ハルユキは、荒谷のリンチで気を失ってしまったが…?
登場人物
ハルユキ。小柄で太った体型。性格は内向的。
荒谷。取り巻きの2人と集団でハルユキをいじめている。
ボクは何のために存在しているのだろうか?
ボクは生きている意味があるのだろうか?
……。
どこまでも広がる真っ暗の空間。
ボクはたった一人で立ち尽くしていた。
周りに友達はいない。
闇の向こうに、タクやチユがにっこりと微笑んでボクを待っているのだろうか?
……。
いや、立っているはずがない。
ボクは勝手に2人から逃げ出して、彼らを傷つけるようなことをしたのだから。
いまのボクには、友達も親友も、何もない。
夢も希望も。
自然と涙がこぼれおちた。
「おい、有田」
誰かがボクに話しかけてきた。
男の声だ。話しかけてくれるってことは友達なのか…?
「もしかして、タクか!?」
思わず口元が弛んだ。
ボクは1人じゃない。
タクに見捨てられたわけじゃない。
ボクは駆け足で、声の主の方向へ向かう。
すると、そこには3人の影。
あっという間に取り囲まれる。
「よう、ブタくん」
黒い影。
表情はうかがい知ることはできなかったが、みんなであざ笑っているのだろう。
これがボクの友達だったのか…。
そうだ、ボクが学校で一番話しているのは、誰でもないコイツら不良グループだ。
ボクの友達は、タクでもチユでもない。
ボクの友達は、ボクが一番嫌いな人間だった。
いつからこうなったのだろう。
ボクは普通の友達が欲しかった。
ただ一緒にゲームをしたり、話したりできる仲間が欲しかった。
たった、それっぽっちの希望なのに。
どうしてボクだけ…。
……。
本当は分かっている。
何も行動できない自分と、それに腹が立つ自分。
すべて自分が悪いのだと。
だから自分で自分を嫌いになる。
……。
……。
…這い出したい、この地獄から。
でも、ボクはどうすれば……。
……。
……。
一体、どのくらいの時が経ったのだろうか。
「あれ…ボクは…?」
薄っすらと瞼を開くと、先ほどの屋上の光景が広がっていた。
同じ場所で気絶していたらしい。
眠っていたからだろうか、ほとんど体の痛みは消えていた。
それにしても妙だ。
先ほどはコンクリートに倒れたはずなのに、いつの間にか立ち上がっている。
ふと後ろを振り返ると、例の取り巻きが再び両方のわきの下から手を伸ばし、両腕を羽交い絞めにしていた。
つまりハルユキを強引に立たせていたのだ。
先ほどボロ雑巾のようにやられたときと、全く同じ体勢。
「今度はなにを…!?」
再び視線を前方に移すと、そこには荒谷と、もう1人の取り巻き。
ニタッとした薄気味悪い笑みを浮かべている。
ハルユキはその悪魔の表情を見て、恐怖で顔を引き攣らせた。
太陽が眩しいほど照り付けていることを考えると、まだ昼休みのようだ。
どうやら少しの間、気絶してしまったらしい。
ハルユキがボケッとしていると、正面にいる荒谷が余裕の口ぶりで話しかけてきた。
「ようブタくん。気分はどうだい?」
寝起きに赤毛の憎々しい顔を見て、気分が良い訳がない。
ハルユキは唇をかみ締めて、視線を横にずらした。
荒谷はあざけり笑いながら、嫌らしい声でハルユキに告げた。
「随分とお寝んねしていたな」
「……」
「急所は外してやったんだ。もう体は痛くないだろ?」
「そういう問題じゃありませんっ」
「ほう、威勢がいいじゃねーか。さすがはブタだ。体だけは丈夫だな」
「……」
「さて、お待たせしたな。肉まんの刑の準備が整ったぜ!」
──肉まんの刑…。
──肉まんの刑……だって!
