"人間として愛する行為"とは・・・?
登場人物
柴山純平。ブリッツモンにずっと遭いたいと思っていた。
ブリッツモン。愛情表現をしたいらしいが・・。
純平はブリッツモンの頼みに、コクリとうなづいた。
「うん・・・じゃあブリッツモンの好きなようにして」
『ありがとう、純平!』
すると、純平の体は突然宙に浮き上がった。
「うひゃあ!」
純平が後ろをみると、ブリッツモンが純平を赤ん坊のように持ち上げているではないか。
オレンジ色のTシャツのお腹部分をギュッと抱きしめながら。
『やっぱり純平は重いな』
「そんなに太ってないよ!」
ブリッツモンはニコッとして、そのまま「よっこいしょ」と純平をベッドに上に寝かせる。
「俺はガキじゃないんだから、言ってくれれば自分でベッドにくらい行けるよっ」
『まぁそう言うな。一度純平を持ち上げてみたかったんだ』
その言葉に純平は、頬を赤らめる。
純平はベッドの上に天を仰いで寝かされた。
その上に、乗っかるようにブリッツモンが四つん這いになる。
純平の顔とブリッツモンの顔が、重なり合う。
その瞬間、純平はドキッとした。
ブリッツモンの顔をこんな近くで見たのは初めてだった。
(ブリッツモンの瞳って、クリクリしているんだな・・・)
妙に納得する純平。
そしてブリッツモンの顔を間近に見ながら話す。
「俺、ずっと夢に見ていたんだ」
『夢?』
「うん。ブリッツモンとこのベッドで、2人っきりで話したいって・・・」
『純平・・・』
「これ、夢じゃないよね・・・。夢だったら一生覚めないで欲しいな・・」
そういうと、純平は自分の言葉が恥ずかしかったのか、少し目を横に逸らして照れた。
『夢じゃないさ。これからその証拠を純平の体に刻むのだから』
「俺の体に・・・?」
純平が疑問に思った次の瞬間、体が硬直した。
「はぐっ!」
思わず声を張り上げる。
体が仰け反る。
ブリッツモンの手が純平のそそり勃ったおちんちんを、パンツの上から握っていたのだ。
(ブリッツモン・・・そ、そんなっっ・・・)
純平の表情が少し強張る。
パンツの擦れるような生地の感触が、純平のおちんちんをビクビクと脈動させる。
『気持ちいいか、純平?』
「そこは・・・俺の一番大事な・・ちんち・・・」
『純平の一番大切なところを、俺の好きなようにさせてくれ』
──ギクッ!
(やっぱりそのことだったんだ・・)
その言葉を聞いて、純平は顔から火が出るほど赤面する。
「うん・・・で、でもさ・・・」
さすがにおちんちんを触られるのは相当恥ずかしい。
「そ、そこはやっぱりダメだよ・・」
『どうしてだ?』
「だって、そこは・・・」
ブリッツモンはお構いなしに、純平の勃起したおちんちんをパンツの上からギュッと握り締める。
おちんちんは純平の意思とは関係なくビクンッ!と反応する。
(ふあっ・・・ああっ・・・!)
純平は思わず声を張り上げそうになるが、歯を食いしばって耐えていた。
ブリッツモンの力強く大きな手は、純平の勃起したおちんちんを包みこむ。
純平は「んあっ」とか「くあっ」と小声で悶えながら、
勃起したモノを沈めようと、体の力を抜いたりしたものの、すべて徒労に終わった。
それどころか純平のおちんちんの脈動は、どんどん大きくなる。
まるでビクンビクンと地の底から音がするように。
それがパンツ越しにブリッツモンに伝わっていると考えると、
純平は穴があったら入りたくなるほど恥ずかしかった。
ブリッツモンの手は、そっと純平のパンツのゴムを掴み、そのまま数cm浮き上がらせた。
股間にスースーとした冷たい感覚を覚えた純平は不安で一杯になる。
(えっ、これってまさか・・!)
少し頭を持ち上げて、下半身をみてみる。
ブリッツモンがパンツに手をかけている。
つまり、脱がすということだ。
脱がされるということは、勃起したおちんちんがブリッツモンの前に顕になることではないか。
しかも純平のおちんちんは、まだ直接刺激を受けていないというのに、すっかり透明な液体で濡れほそっている。
(本当に・・本当に裸にされちゃうのかな・・どうしよう・・・)
純平は興奮と不安を同時に抱きながら、股間をキュッと閉めた。
『どうした純平、照れているのか?』
ブリッツモンが純平に話しかける。
「だ、だって・・・」
『いつも純平が気持ちよくやっていることじゃないか』
「で、でも・・・そこは見られたくないんだモン・・」
かすれた声を出しながら、たじろぐ純平。
ブリッツモンはパンツに手をかける。
「ダメだよっ!」
純平は必死にパンツを脱がさせまいとキュッと股をしめて訴える。
しかし、ブリッツモンはそんなことお構いなしに、勢いよくパンツを足先まで一気に脱がした。
(うひゃああ!)
