陵辱表現の限界に達したので、今回で終了とします←ォィ
登場人物
大道剴。ネオゲッターロボ(ネオベアー号)のパイロットで、巨漢で力なら誰にも負けない。
ガリレイ長官。技術・科学部門でメカザウルスの開発などを主に担当するデブ専。
恐竜兵士。太めな人間が好きなように改造され、集団で剴を襲う。
一文字號。ネオイーグル号に搭乗するパイロット。性格はいたって単純。
「んああっ、もうやめてくれっ!」
部屋に虚しく響き渡る、剴の叫び声。
ガリレイはニンマリと笑うと、剴のおちんちんを軽く握ってみる。
「んがぐっ!」
微妙な力加減に、一瞬剴の息が止まる。
「さぁ、剴くん。しっかりと精子を出してくれよ」
「ああっ、やめ・・やめて・・」
そういうと、今度はガリレイは手に力を入れて、剴のおちんちんの付け根を思いっきり握りしめる。
「んあああっ!」
剴は、体中に電気が走ったかのようにビクンと腰を浮かせる。
ガリレイの手には、おちんちんのドクンドクンとした脈動が伝わっていた。
「フフフッ。剴くん、相当感じてるみたいだね・・」
「ひぃぃ・・」
ガリレイはガマン汁で湿った亀頭を、直接指で刺激し始める。
ときには激しく、ときには優しく。
亀頭をねじったり、スジをなぞったり、時にはグイッと押してみる。
「うんやぁぁっ!ああああっ!」
クチュクチュというガマン汁の音と、亀頭が擦れる音が交ざり合う。
しばらくガリレイは亀頭を愛撫しつづける。
「んあっ・・はあっ・・・」
息を荒げて、悶え続ける剴。
いつのまにか、ドクドクと噴出していたガマン汁が収まり、剴は寝息に近いような息遣いを始める。
生まれて初めての壮絶な快感に、どうやら眠りに近い状態に入ってしまったらしい。
「剴くん?」
「ん・・・ぐ・・・」
「逝きたんだろう? 早く精子を出したいんだろう?」
「そ、そんなこと・・・」
「こんなにおちんちんを勃起させて、いまさら否定するのか?」
そういうと、ガリレイは亀頭を思いっきり、ギュッと挟んでみる。
「んぎゃ!!」
「あまり焦らしても可哀相なのでね。さぁ、これで逝くがいい!」
ガリレイは、剴の太短い竿の部分をギュッと握り締める。
そして、その手を加速度をつけて、一気に上下に動かし始めた。
「ああああっ!!うう・・気持ち・・」
「剴くん、いま何と言ったのかな?」
「ふああああ! 気持ち・・いい・・」
「ハーハハッ。そうだ、その言葉を待っていたのだ!」
「ダ、ダメ・・もう出ちゃう!」
おちんちんの底からマグマが沸きあがるような感覚。
剴はその脈動を感じながら、スッと腰を浮かせる。
そして、精子が飛び出しそうになった瞬間・・。
(がっ・・はっ・・!)
剴の目の前は真っ暗になり、頭の中で何かがプツッと切れるような音がした。
そして、キーンという耳鳴りが、剴の鼓膜に響き渡る。
そのままガックリと首をもたれ、ヨダレを垂らして意識が飛んでしまった。
ドピュ!!
剴の玉袋が一瞬膨らんだかと思うと、大量の精子が、噴水のように天井に向かって放出された。
「おおっ!」
「おデブちゃん、すごい勢いだぜ!」
「どんな味がするんだ?」
恐竜兵士たちの体に、天井に突きあがった白い精子がベチャッと降りかかる。
「へへ、こりゃまたずいぶんと純白で濃厚な精子だな!」
兵士たちは、剴の精魂尽き果てた姿をあざ笑うかのように、楽しんでいた。
口からヨダレを垂らしたままの剴。
意識を失っているのか、目を閉じてグッタリとしたままだ。
そんな可愛い横顔をみて、ガリレイは剴を自分の手中に収めたことを確信する。
「フフフ、剴くん。この世のものとは思えない気持ちよさだったろう?
