金太君小説(25)


1年ぶりに書いた金太と権藤のエロだなぁ。。


登場人物

金太君です。

権藤大三郎です。

分かりやすいように、春風中学柔道部の設定をまとめてみました。


背中に感じる暖かい温もり。
柔道着を肩から脱ぎ捨てた権藤は、しばらく金太を背中から覆うように、抱きしめていた。
金太の体の感触を確かめるように。
「やっと手に入れたぜ・・お前の体・・・」
「あっ・・ああっ・・」
久しぶりに感じる、権藤の汗臭い匂い。
権藤の逞しい胸が、背中にネットリと張り付いている。
(この感じ・・・あのときと同じだ・・・)
雨が降っていたあの日、権藤の家で裸で抱きしめられたときの感覚を、金太は思い出していた。
あのときは、抱きしめられて、とても恥ずかしかったのに。
いまは、なぜか権藤の体がとても暖かく感じた。
その暖かさは、いままでの嫌なことを一時的に忘れさせていた。


権藤に抱かれただけで、金太の心臓はバグバグと高鳴る。
どうしてこんなに心臓が高鳴るのか、金太には理解できなかった。
顔を真っ赤にする金太に、権藤が耳元でやんわりと話しかける。
「キンタ?」
「な、なんだよ・・?」
権藤が後ろから小さな声でささやく。
「俺はずっとこのままでいたい。お前が欲しいんだ」
「えっ・・?」
「俺の言っている意味が分かるか?」
「・・・」
権藤の質問に対し、金太は即答することができなかった。
金太はそっと後ろを振り返り、権藤の様子を伺う。
すると、権藤は気持ちよさそうに目を閉じて、金太の背中に頬を擦り付けているではないか。
まさか、権藤がこんな顔をしながら抱きついているなんて。
その姿をみた金太は、さらに心臓の鼓動が早まる。
金太は顔を赤く染めながら、正面を向いて目を閉じた。


「権藤・・俺は・・」
「どうした?」
「俺には、お前の言っていることが分からない・・。"俺が欲しい"ってどういう意味なんだ・・?
  以前に"お前だけを愛してやる"って言ったよな・・。あれはどういうことなんだ?」
「まだ分からねーのか?」
「・・・・」
「いまから分かりやすく教えてやるぜ。じっくりとな」
その言葉が終わらないうちに、ペチャッという湿った音が、道場に響いた。
権藤が、金太の首筋を舌で舐め始めていたのだ。
「はぁ・・ぐぐっ・・!」
首筋に感じるゾクッとする快感。
くすぐったいような、気持ちいいような、絶妙な感触。
ドロッとした唾液が、首筋から下に落ちていく。
「あっ・・ぐっ・・んっ!」
甘いキャンディーをねぶるかのように、金太の首筋を愛撫する権藤。
たっぷりと嘗め尽くしたあと、耳たぶをベロンと舐める。
そのまま、耳たぶを湿った音を立てながら、しゃぶりつくす。
ぐちゃっという唾液の音が、鼓膜の中に染み渡る。
「あああっ・・ぎゃあっ・・!」
全身を小刻みに痙攣させ、鳥肌を立てる金太。


「どうだキンタ? 気持ちいいか?」
「あっ・・ううっ・・うん・・」
金太は権藤の言葉に思わず、うなづいてしまった。
「ヘヘッ。今日のお前は、抵抗しないでバッチリ反応してくれるじゃねーか」
「抵抗って・・」
「やっと俺のことを受け入れてくれたんだな」
「こ、これってまさか・・」
権藤は小さく頬を上げて笑うと、脇の下から胸に手をまわし、手探りで目的の場所へと指を運ぶ。
「さぁ、俺様の愛撫を感じ取ってくれよ」
「えっ・・?」
金太の胸板をさまよった権藤の指は、やがて金太が最も感じる場所の1つにたどりつく。
権藤は、力いっぱいその一点を指で摘んだ。
「あああああっ!!」
金太はまるで金切り声に近い悲鳴を漏らした。


金太は「ああっ」と体を仰け反らしながら、その衝撃と思われる場所になんとか視線を向ける。
すると、権藤が親指と人差し指で、乳首を力一杯摘んでいるではないか。
「以前よりも、乳首が感じやすくなったか?」
「権藤・・くくっ!やめっ・・そこは・・んっ!」
「ヘヘッ。相変わらずいい感度しているぜ。やっぱりお前は最高だ」
権藤は、握った乳首を小刻みに動かしたり、円を描くようにぐるぐると回したりする。
乳首にジンジンと感じる、痛いようなかゆいような、絶妙な快感。
「はんあっ、やめろ・・!」
「いまさら、なにを抵抗してるんだよ」
「ふああっ、だってこれは・・!」
さらに、右手で金太の乳房をガシッと鷲づかみにして、揉みはじめた。
ときには下から突き上げるように。
「はわわわっ!」
「お前のおっぱい、ずいぶんと肉付きが良くなったんじゃないのか? すげー揉みやすくなったぜ」
「くうっ!やめ・・・ふああ!ダメだ・・ああっ!」
体を仰け反らして反応する金太。
熱い息を天井に向かって、吐き続ける。
相変わらず、耳にはベチャッと湿った舌の感触。
胸と耳を同時に責められ、金太には悶える以外の選択肢がなかった。


