ドクン。
先輩の心臓の音。
ボクの心臓の音よりも、ずいぶんとゆっくりと鼓動している。
天城先輩はボクを抱きながら、どう思っているんだろう。
本当に眠っているだけなんだろうか?
むしょうに気になる。
心臓の鼓動が遅いってことは、先輩はボクのように緊張していないのかな・・?
それってボクに興味がないってことなのか、複雑な気持ちになる。
天城先輩に・・もっと甘えたい・・。
今日は"あること"をやってみようと思っていた。
先輩の太ももを触ってみたい。
理由は・・なんとなく・・気になるから。
だって、いつも胸で抱いてくれるけど、お腹から下の感触は知らないままだし・・。
先輩の下半身は・・・・とても気になる部分だから。
でもボクにとって、それは勇気が必要な行為で、
もし先輩が嫌がったら、そこでボクと先輩の関係は終わってしまうかもしれない。
そう考えると、太ももを触ろうかどうか、何度も躊躇した。
チラッと天城先輩に顔を向けると、スースーと眠っているように見える。
たぶん、いまならば太ももを触っても、気づかれないかもしれない。
ボクは心臓をドキドキさせながら、意を決して右手を先輩の太ももに伸ばした。
──そっとタッチしてみる。
まるで猫の頭をなでなでするように、そっと静かに音をたてないように・・。
もしかして、触った瞬間に先輩がビクッとして起きるんじゃないか・・。
そんな不安を抱えながら、ジャージの生地の感触が手に伝わった。
天城先輩をチラッとみてみると、全然気がついていないようだった。
もう少し大胆でも大丈夫かな?
今度は手のひらを、太ももの上に乗せてみた。
柔らかい。
先輩の太ももは、まるで田んぼのように大きくて、ボクの手で触りきれないほどだ。
一体太ももの幅は何センチあるんだろう・・なんて変なことも考えた。
しばらくのあいだ、ボクの右手だけが自由に動いていた。
優しく撫でるように、太ももを触っていく。
お医者さんがよく触診をするけど、それに近いことをしているのかな?
先輩は眠っているのか、何も反応がない。
天城先輩の太ももは、ジャージの上からでも柔らかい感触が伝わってくる。
丸太のように太くて大きいのだが、不思議と触り心地がいい。
(天城先輩の・・もっと・・触りたい・・)
ボクは自分がだんだんと興奮しているのが分かった。
ここまでくると欲望を抑えるのが難しいくらいだった。
太ももの付け根にある、もう少し先の・・絶対に触れない部分まで・・触りたい・・。
でも、その部分はたぶん、ムリ・・。
ボクの手が太ももの付け根から、膝までをペタペタと行ったり来たり触っていると・・。
突然──。
ボクの手が何者かに捕まれた。
血の気が引くような思いがした。
だって、その感触は明らかに天城先輩の手の感触なのだから。
──怒られちゃう!
怒られるだけならまだいい。
もし嫌われてしまったら・・・。
額に汗が流れた。
ボクは怖くて天城先輩の顔を見ることができず、ただ先輩の胸の中で震えていた。
・・・・。
無言の時間が続いた。
ボクの手が掴まれてから、けっこう長い時間が経ったような気がする。
ボクは天城先輩の胸の中で、恐る恐る目をあける。
そして先輩の顔に視線を送った。
間近でみる先輩の表情。
先ほどと同じように、目を閉じてスースーと眠っているように見える。
でも、そう見えるだけで、手を掴んでいるのだから、実際は起きているはず・・。
寝ぼけているだけならいいんだけど、もしかすると怒っているのでは・・?
天城先輩の小声がボクの耳に届いた。
「こっちだド・・」
天城先輩は、ボクの手を握ったまま、その手をある場所に移動させた。
天城先輩がボクの手をある場所に押し付けて、そして放した。
(まさか・・そんな・・・)
ボクは自分の手がどこにあるのか、なんとなく察しがついた。
でも、それが本当かどうか確かめるまで、体が震えていた。
だって、そこは天城先輩の・・・!
