デビル友樹×純平小説(4)


友樹、V−MAX発動! いや、俺が発動してるのか?


登場人物

柴山純平。お金持ちの1人っ子で、手品がうまい小学6年生。

氷見友樹。デビルな性格が徐々に・・。


後ろを向いた友樹に対し、純平は目を開けて首を少しだけ持ち上げる。
そして、ゴクリと生唾を飲み込みながら、友樹の行動を後ろから不安気に見つめる。
「純平さんの下のポケットは何が入ってるのかなぁ?」
(友樹、いい加減にしろ! 早く寝るんだ!)
友樹はブツブツと呟きながら、純平の下腹部にあるポケットに手を入れ始めた。
ゴソゴソゴソ・・・。
(んくっ・・)
その手の感触に、純平は全身に鳥肌が立つのを感じる。
──なにかおかしい。
ポケットに突っ込まれた友樹の手。
その指は純平のお腹から下、ちょうど腿の付根あたりをウロウロとしている。
友樹の手が下半身をゴソゴソといじるだけで、アソコが敏感に反応し始めていたのだ。
もし、このままおちんちんが勃起してしまったら・・。
友樹に一体、なんと言い訳してよいのやら。
そう考えたとき、純平の顔はだんだん蒼白になっていく。
(ヤバイ・・・俺のチンチン、すでに勃起してきてる・・)
先ほどの乳首の刺激のせいだろうか?
すでにおちんちんが、勃起しかかっている。
これ以上、刺激を受けるとかなりマズイ。
おちんちんが勃起しないように、必死にリラックスしようと体の力を抜いてみる。


純平の不安をよそに、友樹はポケットをさらに調べていく。
友樹は、両手を下腹部のポケットの奥深くまで突っ込む。
「あ、純平さんのチョコレートみーっけ!」
「あれ、いろんなハンカチが入ってる〜!」
「今度は洗濯ばさみと、ん・・なんだこれ? 携帯用のケチャップとマスタードまで出てきた!」
友樹はまるでドラえもんの4次元ポケットを探るかのように、純平の両方のポケットをいじりまくる。
ここでポケットの調査を切り上げてくれれば、純平もホッとできるのだが、とてもそれだけでは終わりそうにない。


いつのまにか、友樹の指は、ポケットの中を執拗以上に撫で回していた。
太ももの内側を撫でられる。
(んんっ!)
──本当にまずい。
下半身がセンサーのように敏感になっている。
ツナギのザラザラとした感触が、必要以上に純平の太腿を敏感にしていた。
(それ以上ポケットの中を探るんじゃない!)
純平は恐れていた。
ポケットの一番奥にある、自分の最も大切な部分。
多少勃起気味でもある男の勲章。
ここだけは、絶対に触らせてはならない。
しかし、その矢先──。
「ポケットのもっと奥はどうなっているのかなー?」
その言葉を聞いて、純平は背筋を凍らせた。
(友樹、そこだけは手を伸ばさないでくれ! 俺のチンチンが・・)
純平は寝返りを打つように、少しだけ太ももを内側にキュッと締めてみる。
しかし、そんな純平の願いも虚しく、友樹が思いっきりポケットに手を突っ込んだとき。
手が、純平のおちんちんにフッと軽く接触する。
(うひゃあ!)
ほんの少しの刺激なのに、過剰に反応する純平。


一瞬、ブルッと震えた純平に対し、友樹は目を丸くする。
「ハハ。やっぱり、めちゃくちゃ敏感だ」
そういうと、友樹は肩を揺らしながら、後ろを振り返った。
「ねぇ純平さん・・?」
なにやら友樹が純平に話かけはじめた。
「純平さん・・まさか起きてないですよねー?」
そんな友樹に対し、純平はギュッと目を瞑って寝たフリをする。
ここまで快感に耐えてきて、いまさらなにをどう声をかけていいのやら。
まさか、"おちんちんが感じちゃいました"などと真顔で友樹に言えるわけがない。
「なーんだ、気のせいか・・・」
友樹はそういうと、また純平の股間に向きなおしたようだ。
(ふぅ・・・危ない、危ない・・・)
純平がホッとして、額の汗を拭おうとしたその瞬間・・。
さらなる快感が純平を襲った。


(ぎぃえええええ!)
一瞬、なにが起こったのか、純平には理解できなかった。
「なんだろう・・・これ。ウインナーかな?」
友樹の言葉を聞いたとき、純平はその強烈な刺激の発信源を知った。
こともあろうに、友樹はしっかりと握っていたのだ。
ポケットの一番奥にある、純平の禁断の場所を。
ポケット越しとはいえ、初めて他人におちんちんを握られたショック。
まるで毒バチにでも刺されたような強烈な衝撃に、純平はガクガクと震えだす。
そして、みるみる間に恥ずかしさで顔が真っ赤に染まっていく。


