NARUTOの世界観で秋道チョウジ小説書いてみました。今回は設定に突っ込みどころ満載のアホエロ小説となりそうです・・。登場人物が多そうですが、実際動くのはシカマルとチョウジなので、あまり圧倒されないでください。見たことない人のためのキャラ紹介ということで。
登場人物
奈良シカマル。13歳。唯一中忍に合格したIQ200の天才。チョウジとは幼なじみ。
秋道チョウザ。チョウジの父親で現在秋道一族の当主。
猿飛アスマと紅。上忍。アスマは10班(チョウジ、シカマル、いの)の教育担当。
薬師カブト。大蛇丸の右腕として暗躍する医療忍者のスペシャリスト。
ナルトたちが、サスケの奪還に失敗してから一ヶ月ほど経ったある日・・。
暗い洞窟の中。
「ようやく目覚めたわね・・・」
「・・・お、大蛇丸様・・」
大蛇丸── 音隠れの里の設立者。
人の心と命を弄ぶ残忍な瞳。氷のような表情。
しかし、その内に秘めた神秘的なものに、みな惹かれていく。
次郎坊も、その1人だった。
「あなたのような役立たずを復元させるのに、一ヶ月もかかったわ・・」
大蛇丸は、次郎坊の相撲取りのようなガッチリとした体躯をみて、不気味に微笑む。
次郎坊は石のベットに仰向けになっていた。
体にあちこちに、なにか電極のようなものが刺さっている。
大蛇丸様が治療をしてくれたのだ、とすぐに理解した。
(俺は・・・そうか・・・)
名前も知らない太ったクソガキにやられたことを思い出した。
考えただけでも腹が立つ。
呪印の状態2の力をもってしても歯が立たなかった。
蝶のように美しい色彩に彩られた膨大なチャクラ。
あのチャクラはなんだったのか。
次郎坊は、数日経つとようやく元のように動ける体になった。
しかし、生き返った体になにか違和感を感じる。
「大蛇丸様、この次郎坊をお助けいただきありがとうございます」
台座に座って頬杖をついている大蛇丸。
その瞳の奥にどんな策略をめぐらしているかは誰も知らない。
「アナタ、下忍の子供に負けたんですって?」
女性的でありながら陰湿さを感じる低い声。
「は、はい・・・しかし、あのときは油断して・・」
「そんなことはどうでもいいわ」
「・・・」
「アナタが戦った、秋道って子ね・・・おもしろい丸薬を使うわね」
「はい・・・」
「アナタも知ってるでしょ。チャクラが通常の数倍になる丸薬」
「たしか3色ありました」
「あの丸薬のことをもうちょっと知りたくてね・・・私の研究にも役立つかもしれないのよ。
それでアナタに確認してもらいたいことがあるんだけど・・」
大蛇丸は次郎丸に任務を授ける。
・・・・・。
「それで、白状させれば一族の誰でもよいのでしょうか?」
「でもアナタ、あのポッチャリした子、けっこう好みでしょ?
カブトの話では、秋道チョウジっていう名前らしいわ」
大蛇丸はニヤッとした顔で次郎坊を見つめる。
「ではその秋道チョウジをたっぷり可愛がってやりますよ」
「ええ、頼むわ」
「あのガキには借りもありますから」
「役に立ちそうなら、殺さないで捕まえてきなさいよ」
「もちろん」
「私色に染めてもおもしろそうだし」
「分かりました」
「失敗したら・・・アナタにもう用はないわ」
「・・・・・」
次郎坊は黙ってその場を立ち去った。
「カブト、そこにいるんでしょ。あなたは丸薬の成分について調べなさい」
「分かりました」
「それと、なにかあったら次郎坊の後始末はアナタに頼むわ」
「はい、大蛇丸様・・・」
チョウジは一ヶ月前、次郎坊との戦いで瀕死の重傷を負った。
しかし、綱手の医療忍術により、奇跡的にその命を救われたのだった。
チョウジは1週間ほど里の病院に入院し、その後はリハビリも兼ねて忍術の修行に明け暮れた。
修行には、10班の担当上忍であるアスマが付き合っていた。
アスマは10班の3人の中で、特にチョウジを可愛がっていた。
出来の悪い生徒ほど感情移入してしまう。
だから食い気ばかりのチョウジの将来を心配していたのだ。
しかし、退院後のチョウジには驚かされた。
気力が充実していた。
修行にも熱が入っていた。
「チョウジのヤツ、まだケガが直ってないのに、やる気満々で参ったよ」
アスマは同じ上忍の紅に愚痴をこぼしていた。
いや、正確には愚痴ではない。
チョウジが食い気だけではなく、忍術修行に真剣に取り組むようになってうれしかったのだ。
だが、実際にはアスマが思っていたことは違っていた。
チョウジは以前からずっと1人で努力をしていた。
いくら修行しても術を使いこなすことができず、アスマの前で実行するのが恥ずかしかったのだ。
しかし、次郎坊との戦いで生死の狭間をさまよったチョウジは、ついに覚醒した。
命をかけて戦った覚悟が、チョウジを変えたのか。
次郎坊に勝ったという自信がそうさせるのか。
大量のチャクラが体から溢れるようになった。
アスマとの修行が終わると、バリバリとガルBポテトを木陰で誰にも邪魔されずに食べる。
ハラペコのお腹に染みるポテチの味。
これがチョウジの毎日の楽しみだった。
チョウジは空を眺めながら、ムシャムシャとこの上ない幸せを感じていた。
「よう、チョウジ」
後ろから聞きなれた声がする。
「あっ、シカマル!」
チョウジはニコッと笑う。
シカマルが中忍になってからは、忙しいのか毎日顔を合わせることはなくなった。
でも、お互いどこで何をしているかくらいはだいたい分かっていた。
「こんなところでポテチばっか食って、見事にリバウンドしちまったな」
シカマルはチョウジの太ったお腹をみながら、からかっているようだ。
「いいの。僕は食べることも修行の1つなんだから・・モグモグ」
「全くおめーは変わんねーな。雲みたいにマイペースだぜ」
「そういうシカマルだって、雲見てるのが好きなくせに」
「ま、否定はしねーけどな」
マイペース同士、気が合うのだろうか?