その言葉を思い出した瞬間、ハルユキは我に帰った。
背筋にぞっと寒気が走り、心臓が口から飛び出しそうなほど、うろたえ始めた。
「お願いだからやめて…」
「やめるわけがないだろ」
「ボクを解放してください……。あれ…?」
ハルユキが恐る恐る返事をしたとき、体の異変に気がついた。
やけにスースーとする。
不審に思ったハルユキは、視線を自分の下方に向けた。
「い、いつの間に…!?」
あまりに突然の出来事に、ハルユキの表情が固まる。
すっぱだかにされていたのだ。
いや、良く見ると腹の下のブリーフだけは、かろうじて残されている。
しかし、それ以外は全裸だった。
大きな乳房も、丸いお腹もすべて晒されている。
気絶している最中に、ブリーフ以外の学生服と下着は脱がされたらしい。
「ホント、ブタくんは丸くて
荒谷たちから、クスクスとした嘲笑が漏れる。
ブリーフ一枚の裸のまま、取り巻きの1人に羽交い絞めにされてしまったハルユキ。
「ちょっとブタくんのおっぱいを触りたいんですけどー!」
取り巻きの1人が、ハルユキの体に興味を示したらしい。
ハルユキの体は、いわゆる男の筋骨隆々としたものではなく、女性のものに近い。
背が小さくて、肉付きのいい体。
太っているために乳房が大きいし、お腹も柔らかそうだった。
触ってみたくなるのも、分からなくはない。
しかし、男に触られるのはとんでもない屈辱だ。
そんなハルユキの心を察してか、荒谷がわざとらしく大きな声で返事をした。
「ブタくんのおっぱいはデカイからな。触りたい放題だ。いいよな?」
「いいわけないですっ」
「おい、ブタ! お前はこれから犯されるんだ。男に犯されるんだぜ!」
荒谷の屈辱的な言葉が、ハルユキの胸にグサリと突き刺さる。
取り巻きの1人が、荒谷に尋ねた。
「本当に犯していいんすか?」
「あぁ。ブタのくせに敏感に反応しそうだな。ハーハハッ!」
荒谷の憎らしい笑いに、ハルユキは思わず歯ぎしりした。
取り巻きの1人が目の前に立つ。
ハルユキは、緊張で思わずゴクリと唾を飲み込む。
一体、なにをされるのか?
男はゆっくりと手を伸ばし、ハルユキの胸を優しく撫で始めた。
「あっ…ううっ…」
「ブタくんの胸って、柔らかくて女の子のおっぱいみたいじゃん。
乳首を触ると妙な喘ぎ声だすし、かなり敏感みたいだぜ!」
そのまま男はハルユキの右の乳房と左の乳房をガシッとわし掴みして、揉み始めた。
「ああっ…やめてください…はああ」
「声も女の子みたいなのな。ハハハッ!」
ハルユキの反応が敏感すぎるのだろうか。
男は笑いながら、下から突き上げるように揉んだり、円を描くように揉んだりした。
「はぁ…、そんなとこ…やめて…」
「本当に敏感っすね、コイツ!」
取り巻きはハルユキの胸の膨らみに、夢中になっていた。
ハルユキは胸の刺激に呼応して、ハァハァと熱い息をあげる。
ハルユキの乳房は、本物の女の子のように白かった。
おそらく日に焼けていない部分だからだろう。
男なのに本当に色白で、雪見大福のような綺麗な胸だ。
今にも触りたくなるくらいプニッとしている。
「すげぇよ…ブタくんのおっぱい、プヨプヨしてるぜ!」
ハルユキが男だということを忘れているのだろうか。
あまりにおっぱいの感触が気持ちいいのか、乳房をわし掴みにしてもてあそんでいた。
さすがに体を触られて、ハルユキは顔から火が出るほどの羞恥心を感じる。
「はああ…そんな揉まないでください…」
「おっぱいは柔らかいのに、乳首は意外と固いのな」
今度はハルユキの乳首を、ピンピンと指で弾いてみる。
「ああっ! そんな…!」
「乳首が勃ってきたぜ。ブタのくせにあちこちが感じるのな」
「あん…うぅ…」
しばらく乳房を揉みまくると、ハルユキは顔を真っ赤にして熱い息を切らせた。
もう愛撫は終わっているというのに、ハルユキはまだ顔を紅潮させて、ビクッと体を痙攣させていた。
荒谷とその取り巻きは、
ハルユキが恥辱にまみれる姿を見て、征服感を味わっていたのだ。
次回より陵辱です←ォィ