ハルユキの苦悩(14)


ここから菅野(すげの)先生の視点になります。視点がコロコロ変わってすみません。


登場人物

菅野(すげの)。ハルユキの担任。


──ハァハァ。
視界に、デカいチンコ。
俺は部屋の真ん中にあぐらをかいて、シコシコとオナニーをしていた。
目の前に見えているのは、もちろん俺の勃起したイチモツだ。
俺は想像していた。
何を想像しているのかというと…。
人にはとても言えないのだが、俺のクラスの生徒のことを考えて興奮している。
クラスの生徒といっても、女子生徒のことではない。
まん丸と太った男子生徒のことを考えて、欲情しているのだ。
そうだ、俺はデブの男の子に恋をしている。
他人からみると、単なる変態だ。
俺は本格的におかしくなってしまったのだろうか。


俺の名前は菅野。
「スゲノ」と読む。「スガノ」でも「カンノ」でもない。
そして俺が恋をしている相手の名は、"有田春雪"という。
身長はクラスの男子の中で一番小さくて、体重はクラスの中で重い部類に入る。
チビでデブで、ぬいぐるみのような容姿をしている男の子。
ずんぐりむっくりしている。
それがまたカワイイのだ。
誤解されたくはないが、俺はたぶんホモではない。
26歳の俺は、女性と付き合ったこともあるし、キスだってセックスだってしたことがある。
いまだって女性は恋愛のターゲットだ。
ただ、人にはおおっぴらには言えないのだが、付き合った女性は全員がデブだった。
つまり俺はデブ専だ。


太っている女性にしか目に入らなかった俺は、いつの間にかその対象が男性にも広がったらしい。
なんという守備範囲の広さ。
もっとも、この守備範囲は誰にも自慢できることではないが…。
しかもだ、初めて恋をした男が、自分のクラスの生徒ときている。
こりゃ、マスコミに知られたら、「男教師と男子生徒の変態な恋」なんて見出しがつくかもしれない。
もっとも、有田が俺のことを好きなわけがないから、心配したところで無駄骨ではあるが。


時計を見る。
まだ20時になっていない。
いつもならば、この時間は学校から帰って「あーあ、疲れた」と愚痴をいいながらビールを飲む時間だ。
しかし、今日の俺はビールを飲むよりも、もっとやりたいことがあった。
オナニーだ。
とにかく俺のチンコが制御不能だった。
有田のことを想像しただけで、俺のアソコは人前でも関係なく勃ちあがってしまうのだ。
前置きが長くなったが、なぜこうも興奮しているのかというと…。
それは今日の出来事が原因だった。


今日は俺にとって波乱の一日だった。
まず、朝一番に俺が恋をしている"有田春雪"に学内メールを出した。
メールといっても、告白したわけではない。
担任として、有田がイジメられていることを、問いただしたかったからだ。
それというのも…。
最近、有田の顔から"元気"という文字が消えていた。
俺は、ホームルームで可愛い有田の笑顔をみるのが日課だった。
しかし、最近はすっかり笑顔がなくなり、昨日は死んだ魚のような目をしていた。
他の先生は気がつかないだろうが、俺の目はごまかせない。
俺の大切な有田から、笑顔を奪ったのは陰湿なイジメだ!
イジメているのは同じクラスの荒谷。
これは間違いない。



俺は進路指導室で、自分がいかに有田のことを心配しているかをアピールした。
<実は先生はこう見えて、中学のときはけっこうイジメられていたんだ>
<は…はぁ…?>
<だからイジメられる側の気持ちが分かるぞ>
実は俺はイジメられたことはない。
小さい頃から、体格も良くて運動神経も良かったから、
  どちらかというとイジメっ子の側だったかもしれない。
だが、有田のことが大好きで、有田の相談に乗りたくて、ウソをついてしまった。
本当は"守ってやるから付き合ってくれ"と直接言いたかった。
そんなことは到底言えず、"お前のことを心配している"と間接的に告白したのだった。
しかし有田は何も答えてくれなかった。
答えないどころか、逆ギレされてしまった。
<先生は分かっていない…本当に分かっていない!>
いつも大人しい有田が、初めて激しい口調をぶつけてきた。
涙をたくさん溜めて。
俺は目の前が真っ暗になるほどのショックを受けた。
愛しい有田春雪が、俺のことを嫌いになり、修復不能な溝が出来てしまったのではないかと…。