ボクは目を開いて、自分の手の位置を確認したとき、思わずゴクリと唾を飲み込んだ。
天城先輩は自分の大切なところに、ボクの手を運んでくれたのだ。
(え・・・これって・・どうしよう・・・)
予期せぬ出来事に、ボクは恥ずかしくて何もすることができなかった。
口から心臓が飛び出るんじゃないかというほど、鼓動が高まった。
ボクはしばらく何もすることができなかった。
もし、ボクが少しでも手を動かしたら、それは・・。
それは、先輩のおちんちんを触ることになるのでは・・。
いや、実際はもう触れているのだけれど・・。
オロオロとするボクに、先輩は耳元でささやいた。
「いいんだド・・。影山の好きなようにして・・いいんだ・・ド・・」
──そうだったんだ・・。
天城先輩、本当は気が付いていたんだ。
ずっとボクが何をしたいのか、見守っていてくれたんだ。
でも、そう考えると恥ずかしい。
だってボクが先輩のアソコを触りたいって、分かっていたんだから。
──先輩のイジワル!
・・って一瞬思ったけど、先輩はやっぱり優しい・・。
だって、天城先輩は勇気のないボクに、手助けをしてくれたんだから。
ボクはドキドキする緊迫感から少しだけ解放されて、だんだん心が温かくなった。
そして、いま手のひらにある天城先輩のモノを、
触ってみたいという好奇心のほうが強くなっていった。
──いいんですよね、先輩?
無言で先輩に何度も確認をしながら、ボクは5本の指をゆっくりと動かした。
手のひらにあるモノを握ってみる。
──ぐにゅ。
温かくて、そして柔らかい。
おまんじゅうを潰すみたいな、そんなアソコの感触だった。
もう一度・・。
──ぐにゅ。
これが先輩の・・・思ったよりも小さくて、意外とかわいい・・。
ボクのと、あまり変わらない大きさ・・かも・・。
先輩のゾウさん、痛くないかな・・?
そんなことを考えていると、突然先輩がボクをさらに強く抱きしめてきた。
(ああっ、痛い・・)
そのとき、ボクは気が付いた。
先輩の体が小刻みに震え、そして耳から伝わる心臓の鼓動がとんでもなく速くなっていることに。
──天城先輩が緊張している・・!
あり得ない速さで鼓動している先輩の心臓。
えっ・・ええっ・・!? ってボクのほうが驚くくらいだった。
ボクはとってもうれしくなった。
体が何倍も大きい先輩が、心臓の鼓動をこんなに激しくして・・。
まるで、ボクの姿をみんなから隠すように、大きく抱きついてきて・・。
もしかすると、ボクが恥ずかしいだけじゃなくて、先輩も恥ずかしかったんだ・・!
ボクは手のひらで、先輩のモノをゆっくりと揉みはじめた。
手のひらに感じる。
先輩のアソコの部分。
おちんちんの竿の部分が短くて太いのが、手のひらの感触に残った。
これが先輩の・・ずっとボクが触りたかった部分・・。
先輩は震えが少しずつ大きくなり、それを抑えようとしているのか、さらにボクを強く抱きしめた。
そしてボクの耳元で、ハァハァと荒げた息を殺していた。
ボクは気が付いた。
先輩がボクを強く抱くのは、アソコが揉まれる感触に耐えようと必死なのかもしれない。
だってもし声を出したら、狩屋あたりが感づくに違いない。
あまり激しく揉んでしまうと、先輩に迷惑がかかるかも・・。
だから、ゆっくりと優しく、ボクは先輩のアソコを撫でていた。
──あ、あれ・・・?
ボクはまた気が付いた。
揉むたびに先輩のあそこが大きくなって、硬くなっている感じがする。
ボクの手の動きで、天城先輩が興奮しているんだ・・!
それがボクにはとっても嬉しくて・・。
(天城先輩、ありがとう・・ボク、うれしい・・)
ボクは心の中で呟いていた。
先輩のアソコをもっと知りたくて、先輩の竿と思われる部分を5本の指で強くこすりつけたとき──。
「あ、うっ・・・」
天城先輩の声になるかならないか位の、ギリギリの声がした。
これって、まさか先輩の喘ぎ声・・?
このまま続けたら、先輩はどうなっちゃうんだろう。
ボクは嬉しさと同時に不安が複雑に交錯した。
「う、うーん・・また着かないぜよ・・」
──ドキッ。
隣向こうにいる錦先輩から寝言があがったとき、ボクの右手は天城先輩のアソコから離れていた。
ボクはふと我に返り、はぁ・・と大きく息をつく。
すると天城先輩からも、ハァハァという倍以上の大きな息遣いが耳元に伝わってきた。
そしてかすれた声がした。
「・・・続きは・・・来週のバスの帰りだド・・」
その言葉を聞いて、ボクはうれしくて、高揚して、なぜか涙が出てきた。
そのまま天城先輩の胸に抱きついたまま、ウトウトとし始めた。
今日の出来事は、一生忘れない。
天城先輩の優しさと、そしてこの感触を。
もう少し続きます。