これでもう君は私から逃げられない体になったのだ」
そういいながら、ガリレイは剴の丸々としたお腹を優しく撫でてあげる。
「ハーハハッ。これで剴くんの体は、一生わしのものじゃ」
ガリレイは、剴の精子を採取としようと、試験管にスポイドで丁寧に集めていく。
しかし、そのときだった。
「ウギャアアアーー!」
「あ、熱いィィ!」
なにやら恐竜兵士たちが、尋常ではない苦しみを始めたのだ。
その様子を見たガリレイは、背筋を凍らせる。
「なにが起こったんだ・・・ううっ・・これは・・!?」
ガリレイの手は、意志とは関係なく急に震えだす。
そして、持っていた試験管をコロンと地面に落とした。
落ちた試験管から、剴の白い精子がドロッと流れ落ちる。
その液体から滲み出る、異様な感覚にガリレイの表情は固まった。
「まさか・・・これは・・ゲッター線!?」
ガリレイは、尋常ではない苦しみをする恐竜兵士たちを見て確信した。
そして、額に汗を掻きながら、大声を張り上げる。
「全員ここから逃げるんだ! このままでは我々は死んでしまうぞ!」
しかし、恐竜兵士たちは苦しみもがきながら、すでにその場に倒れていた。
もはや返事をするものなど、誰もいない。
(どういうことだ・・剴の精子の中に、ゲッター線が混じっていたというのか!?)
ガリレイは気が動転しながらも、かろうじてその部屋を脱出する。
そして、そのまま司令室へと駆け出した。
ガリレイは混乱しながらも、事態を冷静に分析しようとする。
(そんなバカなことが・・・人間の体の中に直接ゲッターエネルギーが蓄えられることなどありえない・・)
ガリレイは足をもつれさせながら、必死に司令室まで走る。
どうやら、ガリレイもゲッター線を浴びて、体の動きが鈍くなっているらしい。
(神隼人が10年前に実験したこと・・・まさか、大道剴を生きる兵器にしたというのか!
しかし、ゲッター線は放射能だ。人間だってゲッター線を大量に浴びれば死ぬはずだ・・蓄えることなど・・)
ガリレイは司令室に入り、一番奥のコンソールをいじり始める。
(しかし、1つだけはっきりした。我々は大道剴を絶対に殺さなければならない。
神隼人は、大道剴を史上最悪の生体兵器にしたのだ。
もし大道剴が自在にゲッター線を操れるようになったら、恐竜帝国の存亡にかかわる一大事だ!)
ガリレイは、汗を拭いながら本部と連絡を取り始めた。
・
・
「うっ・・うう・・・」
しばらく意識を失っていた剴は、ゆっくりと瞼を開いた。
そして、ズキズキする頭を両手で抱えながら、上半身をムクッと起き上がらせる。
「あれ、たしか俺は・・・恐竜兵士に体をもてあそばれて・・・射精しちまったのか・・・?」
寝ぼけた顔で、剴が回りを見てみると・・。
そこには、先ほどまで自分を散々愛撫していた恐竜兵士たちの無残な姿。
舌をダラッと垂らして絶命しているものや、ヒクヒクと体を痙攣させているものもいる。
「な、なにが起こったんだ・・!?」
その異様な光景に、剴は顔を青ざめる。
裸のまま急いで立ち上がると、1人の恐竜兵士の元へ駆け寄った。
「おい、なにがどうなったんだ? 答えろ!」
剴は、倒れる恐竜兵士を大きく揺すって、必死に尋ねる。
「なんとか言え!」
しばらくすると、恐竜兵士は舌をダラッと伸ばしながら、生気のない目を開いた。
「うわぁぁ! 近づくな、このデブのバケモノめ!」
突然苦しみもがく恐竜兵士。
「おい、な、何言ってるんだ!」
「離れろ・・・お前の体からゲッター線が・・ウァァ!」
「えっ!?」
「どうして人間からゲッター線が放出されているんだ・・大道剴、貴様は何者だ・・」
「なんのことだ・・」
「お前はこの世界に存在してはならない。恐竜帝国最大の・・敵だ・・・」
そういうと、恐竜兵士は白目を剥いて絶命した。
剴は恐竜兵士の言葉の意味が分からずに、しばし呆然とする。
(どういう意味なんだ・・バケモノとかゲッター線とか・・・訳わかんねぇ・・)
ふと剴が自分の腕をみると、なにやら白い蒸気のようなものが発散している。
(うわぁ! なんだ、この湯気みたいなものは!?)
剴は大慌てで、自分の全身を見渡してみる。
すると、体中から白い蒸気が出ているではないか。
剴は先ほどの恐竜兵士の言葉を思い出す。
(ゲッター線を蓄えることができるって・・・俺が? まさか!?)
