この話は原作に沿っていません。第9話の森での話?を想定しています。基本的な登場人物は、アニメに沿ってますが、友樹の性格だけはおかしいので、友樹ファンの方はご遠慮ください(←ォィ)。かなりアホエロ小説になる予定です。
登場人物
柴山純平。お金持ちの1人っ子で、手品がうまい小学6年生。年下から尊敬されたいと思っている。
氷見友樹。甘えん坊の小学3年生。可愛い仕草の中に恐ろしい一面が・・。
満天の星空のもとに、焚き火の明かり。
そこから少し離れて1人の太った少年が、なにやら手品を披露している。
今日のお客さんは、帽子をかぶった可愛い年下の少年だ。
「ここに取り出したる一枚のハンカチ。これをこうやって・・・」
なにやら2枚のハンカチを、両手でクシャクシャにまとめている。
「はい、この通り〜!」
手を広げていくと、まるでジャーンという効果音が入ったかのように、
2枚のハンカチが1枚に合体し、洗濯物のようにつながっている。
「うわー、純平さん、すごい!」
拍手喝采する帽子をかぶった少年。
「友樹、こんなの手品の初歩だぜ」
「そうなのー?」
「そうそう。では次の手品に移らせてもらいます〜」
「うわ〜い!」
少年は、一段と大きな歓声をあげる。
──僕は氷見友樹。
僕はいじめられっ子で、友達にムリヤリにトレイルモンに乗せられたんだ。
デジタルワールドになんて本当は来たくなかった。
こんな世界で、僕を励ましてくれたのは、拓也のお兄ちゃんと、泉さん、そして純平さんだった。
純平さんは、太ってて、お調子者でチョコレート大好きの甘えん坊さん。
デブで格好悪くて、いつも1人で空回りしている。
年下の僕がみてもそう思うんだもん。
でも、純平さんは僕が寂しい顔をすると、毎日のように手品を披露してくれる。
僕の寂しい気持ちを、すぐに察してくれるんだ。
本当はすっごい優しいお兄ちゃんだと思う。
僕は、そんな純平さんが大好きだ。
──純平さんの手品。
見れば見るほど不思議な仕掛け。
純平さんの手品のタネは、全く分からない。
あれだけのハンカチやチョコレートは、一体どこから出てくるんだろう?
純平さんの服の中に、隠し持っているのかな?
あのダボッとした服がどうも怪しい。
ちなみに、純平さんの青い服は、"ツナギ"と呼ぶらしい。
僕の周りには、"ツナギ"なんて服を着ている友達はいなかったから、知らなかった。
手品をする人は、みんなツナギを着ているのかな?
中はどうなっているんだろう?
僕もちょっとツナギも着て見たいかな・・・なんちゃって。
僕のいま一番知りたいことは・・・。
純平さんのポケットの中がどうなっているのかってこと。
ポケットの中もそうだけど、ツナギの中がどうなっているかも興味がある。
純平さんのツナギって、まるでドラえもんの4次元ポケットみたいだし・・。
絶対にどこかに手品の仕掛けがあると思うんだよね。
よーし、今日の夜、ちょっと探ってみようっと。
──その日の夜。
1人なら怖くて逃げてしまいそうな森の中。
バチバチという焚き火の周りに、拓也、友樹、輝二、泉が円を描くように横になっている。
現代っ子である彼らにはとって、野宿ほど恐ろしく不快なものはなかった。
しかし、もうデジタルワールドに来てから2週間も野宿していると、草むらの上でも平気で寝られるようになっていた。
4人からは、かすかな寝息が聞こえ、すっかり熟睡している者もいるようだ。
今日の見張り番は、純平。
見張り番は夜通し、敵の攻撃に備えて起きていなければならない。
純平は、他のメンバーから少し離れたところで、あぐらをかいて、薄っすらと目をあけていた。
友樹は寝たフリをしながら、チラッと純平に見てみる。
純平は「ふぁ〜あ」と大きなアクビをしながら、必死に睡魔と戦っているようだ。
友樹には分かっていた。
この見張り番というのが、実はクセモノなのだ。
「寝てはならない」というルールは、いままで輝二以外は守られたことがない。
一睡もできない過酷な状況が、逆に眠りをより強力にプッシュしてしまうのだ。
案の定、今日の純平も強力な睡魔に襲われているようで、
頬っぺたや太ももをギュッと摘んで、必死に眠気と戦っているようだった。
──それから数分後。
ドサッ・・・。
純平の大きな体が大の字になって、くずれた音だ。
コクリコクリとし始めてから10分も経たないうちに、純平はヨダレを垂らして眠りについてしまったらしい。
なんと頼りない見張り番だろうか。
(よーし・・!)
