悟空VSピラフマシン(1)


悟空を陵辱することにしますた(^^;汗


登場人物

孫悟空。元気で明るく、あまり物事を深くは考えない性格。

ピラフ。世界征服を企む大王。水色の肌をしており、自称天才科学者。

シュウ。ピラフの部下で忍者のような服装をした犬型の地球人。

マイ。ピラフの部下で背が高く、将校風の服装をした長髪の美女。

ピラフマシンピラフが開発を行い、ピラフ一味が乗り込む戦闘用ロボット。小型の球形状のピラフ機、大柄なマイ用に機体サイズも少し大きめになっているマイ機、大きな脚部を持つシュウ機で構成される。


荒野の中に大きなロボットが3体。
そして、中央に少年が1人。
「いいから、早く戦おうぜ!」
「貴様、このピラフマシンをナメると、
  とんでもないことになるぞ。はっきり言って人間など、イチコロの強さだ」
「オラ、つぇーヤツと戦うの好きだ!」
「ぬぬぅ〜、こしゃくな。ピラフマシンの恐ろしさを思い知らせてやるわ!」



中央にいる赤い道着を着た快活な少年、それが悟空。
いま、悟空は3体のロボットに囲まれていた。
3体のロボットはそれぞれ青、緑、ピンクの鮮やかな色に塗られている。
1体1体の大きさや形は違うが、どれも悟空の身長の何倍もあるロボットだ。
ピラフマシンと名づけられた3体のマシンは、
  実は自称"天才科学者"のピラフが、鉄壁の装甲と言われる超合金アルファで作ったものだ。
普通の人間ならばあっという間にペシャンコにしてしまう怪力のロボットなのだ。


ピラフにはシュウとマイという、2人の部下がいた。
青いマシンはピラフが操縦しており、小型の球形状をしている。
緑のマシンは犬のような容貌のシュウが操縦しており、大きな脚部を持つのが特徴だ。
ピンクのマシンは女性のマイが操縦しており、3体の中で一番パワーがあるように見える。
どのマシンも悟空にとって、強敵であることは間違いない。


そもそも、なぜ悟空とピラフ一味が戦闘になったのか?
実はドラゴンボールを、ピラフ一味が持っていたから。
──悟空が負ければ、彼が持つ6個のドラゴンボールをピラフに渡す。
──ピラフが負ければ、最後のドラゴンボールを悟空に渡す。
つまり勝ったほうが7個のドラゴンボールを手にする。
「おい、かかってこないなら、オラから行っちゃうぞ!」
「なに!?」
なかなか攻めてこないピラフマシンに対し、悟空が先に動いた。
鋭くジャンプすると、先制のキック攻撃を繰り出す。
慌てたピラフは懸命にマシンを動かそうとするが、実践投入が初めてなのか操作がおぼつかない。
悟空のキックを避けることができず、腕でガードするのが精一杯だった。



悟空の実力は、いまや亀仙人も上回る。
そのキックをまともに喰らっては、さすがのピラフマシンも弾き飛ばされるしかない・・?
  と思われたが、意外にもピラフマシンの装甲は、逆に悟空を弾き飛ばした。
ピラフマシンは意外と頑強で、マシンに損傷は見られないようだ。
悟空は反動で地面をゴロゴロと回転したが、すぐに体制を立て直す。
そして、相手が予想外に強いことに微笑んだ。
ケロッとした表情で話しかける。
「へぇー、本当にけっこう強ぇんだな」
冷や汗を流したピラフだが、それを悟られないように高笑いする。
「ワーハハハッ、ピラフマシンは超合金で作られているのだ」
「ふーん」
「貴様の攻撃など通用せぬわ!」
「じゃあ、オラも少しだけ本気を出しちゃおうかな」
悟空は片足で思いっきり地面を蹴り、そのまま数十メートルジャンプした。


悟空は飛び上がると同時に、背中に担いでいる如意棒を抜く。
しっかりと両手で握り、大声を張り上げた。
「伸びろ、如意棒(にょいぼう)〜!!」
悟空の声に反応して、如意棒が真っ赤に輝いた。
自らの意思を持つかのように、如意棒はあっという間に数メートルは伸びる。
悟空は如意棒を思いっきり振り下ろして、ピラフマシンを叩きつけた。



グシャンと鈍い金属音がすると同時に、ピラフマシンはふっ飛ばされた。
一直線に岩に叩きつけられる。
「ピラフ様っ!」
部下のシュウとマイは、岩の瓦礫の下敷きになったピラフの所へ、一目散に駆け寄った。
マシンの中で目を回すピラフ。
「ああっ・・あっ・・・」
「大丈夫ですか、ピラフ様」
相当な衝撃だったのだろうか、
  さすがのピラフも操縦席の中で一瞬気を失ったが、なんとか操縦レバーを握りなおした。
マイとシュウの協力を得て、瓦礫の下敷きから這い上がり、体制を立て直す。


悟空は余裕の表情でピラフに話しかけた。
「どうした? 降参するかぁ?」
「バ、バカ言え! これからが本番だぞ」
強がっては見たもの、悟空の強さは本物だ。
(やはりアイツの弱点である、シッポを握る作戦を実行するか・・)
実はピラフは、あらかじめ悟空を倒すために偵察をしていた。
悟空はシッポを握られると、全身が脱力して何もできなくなることを知っていたのだ。
「行くぞ、シュウ、マイ! シッポニギニギ作戦だ!」
「「了解!」」
「な、なんだぁ?」
3体のマシンは円を描くように悟空を囲み、フォーメーションを組む。
マイが悟空の注意を引きつけている間に、シュウがシッポを掴むだけの単純な作戦なのだが。
「フフフッ、では作戦開始だ。いちにの・・」
「ああっ!お待ちください、ピラフ様!」
「何事だ、シュウ?」
「シッポが見えません。コイツ、シッポをズボンの中にしまっているようです」
「なんだとぉ!?」



ピラフがよく目を凝らしてみると、たしかに悟空のお尻にシッポはない。
まさか弱点であるシッポを、ズボンに隠すとは・・。
しかしよく見るとムチムチして、肉付きの良い、いいケツをしている。
(うーむ、ガキのくせに立派な体をしおって・・)
悟空のムチムチした体に見とれてしまったピラフだが、すぐに状況を頭の中で整理して叫んだ。
「ちょっとタンマ! 作戦会議だ!」
「シッポニギニギ作戦」を狂わされたピラフたちは、悟空を放置してヒソヒソと作戦会議を始めた。
(絶対にあの小僧をやっつけてやるわ・・!)


次回予告 ピラフ「なんとかしてあの小僧を倒さなれば・・作戦変更だ!」

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