自分から出る奇妙な蒸気を見て、剴は寒気がした。
(ウソだ・・俺の体から、ゲッター線が放出されているなんて・・・。
なにがどうなってるんだ。一体、俺の体に何が起こったんだ・・?)
全く状況が把握できない剴。
狼狽しながら、ヘナヘナとその場に座り込んでしまった。
剴が頭を抱えて放心状態になったとき、意識の中に入ってくる声があった。
<おい! 早くここから逃げるんだ>
剴はその声にハッと目を見開く。
(お、お前は・・・。俺の体に何が起こったんだ! お前が何かしたのか!?)
<そんなことは後回しだ。早くここから逃げろ。ガリレイはお前を絶対に殺そうとするはすだ>
(どうして!?)
<言われた通りにしろ! 死にたいのか!>
(わ、わかった・・)
剴は戸惑いながらも、何か切羽詰ったようなその声に、いまは従うとかないと感じた。
素っ裸のまま、ふらつく足でなんとか部屋を出ていった。
──剴がようやく建物を出て、森の中を彷徨い始めたとき。
なにか後ろから声が聴こえる。
「まだゲッター線が漂っているぞ・・・大道剴は近くにいる! 早く探して息の根を止めるのだ!」
その声の主は、明らかにガリレイだ。
「大道剴は、恐竜帝国最大の敵だ! なんとしても抹殺しろ! 死体が見つかるまで追い続けろ!」
(俺を・・抹殺する・・・?)
剴はその言葉を聞いて、ブルブルと震えだした。
(いやだ・・こんなところで死んでたまるかっ)
剴は痺れる体で無我夢中で走っていた。
背後から恐竜兵士の声が聴こえた。
「見つけたぞ!」
「殺せ!」
「逃がすな!」
「近づくとゲッター線にやられるぞ」
「遠くから射撃しろ!」
まるで、獣が人間を狩るかのように、恐竜兵士たちは剴を追い詰めていった。
剴は逃げた。必死に逃げた。
「死ね! 大道剴!」
──撃たれた。
──刃物を投げられた。
──手足を枷で拘束されそうになった。
逃げて・・・逃げて・・・。
気がつくと、剴は森を抜けていた。
体中が傷だらけになっていた・・・。
・
・
「ハァ・・ハァ・・」
いつのまにか空には暗雲が立ち込め、大粒の雨が顔を殴りつけるように降っていた。
一体、どのくらい走り続けたのだろうか?
雨が体から出る蒸気を吸い取ったのか、いつのまにかゲッター線の放出は消えていた。
しかし、剴の体は雨ですっかり冷え、顔にはもはや生気はなかった。
「ううっ・・」
足がもつれて、そのまま前方に倒れる。
そして、水溜りにバシャンと顔が突っ込む。
「がはっ! ううっ・・」
剴が顎をあげると、泥水を浴びてグシャグシャになった顔。
うめき声をだしながら、ゆっくりと天を向く。
大粒の雨が、容赦なく顔に突き刺さる。
視界がぼやけ、まともに空の色さえ見えない。
泥だらけになった剴の体。
剴は大の字て仰向けになったまま、ゆっくりと目を閉じる。
そして、意識を集中させる。
(出て来い、俺の中のもう1人の意識・・・)
静粛の中、雨の落ちる音だげか聴こえる。
しばらく経っただろうか。
いつのまにか、剴の周りは真っ暗な空間が広がっていた。
その空間には、自分ともう1人の太った青年が立っていた。
<やっと、お前から話しかけてきたな>
ゆっくりと剴に向かって歩いてくる青年。
剴は呟くように話す。
(もうムリだ・・・逃げられない・・・。俺はすべての爬虫人類を敵に回したらしい・・)
そういうと、剴の頬には涙が伝っていた。
青年は仰向けに倒れた剴の足元に近づく。
<おい、剴。なにをしている?>
(もうおしまいだ・・・アンタが言っていた"残酷な未来"ってのは、このことかい?)
<ああ、そうだ>
(残酷なんてもんじゃない・・。生き地獄だ。俺はこれからずっと恐竜帝国に命を狙われるんだぜ。
俺の体からゲッター線が出てるんだ・・ホラ、見てくれよ・・。
この手から湯気みたいに出てくるんだ・・へへっ・・こんなことってあるのかよ・・)
そういうと、剴は涙で頬に濡らしながら、小さな泣き笑いをしてみせる。
(俺は人間じゃなくなったのかな・・・?)
