金太君小説(16)


S属性ついてきてるし、まじで精神病院行きになりそうです。暑苦しいなぁココ。出してくださいよ。


登場人物

我らが金太君です。

金太の親友の拳一です。

権藤大三郎です。


金太はしばらくボーゼンと立ちつくしていた。
部屋の外では雨が一段と強くなり、雷が鳴っていた。
まるで、その雨に濡れたような金太の顔。
涙でグシャグシャになっていた。


「おい、白金太郎!」
「こっち向けよ!」
「どうしてくれるんだよ!」
「なにボケッと立ってんだよ!」
金太は自分を非難する声に「ハッ」と我に返った。
左腕で、急いで顔の涙をゴシゴシと拭く。
<男は人前で泣かない>
これが金太の信条だから。
でも、おかしい。
いくら涙を拭いても拭いても、乾くことはなかった。
(お、俺・・どうしちまったんだ・・・)
意思とは関係なく止まらない涙に、金太はさらに動揺した。


「おい、こいつ泣いてやがるぜ!」
誰かが、金太の正面に回りこんだらしい。
「あはははっ、負けて悔しいのか、白金太郎!」
「こいつ、意外と弱虫じゃねーか」
「わははは」
部屋の中で金太は1人笑いものにされる。
「くっ・・・」
なんとか、涙を隠そうとゴシゴシと柔道着で顔を拭く。
負けて悔しいから泣いているのではない。
金太の心には、ポッカリと大きな穴が開いていた。
拳一が、自分の中でこれほど大きな存在になっていたなんて。



「泣くのもいいけどよ、落とし前つけてもらおうじゃねーか」
「な、なんだと・・?」
金太はグシャグシャの顔のまま、恐る恐る振り向いた。


大河原以下、柔道部員たちが不敵な笑みを浮かべて立っている。
その後ろでは、何人かが権藤のことを介抱しているようだ。
「おい、キンタ!権藤さんがこのまま意識を取り戻さなかった、お前のせいだぞ!」
「そんな・・・」
もし権藤が帰らぬ人になってしまったらと考えると、金太は体がブルブルと震えだした。
そんな金太に対して、大河原は柔道部員に目配せする。
すると2人の柔道部員が、金太の後ろから左右の腕をガッチリと押さえて拘束した。
「ううっ、放せっ!」
金太は消耗しきった体で、その枷を外そうとする。
しかし、力が沸いてこない。
柔道部屋に入ってきたときとは、まるで別人のような金太の弱々しい顔。
動きを封じられた金太は、不安そうな目で近づいてくる大河原を見つめる。
「最初の威勢はどこにいった? ねぇキンタくん?」
「・・・・」
「へへっ。さっきのお礼だぜ。たっぷりと痛めつけてやるからな!」
そういうと、大河原は拳を振るった。


「あっ・・・・うっ・・・・」
大河原のパンチが、無抵抗な金太のみぞおちにまともに入った。
「げほっ、うげっ・・・・」
息ができない。苦しい。
意識が遠くなる。気持ち悪い。
「まだこれからだぜ!キンタ!!」
さらに金太の腹に、何発もパンチをぶち込む大河原。
「あぐっ・・げほっっ、うがぁぁ」
金太はガクッとうなだれる。
しかし、崩れ落ちそうになっても、後ろの2人が強引に金太を立たせた。
「うぅ・・・」
なんとか意識を保とうと、金太は残った力を振り絞って顔をあげる。
痛みに耐えるとか、そういうレベルの話ではなかった。


このあとも金太は一方的にいたぶられた。
「やっちまえ!」
「道場破りしたヤツは、制裁を加えられて当然だ!」
「ウチの敷居を勝手に跨いだ罰だ!」
大河原に連鎖するかのように、格下の柔道部員たちは、集団で金太を痛めつける。
無抵抗のまま、金太は腹に、顔に、胸に、激痛が走った。
「うぐっ・・・はあ・・・・」
金太は呼吸が困難なのか、口をあけたまま、息をしようと必死だった。
周りの景色がだんだん暗くなっていく。
(俺は、柔道を・・・拳一を・・・裏切っちまったんだ・・・
 こうなることは当然の報いなんだ・・・)
金太は遠のいていく意識の中で、自分自身をおとしめていた。


先ほどの権藤との試合でほとんど体力を消耗し、
さらに拳一のことで精神的に動揺している金太は、成すすべもなく崩れていった。
「大河原さん、もうコイツ意識ないんじゃないですか?」
金太をガッチリと拘束している後ろの2人は、初めから金太に抵抗する意思がないことを感じ取っていた。
大河原は金太に近づき、アゴをギュッと鷲づかみにして金太の顔をみる。
「おい、キンタ、目を覚ませよ!」
そのまま2,3発、頬に平手打ちをした。
「うぅ・・・」
金太は目を開くが、その瞳は死んだ魚のようだ。
「柔道大会の準チャンピオンといっても、負ければみじめなもんだよな。
  権藤さんに代わって、今度は俺がリョウジョクしてやるぜ」
そういうと、後ろの2人は金太の拘束を解いた。
そのままドスンと大の字に倒れる金太。
「さぁて、キンタくん。少しずつ開帳していきましょうか」
(ううっっっ)
大河原は、大の字の金太の股をさらに広げ、その間に割り込むように入り込っていく。
そして柔道着の帯をゴソゴソと解き始めた。


金太は、大河原がみんなの前で自分を裸にしようとしていることが分かった。
大勢の前で柔道着を脱がされる屈辱。
なんとか止めさせなくては・・・。
(ダメだ・・もう力が入らねぇ・・)
身も心もボロボロな金太には、抵抗する力が沸いてこなかった。
スルスルっと帯がほどけていく。
「よし、まず上半身からなっ!」
周りにいる柔道部員たちに、大河原が得意気な声をあげる。
バサッ。
柔道着の襟を掴み、一気に胸を露出させる。
筋骨隆々というよりは、滑らかな曲線で膨らみを感じる金太の厚い胸。
荒々しい呼吸をするたびに、お腹の筋肉が膨らんだり凹んだりしている。
抵抗もできずに裸を晒してしまう金太に、柔道部員たちは「ゴクリ」と唾を飲み込む。
「すげー」
「逞しいなぁ」
「やっぱり俺達と体が違うよな」
金太の上半身をみて、周りから感嘆なのか、からかっているのか、声があがる。
金太は、意識が朦朧としながらも、自分の体をみる大勢の柔道部員の視線を感じた。
その視線に、たまらず目をそむける。
「大河原さん、ちょっと触ってもいいですよね?」
「お、俺も・・触りたいっす」
「俺も!」
「あぁ、たっぷり愛撫してやれよ。
  白金太郎を自由にできるチャンスなんて、もうないぜ」
(なっ・・・)
柔道部員たちの勝手なやりとりに、金太はさらに動揺した。


ん?末期症状?<俺

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