ブリッツモン×純平小説(4)


突然抱きついてきたブリッツモンに純平は・・・?


登場人物

柴山純平。ブリッツモンにずっと遭いたいと思っていた。

ブリッツモン。デジタルワールドから純平に会いにやってきたが・・・?


背中越しに感じるこの上ない優しさと暖かさ。
久しぶりに感じた安らぎだった。
純平の家庭がバラバラになった日から・・・。
どれくらいの時間、ブリッツモンに抱かれていただろうか。
もう外は暗くなってきている。
周りの音も景色も気にならなかった。
ブリッツモンに抱かれている間は、時間が止まっているように思える。
未来永劫、この状態が続いてくれればいいのに・・・。



──ブリッツモン。
デジタルワールドでルーチェモンを倒した直後、ブリッツモンとの別れはあまりに突然やってきた。
俺はお礼を言うことすら出来なかった。
ロクに話すことさえできなかったんだ。
せっかく蘇ったブリッツモンと、いろいろなことを話したかったのに。
それに・・・ブリッツモンの胸の中で甘えたかったのに・・・。



俺は人間の世界に戻ってからも、ずっとブリッツモンのことを考えていた。
──デジタルワールドの再興に忙しいのだろうか?
──ボコモンたちと楽しくやっているのだろうか?
あれこれ考えていると、夜も眠れなくなってしまう。
でも、いつかこの部屋で2人っきりで話せたらいいなと思っていた。
──いまやっとその夢が叶ったんだ。
その証拠に、俺の心臓は破裂しそうなほどドキドキして、その音が周りに聞こえるくらいなのだから。


──"大好きだよ"
こうしてブリッツモンに抱かれて初めて分かった。
俺は本当にブリッツモンが好きだ。
この世の誰よりも・・・俺に構ってくれないパパやママよりも・・。
好きで好きでたまらない。
学校の屋上から、いや東京タワーのてっぺんから、大声で叫んでもいい。
──"大好きだよ、ブリッツモン"って。
もう理屈なんかじゃない。
人間界とか、デジタルワールドとか、そんなことはどうてもいいんだ。
こうして2人でいると、ブリッツモンの温もりを感じる。
ブリッツモンの装甲は硬いけど、お腹のところは柔らかいんだな・・。
俺は随分前にも、同じ暖かさを感じていたような気がする。
とても懐かしい感じがする。
なんだろう、この気持ち・・・。


『純平・・・』
「なに・・・?」
ブリッツモンは後ろからそっと純平に話しかける。
『俺は純平に感謝しているんだ。純平が進化したとき、俺はお前のことをすべて知った。
  お前が人間界で友達に悩み、家族のことで苦しんでいることも・・。
  それでも強く明るく生きようとしているお前の強い心が、俺を蘇らせてくれたんだ」
「俺の心が・・ブリッツモンを・・?」
『純平・・・俺はいまでも、お前のことを愛おしく思っている。
  もし、俺に血が流れているとしたら、その半分は純平のものだ』
「あ、ありがとう・・・ううっ」
純平はブリッツモンの言葉に胸が締め付けられる。
『お前の体を、もっと抱きしめてもいいか?』
「う・・うん。好きなだけ抱いて・・」
『"人間として・・・・・"お前を愛する表現をしてもいいか?』
「う、うん・・」
そういうと、ブリッツモンは純平のツナギのチャックに手をかけた。


ジィジィ・・・・。
チャックを下げる金属音が、部屋に響き渡る。
(ど、どうしてチャックを下げてるの・・?)
突然のブリッツモンの行動に、純平は驚いた。
ジィジィ・・・・。
ブリッツモンが何をするのか純平は理解できず、困惑する。
──"人間として愛する表現をしてもいいか?"
もしかして、このことを言っているのかなと、純平は思った。
でも、どうしてそれとチャックを脱がすことが関係があるのだろう?
そんなことを考えているうちに、徐々にチャックは垂れ下がっていく。
確実に純平の下着が、逆三角形の形で顕になっていた。


やがて、ツナギの上半身はダラッとはだけ、オレンジ色のTシャツがくっきりと顔を出した。
汗で少し湿ったTシャツから浮かび上がる、純平の柔らかい大福のような乳房。
Tシャツの上からでも、ポツッと飛び出た乳輪が透けて見える。
「ああっ!」
突然、純平の体にビクンと反応した。
ブリッツモンが、Tシャツの上から飛び出しているクリッとした純平の乳首を、
 親指と人差し指でキュッと摘んでいるではないか。
「はぁ! ブ、ブリッツモン・・・そ、そんなところ・・・どうして・・」
乳首にジーンと染み渡る痛痒い感触。
クリクリと乳首を摘むブリッツモン。
やがてその感触に、純平はブルブルと小刻みに震えだす。
ブリッツモンは乳首を掴んで、やさしく円を描くように回している。
(んぁ・・ふはぁ・・ああっ!)
痛いような、くすぐったいような複雑な感覚。
純平の呼吸は次第に荒くなっていく・・。
ふと気がつくと、いつの間にかブリッツモンは左右の乳房を鷲づかみにしている。
プリンのような弾力のある、純平の乳房。
『触ると柔らかいんだな・・・純平の胸は・・』
「はぁっ・・・うん・・。でも・・ブリッツモン・・なんで・・」
純平の胸は、小学6年生としては十分豊満な部類に入るだろう。
Tシャツ越しでも分かる、まるで女の子のような豊満な胸の膨らみ。