ここぞとばかりに、友樹は周りを見渡し、拓也たちが眠っていることを確認する。
そして、少し焚き火から離れたところにいる純平の場所へと、ゆっくりと足を運んだ。
友樹は、そっと大の字に眠っている純平の足元に立ってみる。
青いツナギに、紺色のスニーカー。
胸元は、わずかにオレンジ色のTシャツが見え隠れする。
X字を描くように両手をバンザイし、大股を広げて寝ている純平。
無防備に眠っているその肢体は、まるで可愛い小熊のようだ。
(純平さんの体って、よく見ると大きいなぁ・・・)
純平の体を改めて見ると、太っているためか相当にでかい。
それは、友樹自身が小さいこともあるのだが。
曲線を描いてまん丸と太ったお腹。
太い腕っぷし。
カマボコのような太もも。
友樹には兄がいたが、こんなに大きな体ではない。
(よーし、今日こそ純平さんの手品のタネを見つけちゃうぞ! きゃははっ)
友樹は、なにか宝物でも探すかのような、とてもワクワクした気分になった。
純平のツナギには、胸と腰、そしてお尻に左右それぞれ6ヶ所のポケットがある。
(まずは純平さんの胸ポケットから・・)
友樹は、赤ん坊のようにスヤスヤと眠っている純平の横に移動する。
そのまま両膝を地面につけ、純平の胸にそっと手を置いてみる。
(あ〜、なんか緊張する〜)
友樹は心臓を大きく鼓動させながら、片方の胸ポケットの中に、手を突っ込んでみる。
胸のポケットは意外と広く、友樹の手ならば余裕で入るくらいの大きさがあった。
ザラッとしたポケットの感触。
芋虫が這うかのように、ゴソゴソと進んでいく友樹の指。
(あれ、これなんだろう?)
なにかモノの感触を掴んだ友樹は、そのまま引っ張り出す。
すると、赤いハンカチが、ポケットの中から現れた。
(わ〜、純平さん、こんなところに手品のタネを仕掛けていたんだ・・)
手を入れるたびに、いろんなものが出てくる純平のポケット。
いつのまにか友樹は夢中で、ポケットの中を探りまくっていた。
赤いハンカチ、青いハンカチ、ロープ、ステッキにマッチ箱に・・・
なんでポケットにこんなものが入るのかと、さすがの友樹も口をあんぐりと開けて驚くしかない。
しばらく左右のポケットを探っていた友樹だが、いい加減に何も出てこなくなったようだ。
(あれ、もう何もないのかなぁ・・)
さすがにこれだけのモノが出てくると、そろそろ手品のタネも打ち止めなのだろうか。
友樹は、念のため、もう一度胸のポケットの中に手を突っ込んで確認する。
念入りにポケットの中を、かきむしるように探ってみる。
その最中、友樹はクルッと手の甲を反転してみた。
「んくっ・・」
すると突然、純平からなにやらうめき声。
友樹はビクッとして、脊髄反射のように純平の顔に振り向く。
友樹は冷や汗を垂らしながら、恐る恐る純平の顔をみてみる。
もしかして、いまの手の動きで純平が起きてしまったのではないかと、心臓をドキドキさせる。
ポケットを探っていたことがバレたら、純平は烈火のごとく怒るに違いない。
しかし、友樹が純平の顔を見つめていると、純平は微妙に口元を弛ませながら、静かな吐息に戻っていく。
「スー・・スー・・・」
しばらくすると、純平は再び穏やかな顔つきに落ち着いたようだ。
(ふぅ・・・危ない、危ない・・)
友樹は額の嫌な汗を拭う。
多少の刺激では純平が起きないことが分かった友樹は、もう一度純平の胸ポケットを探ってみることにした。
柔らかいポケットの下地をグイグイと触っていると、なにやらちょっとした突起物を発見。
(ん、これって・・?)