パンツから、純平のおちんちんが、プルッと顔を出す。
脱がした反動で、おちんちんがブルンブルンと縦に振られ、
透明な液体がピピッと飛び散った。
(もう・・・もうダメ・・・)
純平は恥ずかしさのあまり、思わず手で顔を覆った。
自分のおちんちんが、ブリッツモンの目の前に晒しだされてるなんて。
ブリッツモンは純平のおちんちんをゆっくりと覗き込む。
『これが純平のおちんちんか・・・正面からみると、随分変わった形をしているんだな。
なぜか2つ玉のようなものがあるぞ』
どうもブリッツモンは局部の形に興味があるらしい。
純平のおちんちんは、2つの玉がしっかりと確認できるほど大きかった。
勃起すると意外と大きいが、竿は短い。
時折、ビクンビクンと震えているのが瑞々しい。
純平は顔を覆っていた手を、少しずつ開いていく。
指の間から見えるのは、ブリッツモンが純平のおちんちんを興味深くいじっている様子だった。
「ぎゃあっ・・ダメだよ、ブリッツモン!そんなところ触っちゃ・・」
どうやら、ブリッツモンは純平のおちんちんを引っ張ったり、裏側を見たりしているようだ。
その感触にブルブルと震える純平。
ブリッツモンの行為に甘えたい心と、理性を保とうとする心が激しく葛藤する。
「そんなに俺のチンチン見ないでよ・・・」
『どうしてだ?』
「だって・・・そこは・・・恥ずかしいんだモン・・」
『恥ずかしい?』
「うん・・」
しかし、そんな純平の気も知らず、ブリッツモンはおちんちんのつけ根に手を伸ばす。
そして、2つの睾丸をギュッと握った。
「ぐゃあ!」
小刻みに震えだす純平。
『純平、どうした!?』
「そこは・・・強く握ると痛いんだよっ」
『す、すまん・・』
純平は他人からおちんちんを、いや体を触られたことはなかった。
なにしろ極度の露出嫌いである。
どんなに暑くても、全身を覆う青いツナギを着ているのはそのためだ。
他人に体を触られたり、素肌を見せることを、とてつもなく恥ずかしいと感じていた。
しかし、そんな純平の肌を、ブリッツモンは意図もあっけなく露出させてしまったのだ。
「んあっ!」
純平からさらに叫び声があがる。
今度は、ブリッツモンが純平の亀頭を、直接グイッと5本の指で掴んでいたのだ。
純平のおちんちんが一段と熱くなる。
そしてどんどんと大きくなり、固くなる。
ブリッツモンは、おちんちんの皮をゆっくりと剥きながら、上下にこすり始める。
「はあっ・・・あっ・・・あっっ!」
自分で擦るのと、誰かが擦るのでは感じ方が違う。
しかし、ブリッツモンの手の動きは、純平自身のシゴキ方となんとなく似ている。
ブリッツモンに純平の記憶があるからだろうか。
だから、とても気持ちいい。
純平はブリッツモンの手の動きに合わせて「あっ」とか「うっ」と声をはりあげる。
いつのまにか口からスッとヨダレ。
シュパシュパ・・・。
次第に気持ちよさで、目がウツロになっていく。
ブリッツモンの擦り方が、だんだんとリズムに乗って速くなってきている。
『純平、ヌルヌルした液体がたくさん出てきたぞ!』
「ええっ!?・・お願いだから、それは見ないで・・・!」
純平は射精だけはしないように、必死にふんばっていた。
しかし、逆にそれが大量の我慢汁を呼び寄せてしまったらしい。
ガマン汁で、ぐしょぐしょになっていく、純平のおちんちん。
それにしても、少し擦られただけで、我慢汁がでていたなんて・・・。
(もしかして、俺って想像以上に敏感なのかなぁ・・)
そう考えて、さらに赤面する純平。
純平のおちんちんは、我慢汁でローションをつけたように、ヌメヌメとなる。
シゴキやすくなったおちんちんに、ブリッツモンはいろいろと緩急をつけだす。
たまにギュッと力を亀頭を掴んだり、軽く皮だけで擦ったり。
そのたびに純平は「うううっっ」とか「ああっ!」と逐一違う反応を示していた。
体を触る箇所によって、震え方が違う。
『よし、今度は強く擦るぞ』
「そ、それ以上やったら・・・まずいよ!」
しかし、どうやら純平の叫びは、ブリッツモンには聞こえなかったらしい。
ブリッツモンが力を入れて純平のおちんちんの付け根を掴んだ瞬間、純平の腰がビクンッ!と浮いた。
『おい純平、飛び跳ねるほど気持ちいいのか?』
「いや、あの・・・その・・・」
こんな自分は感度が良かったのかと、純平は困惑して答えることができなかった。
