金太君小説(20)


すみません、表現能力の限界に達したので、今回で強引に終了させちゃいます。


登場人物

我らが金太君です。

金太の親友の拳一です。

権藤大三郎です。


数分間も乳首の愛撫を続けると、金太の乳首は権藤の唾液でドロドロになった。
その間、ずっと金太は大きな喘ぎ声で悶え続けた。
このままいくと、金太の意識がなくなってしまいそうだ。
権藤は乳房から口を離すと、唾液の糸がツーと引いていた。
「さて、そろそろアソコを舐めるぜ・・」
その言葉でおちんちんが一段とビクンッ!っと大きくなる。
「やっ・・・やめて・・・」
「舐めるぜ!」
「うぅ」
金太の顔は紅潮しており、もはや我慢の限界に来ているようにも見えた。
しかし、権藤は言葉でじっくりと金太を焦らし、その反応を楽しむことにした。
「"うん"といったら舐めてやるぜ」
「うっ・・・!」
「ん?なんだ?早く言えよ」
まだ金太の頭の片隅には理性が残ってるのだろう。
その理性がどうしても最後の一言を言わせないらしい。
権藤は金太のおちんちんをギュッと握る。
「あぐっ!!」
「さぁ、早く言えよ」
「うぅ・・」
「早く言わないと舐めてやらないぜ」
「うぅぅ・・・・」
「どうした?」
なかなか「うん」と言わない金太。


なかなか自分を肯定しない金太に、逆に権藤のほうが焦れてきた。
「言わねーなら、こうだ!」
突然、権藤は前方に体を寄せ、金太に抱きついて唇に吸い付いた。
「うぐっ!!」
不測の出来事だったのか、金太は顔を左右に振って抵抗する。
しかし、権藤は金太の頭をガッチリと押さえつけ、さらに口の中に舌を入れていく。
「あふっ!ふぐぅぅ!」
生暖かい権藤の唾液が、金太の舌にどんどん絡み付いていく。
舌と舌が絡みついた瞬間、金太の抵抗はピタッと止まった。
一旦絡みついた舌の快感はもう押さえることはできない。


2人はしばらくの間、お互いの舌の感触を確かめ合った。
(うぅ・・・ん・・)
抵抗をやめた金太は、権藤を求めて舌を絡めていく。
口と口がスッと離れると、ツーッと唾液が2人の唇の間の伸びる。
金太の顔の数cm上に、権藤の顔。
目と目が合う。
金太はとても照れているようだが、先ほどまでのように横を向いたりはしない。
真剣に権藤のことを見つめている。
「キンタ、いい加減に認めろよ」
「はぁ・・・・はぁ・・」
しばらくして呼吸が整った後、金太はようやく答えた。
「権藤・・・俺は・・」
「いい加減にしろよ。お前は今日、俺を求めて来たんだろ?」
「そ、それは・・」
「俺のことを忘れられなかったんだろ? あのときの快感が忘れなれなかったんだろ?」
「わ、わからないよ・・」
「分からない?じゃ、どうして来たんだ?」
「・・・その答えが知りたくて来たんだ・・」
「それが、俺を求めているってことなんだ」
その言葉に対する回答を返すのに、金太は数秒を必要とした。


「そうだな・・・俺は・・・お前を求めていたのかもしれない・・・」
「ヘヘッ。やっと認めたな」
「でも、違うんだ・・たしかにお前にエッチされるのは気持ちいいよ・・・だけど違うんだ・・」
「なにが違うんだ?」
「たぶん俺は、お前のことをもっと知りたくて来たんだ・・」
「知りたい?どういう意味だよ?」
「俺は・・俺は・・お前と友達になって・・・一緒に柔道したいんだ・・・お前も柔道好きなんだろ?」
「なにっ!?」
金太の発言に、突然権藤の目つきが変わった。