友樹は、その突起物を人差し指と親指で、ギュッと摘んでみた。
「んあっ!」
明らかに、摘んだ指に反応した純平のうめき声。
(いまのは、ちょっとまずかったかな・・?)
今度は、さすがに起きてしまったのではないかと、友樹は不安になる。
純平の顔をジッと見つめてみる。
純平は眉間にシワを寄せながら、「スーッ、ハーッ」とかすかな寝息を立てている。
しかし、顔のシワの寄り方が、どうも不自然に見えて仕方がない。
友樹はそんな純平の顔をみて、ニヤッと含み笑いをする。
(クククッ。純平さんって、こういうところが素直じゃないんだよなぁ・・ちょっとイタズラしちゃえ!)
友樹の顔が、悪魔の表情に変貌していく。
「よいしょっと・・」
友樹は、掛け声を出しながら、大胆にも純平のお腹に馬乗りになった。
まん丸と太ったお腹は、柔らかくて座り心地もいい。
友樹は、お腹という頂上から、純平の胸や顔を見下ろしてみる。
スヤスヤと寝ている純平のあどけない寝顔。
そんな愛くるしささえ感じさせる純平の顔を、友樹はしばらく見入っていた。
(こうしてみると純平さんって、縫いぐるみみたいで可愛いなぁ。
でもお腹の上に乗ったら、普通は目を覚ますよな。純平さん、いつまで耐えるつもりなんだろう?)
純平の不自然な寝入り顔に、友樹は思わず笑いがこぼれてしまった。
友樹は、純平のふっくらした乳房の上に手を置く。
ザラッとしたツナギの感触を確かめながら、乳房の形状を確かめてみる。
ふっくらとしたお餅ような純平の乳房。
その乳房を優しく撫で始めた。
(純平さんのおっぱいって、お母さんみたいにおっきいなぁ・・・)
友樹はそんなことを考えながら、徐々に力を入れて乳房を押しつぶしていく。
すると、純平の体がわずかではあるが、痙攣しはじめたではないか。
(キャハハ! 純平さん、予想通り敏感だ!)
純平の寝顔は、徐々に苦痛とも快感ともとれる複雑な表情に変わっていく。
どうみても不自然な寝顔に、友樹は吹き出しそうになった。
・
・
── 一方の純平は・・。
(んあああっ、友樹、やめろ!)
純平は寝たフリをしながら、必死に心の中で叫んでいた。
実は、友樹が自分のポケットを探っていることは、5分も経たずに気がついていた。
そして、友樹の行動を、薄っすらと目を開けて監視していたのだ。
<きっと友樹は俺の手品のタネを知りたいんだろう・・・可愛いヤツじゃねーか。まぁ好きにさせとくか>
手品のタネがバレてしまうのは避けたかったが、どうせ3つも年下の子供がやることだ。
友樹はすぐに手品のタネ探しに飽きて眠ってしまうだろうと、鷹をくくっていた。
しかし、友樹はこともあろうに、自分のお腹にまたがり、乳房を揉んできたのだ。
一体、これをどう解釈していいのやら。
純平は胸の快感にビクつきながらも、なんとか冷静になって、友樹の行動を見守ろうとした。
強引な展開です<俺