「ヘヘッ、ここには俺たちしかいないんだ。もっと喘ぎ声を出せよ」
「喘ぎ声なんて・・くっ! んああっ!」
その言葉に、金太は歯を食いしばって声を出さないようにふんばってみる。
しかし、権藤の愛撫が一度始まれば、金太にはそれを止める術はない。
明らかに、違うのだ。
拳一や他の人間が、イタズラしてくるそれとは、次元が違う快感。
「ふあっ! 権藤、これ以上はダメだっ!ひゃああ!」
「キンタ、いますごく気持ちいいんだろ?」
「くああっ!」
自分の思ったように、悶えてくれる金太。
そんな金太に対し、権藤は圧倒的な征服感を感じていた。
「お前の乳首、もうビンビンに勃っちませってるぜ・・めちゃくちゃ感じてるな。否定しなくていいぜ」
「ハァハァ・・ダメだ・・」
「すげーうれしいぜ。俺の手でお前が感じまくってると考えるとよ」
「ああっ・・やめろ・・」
金太の言葉を無視して、さらに愛撫を続ける権藤。


(リョウジョクじゃないか・・これ・・)
そう思ったとき、金太は愕然とした。
たった一人、自分のことを着替えずに待っていたくれた権藤。
傷を手当してくれるといった権藤。
優しく言葉をかけてきたとき、やっと"本当の友達"として分かり合えると思った。
ずっと求めていた権藤との友情が、芽生えたのかと思った。
だから、うれしくて涙も出た。
──でも、それが勘違いだったなんて。
(権藤は最初から俺のことを"友達"だなんて思ってない・・。
  いったい、権藤は俺に何を求めているんだ・・わからねぇ・・。
  "愛してやる"って俺の体をもてあそぶことなのか・・? 
  まさか俺を潰したいのか? お前の気持ちが全然わからないよ・・)
金太がそんなことを考えている間にも、権藤は金太の首筋を舌でベロンと愛撫していた。
「ふんがぁ!」
「ヘヘヘッ。そろそろメインディッシュにいこうか」
その最悪な言葉に、金太は権藤が次に何をしようとしているのか、容易に察することができた。


「や、やめろ!」
金太は、無我夢中で乳首にある権藤の腕を払いのける。
そして、懸命に立ち上がり、出口に逃げようとした。
しかし、3年生の稽古で疲れきっているのか、体が思うように動かない。
足がもつれて、畳にドシンと尻餅をつく。
そして、尻餅をついたまま、急いで権藤の方向に向きなおす。
大股開きの格好だ。
「キンタ、逃げても無駄だぜ」
「あっ・・ああ・・・く、来るな・・」
「お前は俺を求めるしかねーんだ」
「そ、そんなわけないだろ・・」
「なぜならお前を守ってやれるのは、俺だけなんだからな」
「えっ・・?」
("俺を守る"だって・・何言ってるんだ、権藤のヤツ・・)
金太は権藤の真意が分からずに、困惑したまま黙ってしまった。


権藤は、大股開きで倒れている金太にゆっくりと近づく。
ノシリと巨体を近づける権藤を目の前にし、金太からは、いつもの威風堂々とした姿は消えていた。
額に汗を垂らしながら、ブルブルと震える。
まるで狼に襲われた子羊のようだ。
権藤は、ニンマリとした笑みを浮かべて、上から見下ろした。
その威圧感に、金太はゴクリと生唾を飲み込む。
「"俺を守る"ってどういう意味だ・・」
「キンタ、このままだとお前は3年生に潰されるぞ」
「潰されるって・・。土門主将は、俺に稽古つけてくれるだけだろ。今日だって受身の練習を・・」
「バカなこといってるんじゃねぇ。土門がお前を柔道部から追放しようとしているのが分からないのか!」
「ど、どうしてそんなことが言えるんだ・・」
「土門は、自分よりも強いヤツを絶対に許さない。お前を柔道部から追放した後、俺も追放する気だ」
「そ、そんなこと・・あるわけ・・」
金太は反論しながらも、権藤の言うことが正しいのではないかと内心感じた。
それは、土門の特訓を受けた金太が一番分かっていることだ。
それでも金太は、土門たち3年生を信じたかった。
「土門主将が俺たちを追い出すっていうのか?」
「たぶんな。春風中の柔道部にいても意味はない。お前は柔道部をやめろ。俺もやめてやる。2人で一緒に稽古しようぜ」
「ほ、本気か!?」
「あぁ」
突然の権藤の提案に、金太はさらに混乱した。


金太は権藤の提案に一瞬うなずきそうになったが、すぐにそんな考えを振り払う。
「俺は・・・柔道部で、多くの仲間と一緒に柔道をしたいんだ」
「仲間なんていないくせに」
「そ、そんなことあるもんか・・・」
「俺と一緒にやろうぜ。お前は俺のモンだからな。絶対に土門の好きにはさせない」
「2人だけで柔道なんてできるわけないだろ・・俺は柔道部に残る」
「残るだと・・・。ならば俺が土門を潰してやる。逆に柔道部からアイツらを追放してやる」
「なにを勝手なことを言ってるんだ! 土門主将よりお前のやっていることの方がよほど"卑劣"じゃないか!
  俺を助けるフリをして、俺の体を触って・・・これってまた"リョウジョクごっこ"なんじゃないのか!」
「なんだと!?」
金太の発言に、目尻を吊り上げる権藤。
権藤にしては珍しく、語気を荒立てて言葉を返す。
「俺の行為がリョウジョクごっこだと・・。ふ、ふざけるな!」
「権藤・・?」
「俺は真剣だぜ。どうして分かってくれねーんだ。俺はお前のことを・・・」
「お、俺のことを・・?」
「お前のことを・・・」
急に顔を赤くして、言葉に詰まる権藤。
「ど、どうしたんだよ・・」
「その答えは・・・こうだ!」
権藤は、天を向いて倒れている金太のお腹に強引にまたがる。
「キンタ、俺に従え!」
金太の腹に乗っかり、そのまま手首を、畳に食い込むように押さえつけた。


次回さらに陵辱です(←またか)。

戻る