前にゴウザウラーをみたときに書いたんですけど、今読んだらそこそこウケるので投下しておきます。あまり真面目に読まれると俺が精神病院行きになるので、適当に流してください。
登場人物
我らが金太君です。となりが恋人の結花です。
宿敵、権藤大三郎です。
冬休み。
金太は公園でひたすら柔道の稽古をしている。
どんなに寒い日でも、雨の日でも雪の日でもひたすら柔道一直線。
将来は柔道のオリンピック金メダリストを目指しているのだろうか。
「はぁはぁ・・」
公園をランニングして、ドラム缶を相手に背負い投げの練習。
金太のいつもの練習メニューだ。
傍から見ていてもかなりハードなトレーニングを寡黙にこなす金太。
(ふぅ・・・今日は結花のやつ、遅いな・・・)
本来ならばトレーニングに集中する金太だが、最近はちょっと違っていた。
真冬の寒い中、いつもお昼頃になると結花が公園にきていた。
結花は自分でお弁当を作って金太に持ってくるのだ。
金太は最初戸惑ったが、結花がせっかく作ったお弁当を無為にすることはできない。
実際金太はとてもうれしかったのだが・・・。
「おい、お前、春風小学校の白金太郎だよな」
金太はいきなり自分の名前を呼ばれて驚いた。
声のする方へ振り向くと、同じ年くらいの太った少年が立っていた。
「お前・・・たしかどこかで・・」
金太はその顔に見覚えがあったのだが、はっきりと誰だかわからない。
「お前、俺のこと覚えてないのか。まぁムリもないよな。負かした相手のことなんて、いちいち眼中にもないだろうし」
負かした相手という言葉を聞いて、金太はピンときた。
「お前、たしか柔道大会で対戦した・・」
「へぇ、顔は覚えてくれていたんだ。俺は青空第2小の大河原っていうんだけどさ」
「青空第2小って・・・権藤大三郎の・・」
「権藤さんは俺たち柔道部のキャプテンでさ。お前に用があるから呼んでこいって言われたんだけど」
「用があるなら、そっちから来ればいいだろ!」
「そんなこと言っていいのかな。お前の彼女、まだ今日来てないんだろう?」
「なに!」
金太は相手の襟をつかみ、そのままグイッと持ち上げた。
「結花を・・結花をどうしたんだ!?」
「放せよ・・・苦しい・・・」
「どうしたって聞いているんだ!」
「手を放せよ・・放さないと、その結花って子がどうなっても知らないぜ」
「うっ・・」
金太は仕方なく襟から手を放した。
「さぁ、結花をどうしたか教えろ!」
「てめぇ、立場分かってねぇな」
「なんだと!」
「俺にあまりふざけたことすると、結花って子がヤバイぜ」
「・・・」
金太の頭の中に、結花の顔ががフッと思い浮かぶ。
その瞬間、強烈なパンチが金太の腹に食い込んだ。
「げほっ」
思わず金太は腹を押さえてかがみこんだ。
いくら格下の相手のパンチとはいえ、不意を食らえば金太にも相当ダメージがのしかかる。
「うぐぐ・・」
大河原は金太を見下ろしながら笑みをこぼした。
「さぁ、俺についてこいよ。権藤さんがお待ちかねだ。"キンタくん"」
「おまえ・・・」
金太は腹を押さえながら、大河原のあとをついていった。
冬の寒い中、金太は柔道着のままで青空町へ向かった。
もちろん、町の中を柔道着で歩く人間など他にはいないので、人目を引いていたが、金太はそれどころではなかった。
(結花・・)
金太は心の中で結花がどうなってるのか心配で仕方なかった。
「おい、結花に何かしたのか!?」
「黙ってついてこい!」
大河原はなるべく人目につかない脇道を通りながら、ある工事中のビルの一角に入っていった。
(こんなところに・・・一体権大三郎のやつ、何を考えてるんた?)