「キンタ、お前何か勘違いしてねーか?」
「えっ・・・?」
「俺は柔道なんて好きじゃねーし、お前と友達になる気もねーぜ」
「と、友達じゃなきゃ、一体俺をどうしたいんだよ?」
「まだ分かんなねーのかよ。お前は俺のモンだ。お前には選択する権利もねーんだ」
「なっ・・」
「お前は俺の呪縛から逃れなれない体になっちまったことに、気が付かねーのか?」
「ち、違う!」
「違わねーよ」
「ど、どうしてそんなことが言えるんだ」
「俺に愛撫されたヤツは、全員そうなったからさ」
「どういう意味だよ・・・」
「俺に愛撫して欲してければ、俺の言うことを聞くしかねぇぜ」
「バカなことを・・」
「だけど、お前は特別だ。これからは、お前だけを愛してやることに決めたぜ。だから喜べよ」
「あ、愛してやるって・・・」
「友達以上の関係になるってことさ」
「なっ・・」
「お前には結花って恋人も、拳一って友達も必要ねぇんだ」
「お、お前っヤツは・・・」
ショックだった。
愛撫されることが友達以上の関係だというのか?
一瞬でも権藤の背中で、自分を友達として求めていると期待した自分はなんだったのか。
単なる愚か者ではないか。
いや、金太はそれでも権藤を信じたかった。


「エッチしただけで、友達以上の関係になれるわけないだろ・・・」
「なに!?」
「そんなのお前の傲慢じゃないか・・・"愛してやる"ってなんだよ・・」
金太は話していて悲しくなってきた。
「権藤・・・一体、なにがお前をそうさせるんだよ・・?」
「な、なに言ってやがる!」
「お前、お前・・・本当は柔道が好きなんだろ?」
「分かったようなこと言ってんじゃねー!」
そういうと、権藤は金太の顔をひっぱたいた。
殴られた金太は少し怯んだが、すぐに権藤の顔をジッと見つめる。
目からスッと一滴の涙が、頬を落ちる。
「キンタ・・お、お前、泣いてるのか?どうして?」
「わからないよ・・・お前・・・そんなんでいいのかよ・・」
「どういう意味だよ」
「・・・・」
2人の間に沈黙が走った。
お互い次の言葉が見つからなかったのだ。
しかし、その沈黙を破るかのように、金太が口を開く。
「今、やっとお前のことが少しだけ分かった気がする・・・」
「な、なにを!」
「話してくれよ、お前のこと・・」
「なにっ・・」
「お前は俺と同じものを求めてるんだ・・・きっと分かりあえるよ」
「ふざけたこといってんじゃねぇ!お前は・・お前はただ俺を求めてればそれでいいんだ!」
「どうして自分の気持ちに素直になれないんだよ!」
そういうと、金太は有りったけの力で、権藤を横に投げ飛ばした。
権藤は不意打ちだったのか、横にドサッと投げ飛ばされた。


金太は、権藤が倒れている間に急いで柔道着を着た。
「お前なら俺の気持ちを理解してくれると思ったのに・・・。
  だから俺は心の中でお前を求めていたんだ。でも2度とお前を求めたりしない!」
そういうと、金太は部屋から出ようとした。
「まっ、待て!キンタ!」
「なんだよ!?」
「約束を忘れたのか?お前は俺の言うことを何でも聞くはずだぜ」
「そ、それは・・・」
「約束を破るってことは、お前の愛する柔道も裏切るってことなんじゃないのか」
「うっ」
「答えてみろよ!白金太郎!」
容易に選択することができない二択を突きつけられ、金太は下を向いて唇を噛んだ。
「そうさ。お前は柔道を裏切れない。だから俺の言うことを聞くしかないぜ」
「くっ・・」
「さぁ、続きをやろうぜ」
「・・・・」
「こっちに来いよ。キンタ」
金太は歯を食いしばりながら、その言葉の重みを感じていた。
柔道を裏切ったことで、拳一を失望させてしまったことが頭が離れなかった。
急に辺りがシーンとして、雨の音だけが聞こえる。