<バカヤロウ、人間に決まっているだろ!>
(じゃあ、このゲッター線はなんだ・・・人間からゲッター線が出るってどういうことなんだよ・・)
そういうと、剴は顔を横に向け、涙腺が枯れるほど泣きじゃくった。
その青年は剴のすぐ隣にゆっくりと近づく。
そして、剴の手を握り締めた。
その暖かい温もりに、剴は不思議と気持ちが癒された。
しかし、その手をすぐに振り払う。
(俺に同情するつもりなら、やめてくれ!)
<別に同情してるわけじゃない。お前をこんな運命にしたのは隼人だ。だが、俺にも責任はある>
(責任? どうして・・?)
<お前がゲッター線に耐えられる体になったのは、俺の遺伝子が移植されたせいだ>
(アンタの遺伝子って・・どういう意味なんだ・・?)
剴は涙で目を真っ赤にしながら、青年の顔を見つめる。
その青年は少し呼吸を置いてから、真面目な声で返事をした。
<俺は昔、大量にゲッター線を浴びて死んだんだ。恐竜帝国の野郎を道連れにしてよ、自らの命を絶ったんだ>
(どうしてそんなことを・・?)
<理由なんかねぇさ。人類を守るためさ>
(人類を・・守る?)
<大量にゲッター線を浴びて死んだ俺の遺伝子に、変異が起きたらしい。ゲッター線に対する免疫みたいなモノができたのさ。
隼人のヤツ、俺の遺体をどっから手に入れたのかは知らないが、
その遺伝子をまだ子供だったお前にムリヤリ移植しやがってよ・・>
(神大佐が俺に? そ、そんな・・・ううっ・・)
<そうか、お前は神隼人を父親のように尊敬してきたんだもんな・・>
そういうと、青年は剴の上半身をゆっくりと起こし、そのままギュッと抱きしめた。
(うっ・・ううっ・・)
剴は子供のように、その青年の大きな胸の中で号泣した。
そんな剴の顔を、青年は優しく撫でてあげる。
<剴、そんなに泣くな・・。たしかに"残酷な未来"かもしれない。でも、お前は"人類の希望"でもあるんだ>
その言葉に、剴は体を震わせる。
(なんだよ、それ・・。そんなのお前たちが勝手に決めたことじゃないか・・。
そのせいで、俺はこれから恐竜帝国に命を狙われ続けるんだぞ!
俺には安心して過ごせる場所も時間も、もうどこにもないんだ。そんな世界なら・・いっそのこと・・・)
<いっそのこと、どうした? 死んだほうがましか? 10年前、両親と一緒に死んだほうがよかったか?>
(・・・お前に、俺の気持ちが分かるか!)
そういうと、剴は顔をしかめながら、横に向けた。
<なぁ、剴?>
(・・・・)
<お前はどうしてゲッターのパイロットになったんだ?>
(どうしてって・・・神大佐がそうしろって・・)
<違うだろ? お前は人類を守るために、正義を貫くために、戦っているんだろう?>
(・・・・)
<どうしたんだ、大道剴! お前は命をかけて戦う勇気がなくなったのか!>
(ううっ、黙れ! だいたいお前は誰なんだ! 俺をこんな目に遭わせたお前は何者なんだ!)
剴は目尻を吊り上げて、青年を睨みつける。
そして「うわっ」と大声をあげて、その男の頬を拳で殴りつけた。
その男は剴の拳を避けなかった。
青年は顔をゆがませながら、「やれやれ」という表情で剴を見つめる。
<なんだ、少しは根性出てきたじゃねぇか>
(アンタ、痛くないのか・・?)
<痛いさ。でも、こんなのはこれからお前と共に進む未来に比べれば、屁でもない痛さだ>
(俺と一緒に・・?)
青年は剴の両肩をギュッと掴む。
そして、真剣に剴のことを見つめた。
<俺の名前は武蔵だ。俺はお前と一緒に戦いたい。そして、一生お前を支えてやりたい>
(む、武蔵って・・まさか・・・!?)
剴は大きく目をパチリと見開いて、武蔵の顔を見つめる。
<どうした? 俺の顔になにかついているか?>
(そうだったのか・・あなたが巴武蔵さん・・。俺の中にずっと居てくれたんだ・・・)
<俺のこと、知っているのか?>
その言葉に、剴はコクンと頷いた。
そして、しばらくの間、武蔵の胸の中で号泣した。
剴はようやく落ち着いてきたのか、頬を濡らしながら、ゆっくりと武蔵を見つめる。
そして、穏やかな口調で話した。
(武蔵さん・・・俺はあなたみたいに、人類のために命を賭ける覚悟がまだない。弱虫かもしれない・・)
<・・・>
(でも、あなたが命をかけて作った遺産が、俺の中にあるのなら・・・。
俺はそれを無為にできない。そして、その遺産で人類が救われるんだったら・・俺は・・)
<なんだ、はっきり言ってみろ>
(武蔵さんの勇気を、俺に分けてください!)