「あんーーんっ!」
急に純平の声が裏返り、1トーン高くなる。
ブリッツモンは、乳房全体をつかみ、5本の指で徐々に強く握り始めていた。
純平の乳房の先端から、なにかを搾り出すかのように。
「ああっ・・んあっ! そ、そんなこと・・ダメだよ!」
しかし、純平は口ではダメだと言いながらも、ブリッツモンの行動を拒絶しなかった。
いや、できなかった。
ブリッツモンが自分の体を触っていると考えただけで、純平の理性は少なからず失われていた。
グイグイと純平の胸を揉みまくるブリッツモン。
純平はハァハァと息をあげ、ブリッツモンの胸の中でクネクネと悶える。
『純平、気持ちいいか?』
「んはぁっ・・・気持ちい・・けど・・恥ずか・・・ふはぁぁ!」
すでに言葉になっていない。
胸を揉まれる行為など、純平にとっては初めての経験だ。
グイッと乳房を下から押し上げられたかと思うと、今度は横からギュッと揉みしだかれる。
柔らかな純平のおっぱいは、ブリッツモンの成すがままに揉みくちゃにされる。
「ハァ・・・あんっ・・! ふぐっ!」
胸を揉まれると、こんなドキドキして甘酸っぱい気持ちになるなんて。
純平が頬を赤らめて喘いでいると、いつのまにかツナギのチャックが終端に到着し、
 ボタッという鈍い音がして、ツナギは足元に落ちた。
純平は、オレンジ色のTシャツとパンツ一枚の格好になってしまった。


「ハァ・・・ブリッツモン・・・」
熱い息を吐きながら、みるみる顔が紅潮していく純平。
ブリッツモンがそっと横から純平の股間をみると、
 パンツの中のものはすでに勃起して、少しイビツな形に膨らんでいる。
『これが、純平が気持ちいいと感じている証しなんだな・・・』
豊満な乳房のラインをくっきりと形作るTシャツは、しわくちゃになっていった。
純平の乳房をなぞる様に触っているブリッツモンは、
 あることに気がついた。
純平のおっぱいはプリンのように柔らかいのに、乳首だけはどんどん固くなっている。
ブリッツモンは、興味ありげにその固くなった乳首をピンピンと弾いてみる。
「いやっ!あぁっ!」
普段の純平の声とは思えない、甲高い声。
弾かれる度に電気が走ったようにビクンッ!と反応する。


(なんだろう、この感じ・・・)
純平はブリッツモンになら、どんなことされても恥ずかしくないと思っていた。
なぜなら純平が進化したときは、いつも裸だったから。
しかし、直接胸を揉まれるという、思いも寄らないブリッツモンの行動に、
 そんな過信はどこかへ飛んでいってしまった。
(あ、あれ・・・)
純平はチラッと下をみて気がついた。
太った体には不釣合いのブリーフの中で、純平のおちんちんはこれ以上ないほどそそり勃っていた。
いつもは、太ったお腹が邪魔で自分のおちんちんは見えないのだが、
 勃起したときは白いブリーフのてっぺんが見えるのだ。
(胸を触られているだけなのに、なんで俺のチンチン・・・こんなに膨らんでるんだ・・・)
純平は、勃起した股間を隠すように、手を覆いかぶせた。


急にぎこちない格好になった純平を見たブリッツモンは、いぶかしげに純平に話しかける。
『純平、一体どうしたんだ?』
「いや・・その・・」
『俺の願いを1つ聞いてくれないだろうか?』
「な、なに・・・?」
純平はハァハァと息を荒げながら、そっと後ろをふり向く。
いつのまにか、ブリッツモンは両ひざをついて座っている。
目線は純平と同じくらいの位置。
ブリッツモンと目と目がバッチリ合ってしまう。
思わず「ああっ」と目を逸らしてしまう純平。
『純平がいつも気持ちよくやっていることを、俺にやらせてくれ』
「えっ・・・い、いまなんて言ったの!?」
『やらせてくれるか?』
"気持ちよくやっていること・・・?"ってなんだ・・。
いろいろなことを頭に中に思い描く純平。
(ま、まさか・・・)
純平はますます困惑する。


("いつもやっていること"って・・・まさか・・。
 "アレ"のことなんだろうか・・?)
そのとき、純平は気がついた。
──ブリッツモンは純平の過去の記憶を知っていることに。
夜におちんちんを触って気持ちよくなっていることも、ブリッツモンにはお見通しだったのだ。
考えてみれば当たり前のことだが、いまさらその現実に直面すると相当恥ずかしい。
(もう全部ブリッツモンに知られちゃってるんだ・・・・どうしよう・・)
十中八九、ブリッツモンが考えていることは、アレとしか考えられないが、
 もしかしたら他のことを指しているかもしれない。
純平はモジモジとしながら、いまは黙ってブリッツモンの行為を受け入れるしかなかった。


ふぁいさんに挿絵をいただきました!ありがとうございました>ふぁいさん

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