「おかしいなぁ・・このウインナーみたいなの、ポケットの外に出ないなぁ・・」
(あわわわわっ、友樹! 違う違う! それは俺の・・・)
「ウインナーさん、早く顔を出してよ」
さらに友樹は、純平のおちんちんを力一杯握り、引っ張り出そうとする。
(ひぃぃぃ! 俺のチンチンが!
 ウインナーなんて手品に使うわけないだろ! 友樹いい加減に気づけ!)
友樹がおちんちんを握ってから、体中の血液が一気にチンチンに集まっていくのを感じる。
そして、キーンという変な周波数の音が、純平の脳に響き渡る。
純平は必死に歯を食いしばって耐えていたが、
 体の痙攣は、もはや留まることを知らなかった。


(ハァハァ・・友樹・・放してくれぇぇ)
ドクンドクンとした脈動が、おちんちんの底から湧き上がる。
純平は、息も絶え絶えになりながら、必死にこの快感地獄に耐えていた。
おちんちんは、純平の意志とは関係なく、どんどんと勃起していく。
どうやら自分のおちんちんの脈動を制御することなど、不可能らしい。
──まずい。本当にまずい。
友樹の手の感触を味わうたびに、明らかにおちんちんが反応してしまっている。
「あれ、おっかしいなぁ。このウインナーさん、どんどん大きくなっているみたい?」
ドキッ・・・。
その言葉を聞いた瞬間、純平は目の前が真っ暗になる。
(ま、まずいぞ・・。友樹の手に反応して、俺のチンチンが勃起しちまってる!)


純平はデジタルワールドにきてから、オナニーはずっと我慢していた。
そもそも、1人でオナニーできる場所はどこにもない。
だから、ちょっとした刺激で、敏感に反応してしまうのも否定できない事実。
しかし、年下である友樹に握られたくらいで、おちんちんがこんなに勃起してしまうとは・・。
我ながら情けないと感じる純平だったが、いまはそんなことを熟考している余裕はない。


体中に冷や汗をかき、喉がカラカラになる純平。
一体、このピンチをどう切り抜けようか、純平は息を乱しながら必死に考えていた。
しかし、そのとき友樹から予想もしない発言がされたのだ。
「ねぇ純平さん・・・めちゃくちゃ感じてるんでしょ?」
(なっ・・!)
いつもの友樹とは思えない、低音の声。
友樹は背中を向けていたので、その表情を窺い知ることはできなかった。
純平は寝ているフリをするべきか、友樹に返答をするべきか迷う。
(どうしよう・・なんて答えりゃいいんだ・・)
友樹に返す言葉がなかなか見つからない。
「ねぇ、隠しても分かるよ。純平さんって、他人におちんちん握られたことないんでしょ?」
「と、友樹・・?」
「なーんだ。やっぱり起きてるんだ」
友樹の声はいつもよりトーンが低く、なにかダークさを感じる。


純平は後ろに両手をつき、少しだけ上体を起こす。
そして、友樹に話しかけた。
「友樹・・・あの・・・その・・・」
「純平さんはすごい淫乱いんらんなんだから」
「"淫乱"って・・な、なにいってるんだ・・友樹!」
「クククッ。やだなぁ、もう隠さないでよ、純平さん」
友樹は笑いを堪えているのか、背中がブルブルと震えている。
(ま、まさか、いままでのことを全部見抜いてる・・?)
そう考えた瞬間、純平はあまりの恥ずかしさに、温度計が振り切れるように顔が真っ赤になる。


純平はなんとかこの状況をごまかそうと、混乱する頭で必死に考える。
(落ち着け、落ち着くんだ・・。友樹は俺よりも3つも年下だぞ。
 "敏感"とか"淫乱"とか、そんな言葉の意味を知っているわけがない)
性については、自分のほうが詳しいに決まっている。
"淫乱"なんて言葉は、どうせ拓也の受け売りだろう。
ここは、友樹に一発ガツンと言ってやれば、事態が収集するのは間違いない。
「友樹! 変なこと言うなよ。早く俺のソコ放せよ!」
「・・・・」
「さっきから"敏感"とか"淫乱"とか、何言ってるんだよ。意味も知らないくせに、そんな言葉使うな!」
「・・・・」
「全く、これだから子供は困るぜ」
純平は得意のおとぼけ戦法で、友樹を黙らせようとする。
そして、横目で友樹を睨みつける。
どうせ子供だ、ちょっと脅せばすぐに謝ってくるだろう。
そう考えていた。


「ククククッ・・」
「な、なんだよ・・友樹?」
「やだなぁ、純平さん。僕が何も知らないとでも思ってるの?」
そういうと、友樹はゆっくりと上体だけを反転させて、純平のほうに振り向く。
その振り向いた友樹の顔をみて、純平は背筋が凍りついた。
──悪魔の笑み。
そうとしか表現しようのない不気味な含み笑い。
普段の友樹からは考えられない表情に、純平は背筋を凍らせた。


友樹の性格について詮索はしないでくださいw

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