そういうと、剴は武蔵の瞳をキッと見つめた。
その顔を見て、武蔵は満足な表情をして、にっこりと微笑んだ。
<ヘヘッ。やっと言えたな。少しはいい顔になったぜ>
(そ、そうかな?)
<すぐに浮かれるんじゃねぇ。お前を待っているのは残酷な未来だ。それでも一緒に生きていけるか?>
(はい。武蔵さんと一緒なら・・)
<じゃ、これからは2人で1人だ。俺は大道剴に人類の未来を託す。さぁ一緒に歩いていこう>
そういうと、武蔵は剴に手を差し出した。
剴はそんな武蔵の分厚い手を、少し緊張した面持ちで握った。
そして、武蔵の暖かい手に、剴はの顔つきは、不思議と柔らかくなった。
・
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突然、空から轟音がしたかと思うと、ジェット機が剴のそばに着陸した。
「おい、剴! なんで裸の格好してんだ!?」
「號!」
コックピットから、號が無駄にでかい声を出して叫んでいる。
「剴!早く乗れよ。神大佐がお前がこの辺りにいるっていうから、探しに来てやったんだ。
お前は操縦うまくねーのに無理するからネアベアー号壊すんだぜ。神大佐がカンカンだぞ!」
「ヘッ。お前に言われたくねーぜ!」
その声は、いつもの明るい剴のものに戻っていた。
剴は巨体を揺らせながら、號のネオイーグル号へと体を走らせる。
そして、手のひらを胸に当てて、心の中で話しかける。
(巴武蔵先輩、この先、俺にどんな未来が待ち受けようとも、戦い抜いて見せます。
だから、ずっと俺のこと見守ってください・・・俺に勇気と力を分けてください・・)
剴の表情から曇りは消えていた。
・
・
(あ、もしかして俺、手からゲッタービームが打てるようになるのかな・・?)
すると、心の中に武蔵の声。
<剴っ! くだらねーこと考えてるんじゃねーぞ!>
(エヘヘッ。先輩、スミマセン・・)
<まったく、このガキは肝っ玉が座ってるのか、天然なんだか・・・先が思いやられるぜ>
武蔵は困ったように頬を掻きながら、内心はそんな剴を愛おしく感じていた。
まぐらさん、挿絵ありがとうございました〜(^^)
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
この話は小説仲間のIRさんの"剴小説"を読んでいたら、自分も無性に陵辱したくなって勢いだけで書いてしまいました。陵辱するのになにか理由があったほうがおもしろいので、ワンパターンの"遺伝子が欲しい"という理由をこじつけました(遺伝子って、別に精子じゃなくてもいいんですけどね)。
剴の過去については本編では触れられていないため、勝手な妄想し放題なわけでして・・。ということで、剴は幼少の頃に飛行機事故で両親を亡くし、瀕死のところを神隼人に救われたということにしました。そのときに隼人はまだ子供の剴に、巴武蔵の遺伝子(ゲッター線に耐える究極の遺伝子ですw)を組み込み、将来、剴が覚醒したときに恐竜帝国の最後の切り札に使おうとしていたという設定です(DNA手術のときに、ゲッター線収集装置も体に組み込み済)。神隼人は性格が性格なので、こういうことしてもおかしくないだろうし・・。
武蔵は剴が子供のころから、ずっと見守っていて助力している。しかし剴にとって、亡霊のような武蔵や遺伝子手術は、単なるトラウマでしかなく、忘れたい過去。剴はそれですべてを忘れようと常にニコニコして明るく振舞っている。でも、そんな剴も最後には武蔵を受け入れて、これから始まるであろう残酷な未来を、武蔵とともに戦っていくということにしました。「残酷な未来」というのは、早乙女博士が流竜馬と神隼人に対して使った言葉ですが、それを大道剴と巴武蔵に向けたメッセージに変えてしまいました。
あと、恐竜兵士が剴のことを呼ぶときに「おデブちゃん」と呼ぶとなにか屈辱的でいい感じかな?と思って、個人的に気に入っているんですが。他の小説ても使おうかなぁ・・。