シカマルは「よっこいしょ」とチョウジの横に座って、そのまま寝転んだ。
チョウジはポテチを食べながら、フッとシカマルを見る。
気持ちよさそうに雲をみている。
───奈良シカマル。
僕とは幼少時代からの友達だ。
シカマルは不思議なヤツだ。
機転が利くし、頭がいい。
中忍に合格したのだって、シカマルだけだ。
でも、威張ったりすることもない。
中忍になってもシカマルは前と全然変わっていない。
小さい頃、僕はいじめられて仲間はずれにされていた。
秋道一族はデブでノロマだから・・・。
そのとき、シカマルだけが僕と友達になろうと言ってくれた。
シカマルは僕といるときは、いつも雲を見ながら片手でポテチを横取りしてくる。
食べながら、毎日僕にいろんなことを話してくる。
おもしろかったこと、ムカツいたこと、いま考えていること・・・。
いつも話すのは面倒くさがるけど、僕と2人だけのときはいろんなことを話してくる。
実際には2人でいる時間が長いから、たくさん話しているように感じるだけかもしれない。
結局は2人でボケッとしていることの方が多い気もする。
みんなシカマルのことをやる気がないって言うけど、僕にはシカマルがしっかりと計算して行動しているのが分かる。
ぼんやりと物思いにふけるチョウジを、シカマルは横目でみている。
「おい、チョウジ。なに考えてんだよ?」
シカマルは起き上がって、急にチョウジの体に密着してきた。
そのまま両手でチョウジのわき腹を思いっきりくすぐる。
「わはっあははっっ、シカマルくすぐったいって!」
「チョウジ〜、言わないともっとくすぐるぜ」
「わっわっ、言うからやめてよ、シカマルぅ」
いつのまにか、チョウジはゴロンと仰向けに倒されてしまった。
お腹の上にシカマルが乗っかってくる。
シカマルは横に生えているネコジャラシを一本引っこ抜く。
そのムズムズしそうな先端で、チョウジの首筋をくすぐりまくる。
「ぎゃああ、シカマルやめてよ〜。僕はまだケガ人なんだぞ」
「はははっ、どうみてもケガ人ってツラじゃねーな」
シカマルはチョウジの苦しそうな反応に笑いが止まらないようだ。
寝転がるチョウジの顔のすぐ上に、シカマルの顔。
数cmの距離。
「もう、シカマル! ポテチが落ちちゃったじゃないか」
「そんなめんどくせーこと、どうでもいいだろ」
シカマルはニコッとすると、両手でチョウジの頬っぺたを握ってムニュと横方向に伸ばす。
「ジガマ゛ルぅ」
「やっぱりお前は、これくらいぽっちゃりしてねーとな」
伸びきった輪ゴムを弾くかのように、チョウジの頬っぺたを放してパシッと元に戻す。
「もう、シカマルはいつもそうなんだから」
「ははっ」
僕とシカマルが2人きりのときは、いつもこんな感じだ。
きっと、こんな無邪気なシカマルは誰も知らないんだろうな。
いのや、ナルトが見たら驚くだろう。
シカマルは"じじぃのような性格"ってアスマ先生が言っていたけど、僕と2人のときは今でも幼稚園児みたいだ。
まったく、シカマルはもう中忍だっていうのに。
僕の体でイタズラしたり、じゃれあうのが大好き。
子供のころに初めて友達になって、一週間くらいしたら、もうこういう状態になっていた。
でも僕は2人っきりのときの、無邪気なシカマルが大好きだ。
あ、そうそう、じゃれあってるときに倍化の術で驚かせると、シカマルは大きなお腹に乗っかって大喜びだ。
今度は部分倍化の術を使ってみよう。
きっとシカマルは腰を抜かすほど驚くに違いない。
・・・・。
2人はしばらく時を忘れて楽しんだ。
プロローグみたいな妙な始まり方になりましたが、そんなに長編にはならないと思うんで・・・え、早くチョウジを陵辱しろですか?(w