しかし、人生はなにがあるのか分からないものだ。
俺はショックから立ち直るために、昼休みに新鮮な空気を吸いに屋上に出た。
そこで俺は偶然にも、荒谷の不審な行動を見つけてしまったのだ。
まさしくイジメの現場。
俺は探偵のように壁に張り付いて、そっと建物の裏をのぞいて見ると…。
荒谷たちは、こともあろうか有田を裸にして、3人かがりで陵辱していた。
しかも肉まんをアソコに突っ込んで、やりたい放題。
俺は怒りと、嫉妬の鬼と化していた。
<お前ら、ここでなにをしているんだ!>
威勢よく出て行ったものの、結局、荒谷はイジメのことを認めなかった。
だが、俺は有田を救うことが出来た。
その後、有田を裸のまま保健室に運んだ。
そして裸の有田を目の前にして、俺は自分の理性を抑えることができなくなった。


俺は保健室で、有田春雪のキズを"治療"した。
正確には"治療"ではない。
その場で思いついたもっともらしい理由で、有田の裸を触りたかっただけだ。
少し考えればウソだと分かるので、有田にはバレていたかもしれない。
俺は情けないことに、有田の気持ちを考えるよりも先に、行動をしていた。
強引に有田の体に覆いかぶさり、胸を舐めた。
アソコもたっぷり舐めた。
もっと全身を舐めまくりたかったが、残念ながら理由が見つからなかった。
そして有田の射精。
あの練乳のような白い液体は、有田の精子がたっぷり詰まっていたのだろう。
俺は自分が最低な教師だと思いながらも、有田のことを愛してやなまなかった。
自分のエゴで、大好きな相手を犯してしまうなんて…。
……。
……。
その後も、理性を保つことは不可能だった。
家に帰るとすぐにベルトを外し、ズボンを脱いだ。
面倒だからシャツもパンツも全部脱いだ。
素っ裸だ。
そして部屋の真ん中に布団をしいて、その真ん中に座り、そしてアソコをギュッと握った。
「うっ…!」
すぐに射精しそうだった。
でも、ガマンして、大きく深呼吸をした。
そして有田春雪の裸の姿を、忘れないように必死に思い出して頭の中で何度も再生した。


有田…お前は今日の保健室での出来事をどう感じたんだ…?
強引に体を舐めてしまった。
それを軽蔑しているのか、それとも好意的に受け止めてくれたのか?
俺のことを少しでも好きになってくれたのか?
帰るときに俺は"有田を守る"と約束したが、本当に信用してくれているのか?
有田の裸を見れたことはうれしかったが、それ以上にあれこれと不安が広がっていた。
久しぶりに感じる、ドキドキするような恋。
相手はまだ中学1年生の、穢れを知らない男の子だというのに。
有田のことが気になって、他の事が手につかない。
自分が嫌われているんじゃないか、アレコレ勝手に想像して…でもほとんどは杞憂なのだが。


俺は思い出したように、横に放り投げた自分のズボンをあさった。
ポケットの中に、白い一枚の布切れ。
俺はその布切れを、鼻の穴に密着させて、クンクンと匂いを嗅いだ。
有田の匂いだ…!
俺にはわかる。これは有田のチンチンを舐めたときと同じ匂い。
この白い布切れは、やはり有田のブリーフに間違いない!
実はこの白い布切れは、有田が屋上で気絶しているときに拾ったものだ。
どうやら荒谷たちは、有田を裸にしたときにブリーフをハサミで切り裂いたらしい。
俺は有田を保健室に運ぶときに、制服や下着を一緒に探したのだが、どうしてもブリーフだけが見つからなかった。
そこで目に留まったのが、有田の横に落ちていた白い布切れ。
まさかと思った俺は、急いでそれをポケットにしまった。


有田の匂い…いい香りだ…最高のオカズだ…!
わずかにアンモニアの匂いがするが、それよりも有田の匂いのほうが強かった。
匂いを嗅ぐたびに思い出す。
保健室で舐めた有田の体。
そして柔らかい肌。
俺はブリーフをじっと観察する。
シミも汚れもほとんどない純白な色をしていた。
有田はオシッコをしたあとに、几帳面に亀頭の先端を拭いているのかなと、変な想像をしてしまう。
ブリーフを嗅ぎながら、有田のチンチンを舐めたときの反応を思い出した。
<センセッ、あっ…そこは!>
有田の喘ぎ声、そして可愛らしい反応、プニッとした肌。
あっという間に、俺のチンコから白い液体が飛び出して、
  ティッシュ箱からティッシュペーパーを何枚も取り出すことになってしまった。




菅野が単なる変態になってしまいました(笑)。

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