金太はそんなことを気にしながらビルの2階へと上がった。
少し薄暗い部屋。オフィスビルにする予定なのか、けっこう広い。
アルファルトのにおいがする。
金太が部屋に入ると、そこに人影があった。
初めは薄暗くてよく分からなかったのだが、少し目が慣れてきたらしい。
「おまえは・・権藤大三郎!」
金太は部屋の奥でデンと資材の上に座っている権藤大三郎を見つけて、思わず叫んだ。
「待ってたぜ。白金太郎」
「貴様、結花をどこにやった!」
「いるよ、ほら、俺の横をみてみろよ」
金太が権藤の横をみてみると、別の柔道部員に捕まっている結花がいた。
結花は口にガムテープを張られ、しゃべることができない。
目から涙がこぼれていた。
「き、貴様、なんてことを・・・」
金太が前に一歩でようとすると、突然背中から2人の柔道部員が金太を羽交い絞めにした。
「は、放せ、コイツら!」
金太は怪力で両腕を外そうとするが、相手はガッチリとした柔道部員が2人がかりである。
さすがの金太も両腕をガッチリと押さえ込まれてしまった。
「まぁそう焦るなよ。キンタくん。時間はたっぷりとあるんだぜ」
「ふざけるな!結花を返せ!」
権藤はゆっくりと金太の前に進んできた。
そして、無抵抗な金太のアゴをつかんだ。
「お前、今年の柔道大会ではやってくれたよな」
「・・・・なんの・・ことだ・・」
「勝ち逃げされた俺のプライドはズタズタだぜ」
「俺は棄権したんだ、勝ったのはお前だろ」
「俺はとても勝った気がしねーんだよ。ちょっとした屈辱だったぜ」
「バカなこといってんじゃねーぞ」
「それでお前にもちょっと屈辱を味わってもらうかと思うんだがな」
「なんだって・・・」
権藤は金太のアゴから手を外し、じっくりと金太の体をなめ廻すようにみた。
「けっけっけ・・ちょっとでも動いてみろ。お前の彼女がどうなるか分かってんだろうな」
「ひ、卑怯だぞ。柔道で勝負しろ!」
「フン、バカが!」
そういうと、権藤は無抵抗な金太のみぞおちをえぐるようにパンチをした。
「うぐっ」
金太の顔が苦痛の表情に変わる。
その後の権藤は、金太をじっくりいたぶるかのように、金太の殴って痛めつけた。
「あ・・う・・」
金太の腕の力は徐々に力尽き、後ろで押さえている2人の柔道部員にもそれは伝わっていた。
「権藤さん、もうコイツ落ちてますよ」
「よし、解放してやれ」
そういうと、2人の柔道部員は金太の拘束を解いた。
金太は、そのまま力なく、仰向けに大の字になって倒れた。
「へっへっ。これからが本番だぜ・・キンタくん」
権藤は倒れている金太のお腹に腰を下ろした。
「おい、キンタ。まだ寝てるのかい?」
権藤は金太の顔をパシパシと平手打ちした。
「うぅぅぅ」
金太はやっと意識を取り戻したが、まだ少しぼやけていた。
「まだボケているらしいな。じゃ目覚めのキスといこうか」
そういうと、権藤は両腕を金太の首の後ろに回し、そのまま顔を近づけた。
「おい、そこの結花ってやつ。お前、キンタくんとキスしたことあるのかな?」
「・・・・!!」
結花はガムテープで口を塞がれていたが、赤くなって下を向いてしまった。
「その様子じゃ、まだキスもしてないらしいな。いまから俺がキンタくんのファーストキスを奪うとしようか」
結花はその言葉を聞いて涙が溢れてきた。
(金太くん、金太くん、しっかりして・・)
しかし、結花の言葉は届かず、権藤は金太のくちびるにゆっくりとキスをした。
「うう・・ん」
金太はまだ意識が朦朧としているのか、権藤にくちびるを許してしまった。
権藤はさらに金太のくちびるを嘗め回すようにキスをした。
「くっくっく・・興奮してくるぜ」
権藤の深いキスが終わり、くちびるが放れると、唾液が糸を引いていた。
これから陵辱なのに、こんなところで終わりかよ<俺