しかし、その静寂は突然破られた。
「ちょっと待ったぁ!!」
2人は突然の声に驚き、その方向をみる。
そこには、びっしょりに濡れた拳一が立っていた。


「拳一!」
金太は驚いた。
拳一が・・・あの拳一がそこに立っていたのだ。
その姿を見た瞬間、涙が出るほどうれしかった。
拳一は走ってきたのか、息を切らしている。
「権藤! 審判としてお前に言い忘れたことがある」
「なんだと?」
権藤はキッと拳一を睨み付ける。
しかし、その眼に全く怖気づかない拳一。
「権藤、お前の反則負けだ!お前は見えないように金太の体を触ってただろ?」
「なにをいまさら」
「だから、お前の負けだ」
「へっ。それくらいの余裕があるってことだ。柔道では俺の方か強いことの証明だろ?」
「そんなの関係ない。審判のいうことには絶対に従うってお前が言ったんだからな!」
「ちっ・・・」
「金太、もうこんなやつの言いなりになる必要ないぜ」
「拳一・・・」
事の急展開に当の金太もポカンとしてしまった。
しかし、先ほどの反則の誤解が解けたことに金太はとてもうれしかった。
「さぁ、行こうぜ」
拳一は金太の手を強引に引っ張って、部屋を出て行こうとした。
しかし、そのとき権藤が叫んだ。
「待て!キンタ!」
「・・・」
「頼む、行かないでくれ」
「権藤・・・?」
金太は権藤の次の言葉を知りたかったが、拳一が強引に手を引いていた。


まだ雨はシトシトと降っていた。
拳一と金太は、窮屈そうに1本の傘に入りながら、権藤の家から走り去った。
しばらく走ったあと、金太は片手で傘を差し、もう片方の腕で拳一の肩をギュッと抱きしめた。
「拳一・・・ありがとな」
「金太?」
拳一は、金太の言葉を聞いて、「へへん」という顔をしてニッコリと笑った。
そして拳一が話した。
「金太・・ごめんな。俺、一番の友達なんて言っておきながら、
  金太のことを信じてやれなかった・・・情けないだろ?」
「拳一・・・」
金太にとって、そんなことはもうどうでもよかった。
そういうせっかちな所も含めてすべてが拳一なのだから。
拳一が戻ってきてくれたことが、なによりもうれしかった。
「いいんだよ、拳一。友達だからって全部分かる訳ないよ・・・
  でも拳一がいなくなったとき、俺・・心に穴が開いたような気がして・・・・。
  とっても苦しかったんだ・・・」
「金太・・・その・・俺も・・・。」
2人はほんの少しの言葉でお互いの言いたいこと理解した。


しばらく歩いた後、金太はホッとした表情で、後ろを振り向いた。
そこには小さく見える権藤の家があった。
「金太、もうアイツには関わらないほうがいいぜ」
「うん・・・でもアイツは本当は柔道が好きなんだ・・。
  一体なにがアイツをそこまで追い詰めているのかは分からないけど・・・」
「権藤は遊びで柔道やってるんんじゃないのか?」
「違うよ・・たぶん権藤には柔道しかないんだ・・。
  それに、あんな方法でしか人と友達になれないだけなんだ」
「なんでそんなこと分かるんだよ?」
金太はゆっくりと目を閉じる。
「まぁ、いろいろとあったからさ・・・。
 今はアイツのことは許せない気持ちだけど、いつかアイツのこと理解できたらいいなって」
その言葉を聞いて、ちょっと拳一は不機嫌そうな顔をする。
「な、なんだよそれ。権藤の家で、またなんかされたんだろ?」
「話さないとダメなのか?」
「・・・いや、俺は金太を信じているから、もう話さなくてもいいよ」
「拳一・・・」
2人はニコッと笑いあった。


いつもなんですが最後はエッチから強引に終了です(w。
前回は拳一と教育テレビ的な終わり方でしたが、今回も権藤を"イイヤツ"にしてスッキリ終わる予定でした。
でも、権藤ってなにかの原因で友達をうまく作れない、その方法がなぜかエッチ?という設定をそのまま最後まで通しちゃいました。
体育館で集団暴行される辺りまでは、自分でもおもしろく書いていたのですが、そのあとは惰性的になりました。もっとやりたかったこともあるんですが、それは次回の別の小説で書きたいと思います。
あ、今回は一度も金太は逝ってないんですよ・・。


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