興味があるかは分かりませんが(^^;)、小説挿絵の製作過程などを書いてみます〜。(R太朗さんに完成前絵の掲載の許可をいただきまして感謝します)
挿絵がどのようにできているのか興味ある方や、これからデブ専小説を書こうとしている方の参考になればいいんですが。
挿絵ができるまでの過程
陵辱小説大好きな読者様、こんばんは(←ォィ)。最近デブショタ専を32段まで上げましたカジカです。
今回はどうでもいいといえば、どうでもいいネタかもしれませんが、生意気にもプチ小説挿絵の話などを書いて見ます。そもそも「プチ」小説なのに挿絵がある時点でかなり生意気ですが、それはそれ、ナニはナニってことで・・。
小説に絶対に挿絵が必要かと言われれば、答えはNoでしょう。小説は文字を読んで、情景やキャラクターを読み手の脳内で補う伝達手段です。だから文字だけで相手に妄想させることができるのが、本物の小説書きなんだと思います。
ただ、自分が書いている小説は二次創作のエロ小説で、すでにキャラクターも世界観も固定されています。おまけに小説としてはケータイ小説(笑)に近いような文面なので、やはり挿絵のインパクトというのは大きいと思ってます(ただ、やりすぎると著作者に睨まれる可能性も高いのでアレですが・・)。二次創作の場合は、画面キャプチャーという必殺技があるので、ある程度キャプチャーで誤魔化せますけどね。自分の場合は絵師さんの時間がありそうなタイミングや、どうしてもここは挿絵が欲しいと思った場合に、お願いすることにしています。
考えてみると、挿絵を描かれる絵師さんは、自分の好きな絵を描く事ができないわけで、小説の挿絵を描くのはかなり大変なんじゃないかと思います(実際は分かりませんが・・)。だからある程度、絵師さんと仲が良くないと頼めないですね。そんな状況で、自分のつたない小説にいままで挿絵を描いてくださった絵師さんには、大変感謝しています。
自分は小説の挿絵を描いてもらうときに、絵師さんに自分の小説を読んでもらうことはありません。つまり、小説がまだ全然出来ていないのに挿絵を描いてもらっています。頭の中にこんな場面があると想定している場面を、お願いをします。
ラフ絵と状況説明を自分で描き、そのラフをもとに絵師さんのタッチで絵を描いてもらいます。細かい表情は絵師さんにお任せしてしまうことが多いです。挿絵を描いてくださる絵師さんは、自分の描きたい場面をエスパーのように汲み取っていただけるので、予想よりもすばらしい絵を描いてくださいます。完成したものはほとんど一発でOK。稀に予想していたものと違うものが来た場合は、強引に小説側を修正しちゃいます。陵辱小説だから多少変更があっても、内容に大差がないしw。
では、今回のゲンちゃん小説の場合はどうだったかをR太朗さんのラフ絵の掲載許可をいただいたので、紹介してみます。
Step1. 挿絵のお願いをしてみる(^^;
実は一番これが大変だったりします。お願いするのは勇気がいります(^^;。
チャットにて
(カジカ) R太朗さん、こんばんわ〜
(R太朗) ばんわー
(カジカ) 最近どうっすかね?
(R太朗) 忙しいですよ
(カジカ) 実はいま小説描いていて、お時間あったら挿絵などと思ったんですが、いかがでしょう?
(R太朗) うーん
(カジカ) 頼みますよ〜!(←強引に押しまくる(^^;;)
(R太朗) そうですねー、たまに挿絵描くのも刺激になるからやりましょうか
(カジカ) やったー!
(R太朗) じゃラフ絵を送ってくださいな
(カジカ) ほい
本当はもっとしつこくお願いしています。
Step2. イメージを描く
どの場面を挿絵にしてもらうか。
2次創作小説にとって一番弱点になる部分を挿絵にしてもらいます。弱点になる部分とは、アニメでは絶対に存在しない場面(陵辱される、拷問される、エロい場面、文章で表現しにくいコスプレ、格好、その他本編では存在しない表情、シチュエーション)です。また、文章だとイメージしにくいが、絵ならば一発で分かる場面なんかも最高です。本来ならば、小説はすべて文章で表現するべきなんでしょうけど、文章でイメージをすべてを伝えるなんて、自分には未来永劫不可能だと思います。
下は、俺が1時間くらい悩んで描いたイメージ絵。この絵を実際にR太朗さんにお渡ししました。かなりヘタでいい加減っすね(こうしてみると、超絶にいい加減だなー(^^;)
Step3. 絵師さんからラフ絵が送られてくる
人にもよりますが、だいたい一週間くらいで、絵師さんがラフ絵を送ってきます。鉛筆である程度のポーズを描いてくださる場合が多いです。この状態で「どれがいいか?」と何枚か描いてくる絵師さんもおられますし、ほぼ完成形に近いものを描いてくださる絵師さんもおられます。ちなみに今回のR太朗さんはPhotoshopでその場でスイスイと描かれてました。
下は、R太朗さんが描いたラフ絵です。よくあの下手くそなイメージ絵から、ここまで読み取ってくれたと、驚かされます。
(R太朗) 何枚か描いたけど、こんなんでどうっすかねー?
(カジカ) 2枚目のかおりが女っぽすぎません?
(R太朗) ああ、たしかにそうかも。ちなみに1枚目はハルヒの朝比奈さんイメージして描いちゃった
(カジカ) 同じ未来人だからいいっすよ。背景のオドロ線は難しいですか?
(R太朗) あんなムズイのは描けないかもw
(カジカ) じゃ、これでお願いします〜
(R太朗) あとは投身がおかしい部分があるので、もうちょっと直して見ますね
(カジカ) よろしくです〜
Step4. 完成版が到着
2週間から1ヵ月くらいで、絵師さんが気合を入れて挿絵を仕上げてくれます。もうこれはただ感謝感謝です!
(R太朗) できましたよー!
(カジカ) おお、ありがとうございます
(R太朗) こんなんでどうてすか?
(カジカ) いい感じですよー。背景も描いてくれたんですね〜
(R太朗) がんばりましたよー
(カジカ) これで小説うぷできますわ〜。また機会があればよろしくです〜
(R太朗) ほい
(本来はもっとあれこれ話していますが、要約ですw)
自分の場合は、こんな感じで小説の挿絵を描いてもらうことが多いです。絵師さんに共通していえるのは、「あらかじめラフ絵と細かい設定が用意されていたほうが、描きやすい」ということみたいです。中には自分の小説を読んでくださって、そこから感性で書いてくださる絵師さんもいますが、自分の場合は稀な感じがします。
いままで小説の挿絵を描いてくださった、ふぁいさん、龍宇さん、まぐらさん、ブラスターベアさん、まる丸さん、雅緒らっきさん、R太朗さんに感謝です。これからも描いていただけるという絵師さんがいらっしゃいましたら、是非よろしくお願いします。
それと挿絵があるからといって、よい小説になるかというとこれが不思議とそうでもないようです。もちろん自分の技量の問題なのですが、挿絵はたしかに萌え度は増します。ですが、どうも自分の場合は挿絵があると頼ってしまって、その分、表現描写に手を抜いてしまう傾向があるようです。いままでで自分の描いた小説で一番反響があったものは、初期に描いた「千太君小説」(千太が最後にすべてを失う、バッドエンド)です。これは皮肉なことに挿絵がありませんし、自分が書いた小説の中で、たった一つだけ最後まで書ききれなかったものなんですね。どういう小説がウケるのか、たしかにエロ小説はアクセス数は増えるように思いますが、本当に人の心に残る小説は、まだ自分には書ききれないという証拠なんでしょう。