ブリッツモンは純平のおちんちんの付け根を、思いっきり指先で握り締める。
もう一方の手で、思う存分おちんちんを上下に捏ねこりまわす。
「うやああああっ! あががっ!」
皮と手による亀頭の刺激。
亀頭がムズムズとし、快感で唸るような声をあげる純平。
これ以上ないほど体を仰けぞらして悶え始める。
ブリッツモンは剥けた亀頭と皮の部分を絶妙な手つきで擦りつける。
『やはり純平はこの部分が一番気持ちいいんだな?』
純平は小さな声で「うん」と答えたが、もはや快感に押しつぶされていた。
やがて、純平は少し吐息が弱くなっていく。
『純平?』
「一生懸命我慢していたけど、もう限界・・・」
『なにを我慢しているんだ?』
「あの・・・その・・・」
『精子が出そうなんだな?』
その言葉を聞いて純平は頬を赤らめて、コクンとうなづいた。
「ブリッツモンにかかっちゃうよ・・」
『大丈夫だ。俺の愛情をムダにしないでくれ』
「じゃあ・・出しちゃうよ・・」
ブリッツモンは、純平のおちんちんをさらに上下に激しく擦る。
純平の顔は徐々に真っ赤になり、おちんちんがムクッと膨らんだかと思うと、
白い液体がブシュ!と天井近くまで飛び上がった。
「ハァハァ・・・」
『すごいぞ、純平!』
あまりに勢いよく飛び出した精液に、2人して驚いていた。
「こんなに飛んだの初めてだよ・・」
純平は紅潮した顔で、自分の出した精液をみようと下を向く。
すると、ブリッツモンが純平が出した精液を、綺麗にティッシュで拭き取っていた。
「ブリッツモン・・?」
純平がぶちまけた精液を、丁寧に拭き取っているブリッツモンに、笑いが込み上げてきた。
そのマメに掃除する性格はまさか、自分の影響なのだろうか?
「あははっ」
『な、なにがおかしいんだ?純平?』
「だ、だって・・・伝説の闘士のブリッツモンが、後片付けしている姿がおかしくて」
『そうなのか?俺の中の記憶では、精液はきちんと拭き取って綺麗するものだと思ったのだが・・』
ドキッ。
(俺のそんな記憶までブリッツモンに伝わっているのか・・・)
そういえば自慰行為をしたあと、両親に見つからないように、丁寧にこぼれた精液を拭き取っていたっけ。
『実は、ボコモンがいろいろと教えてくれたのだ。人間が愛情を表現するとき、どのようなことをするのかを。
俺はそれを忠実に実行したつもりだったんだが・・』
「あははは。それでいきなり俺の胸を揉んだりしたんだね」
『もしかして間違っていたか・・・純平?』
ブリッツモンは頭を掻きながら、少し照れているようだった。
「いや、たぶんそれは俺みたいな子供がすることじゃないよ」
『そ、そうだったのか・・断りもなくやってしまって、すまなかったな・・』
「ううん。とっても気持ちよかったよ・・いまでも体が震えているんだ。ホラ触ってみて」
そういうと、純平はブリッツモンの手をとり、自分の心臓に当てた。
「ホラ、こんなに俺の心臓、まだドキドキしてるんだ・・・」
『本当だ。俺の愛情は伝わったのか?』
「もちろんだよ!」
しかし、よく考えてみると、純平はだんだん事の顛末におかしくなって、声をあげて笑った。
「くくくっ、ブリッツモン・・・ボコモンも・・あははは」
1人で笑う純平に、ブリッツモンは困った顔をする。
『そ、そんなにおかしかったか? これでも俺は俺なりに、純平を愛そうと一生懸命だったんだぞ!』
「くはははは。ごめん、でもブリッツモン・・・はははは」
『そうか、ははは』
2人はしばらく笑いながら、後片付けをする。
そして、再びベッドに寝転んだ。
純平は疲れたのか、そのあとブリッツモンの胸の中でグッタリと眠った。
「ムニュムニュ・・・ブリッツ・・・・モン・・・」
純平は寝言なのか、たまに寝返りをうって幸せそうな顔をしている。
なんだかんだといっても、純平はまだ小学生なのだ。
寝顔は幼児のようにあどけない。
しかし、そんな純平を見て、ブリッツモンは厳しい顔をする。
『純平・・・これからつらい選択をさせることになるかもしれないな・・・許してくれ』
ブリッツモンは裸の純平を優しく抱きしめながら、いまは純平の体と1つになっている幸せを噛み締めていた。
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夜遅くなって、純平はようやく目を覚ました。
それは、純平の運命を変える夜になった。
次回からようやく物語が進みます。