金太君小説(第5部) (8)


少しだけエロくなってきました(^^;


登場人物

白金太郎。愛称「金太」。春風中学校2年生で柔道部の主将。後輩である南条隼人を育てたいと考えている。

権藤大三郎。現在は東京に引っ越しており、明法大付属中の2年生で柔道部に所属。金太のことが好き。

南条隼人なんじょうはやと。春風中の1年生。柔道部で金太の後輩。金太は単なる憧れ?


隼人は、金太のふくよかなお腹に上にまたがった。
正面から、金太に抱きつくように上半身を倒しこむ。
「白金主将、オレの寝技から抜けてみてください」
「南条!?」
隼人は上半身の体重をすべてを金太の胸元にかける。
真上から金太に覆いかぶさり、金太の左腕と首を動かないようにそれぞれ挟みこんでロックだ。
まるで、金太に上から抱きつくような押さえ込み。
(くっ・・! 縦四方固めか・・。大三郎の得意技の1つじゃないか・・!)
以前にこの技を権藤大三郎にかけられ、動けなくされて、たっぷりとリョウジョクされたことがある。
あのときは、たっぷりと乳首を舐められて、股間を握られて射精までさせられた。
権藤が得意とする、絶対に抜けられないハメ技、いやリョウジョクの体勢の1つだ。
(まさか、南条がリョウジョクしているなんてことないよな・・)
なぜか金太の心は、どんよりと不安になる。


金太は必死に隼人の腕を解こうと、脇に力を入れるが、なかなか動かない。
ムキになって、強引に体を左右に揺さぶる。
(ち、ちくしょう、南条の寝技から抜けられないなんて・・!)
最初から完全に決められた状態で、寝技を外すのは至難の業だ。
金太は必死に脱出しようと手足に力を入れる。
(ううっ、めちゃくちゃキツイ・・でも、大三郎ほどの力はない。パワーで弾き返してやる)
金太は少しずつ体をずらしながら、全身に力をみなぎらせる。
そして隼人に呼びかけた。
「南条、これくらいなら、なんとか外せるぜ・・」
「そうですね・・。このままじゃ、主将に寝技を解かれると思います」
「やっぱり南条じゃ練習にならないよ・・だからもうやめよう」
「だから、これからちょっと無茶なことをさせてもらいます。
  でもこれは主将のためですから、驚かないでください。俺、真剣にやりますから」
一体、隼人が何を言っているのか?
金太の表情は張り詰め、額に汗が流れた。
隼人は脇をキュッと締めて、金太をさらに押え込みにいく。


隼人の目の前には、金太の柔道着の胸元があった。
顔を左右に振って、ゴソゴソとその胸元をこじ開ける。
すると目の前に現れたのは、柔道着で隠れていた金太の分厚い胸板。
両方の乳房まで、しっかりとさらけ出してた状態だ。
そこに向かって、隼人は湿った舌を伸ばした。
ベロッ・・。
(ひ、ひゃあっ!)
乳首に、ザラッとした生暖かい感触。
隼人が乳首を舐めたことは、金太には容易に察しがついた。
痺れるような感覚に、金太は思わず、体をビクリッ!と反応させてしまう。
「ちょうど主将の厚い胸板が、オレの目の前にあるんです」
「な、なに・・!?」
「いきますよ」
「まさか、お前・・!」
──陵辱。
いや、これはリョウジョクではなく、単なる偶然。
隼人の舌がたまたま胸に当たっただけだ。
そうとでも考えなければ、金太は頭がパニックになってしまいそうだった。


隼人は顔を、金太の乳房にピッタリと当てた。
上唇と下唇で、軽く乳首をくわえてみる。
コリコリ・・・。
(うひゃあ!)
微弱な電流がビリビリと走るような、全身に鳥肌が立つような感触。
上下の唇で乳首を噛まれると、痛くてかゆいような得体の知れない快感が、金太の体に走る。
寝技で苦しいはずなのに、体が徐々に震えてくる。
「ああっ、南条・・冗談はやめるんだ・・・」
「冗談じゃないです。オレ、真剣にやってます。
  この技は俺が小さい頃に父さんがやってました。かなり集中力が削がれますから、精神的にキツイでしょう?」
「たしかにそうだけど・・ああっ・・」
「今度は少し強めにいきます」
隼人は舌を伸ばして、乳首の周りを円を描くように変化をつけて、ベロンベロンと舐めた。
舌で乳首をしゃぶるようにだ。
(んああっ! そこは・・声がでちまう!)


金太は全身を震わせながら、隼人の寝技を解こうと必死にもがいていた。
体が敏感に感じていることを、隼人に悟られてはならない。
(あっ、あっ・・そこは、やめてくれ)
しかし、乳首に感じる生暖かい感触は、金太の集中力を木っ端微塵に砕いていた。
金太は必死に叫んでみる。
「南条っ」
さらに倍の声で叫んで見る。
「おい、南条!」
しかし、隼人からの返事はない。
そのうち、チュウチュウというネズミが鳴くような厭らしい音が聴こえてきた。
(ひぃええ、おっぱい吸ってんのかよ・・ダメだ、そこは・・!)
こともあろうに、金太の乳首を母乳を吸いだすかのように愛撫し始めたのだ。
さらに舌をすぼめたり、柔らかく広げたりして、乳房全体を舐めていく。
ビリビリするような感覚に居たたまれなくなる金太。
(んあっ、はああっ、そこはめちゃくちゃ感じちまう・・!)
金太の鼻息は、自然と荒くなっていった。


隼人はまるで、子供が母親を求めるように乳首を咥えていた。
「白金主将、すごい鼻息が荒いッス」
「ハァハァ・・んなこと・・」
「主将の息遣いって、近くで聴くとドキッとします・・」
「へ、変なこというな」
「あの・・噛んじゃいます」
隼人は唇と歯で、金太のコリコリとした乳首を軽く甘噛みする。
(ふんがっんがっ!)
金太は両足をバタバタとさせてもがきだした。
もはや体を動かしていないと、理性が保っていられないのだ。
「実際の試合中にこんなことされたら、たまんないッスよね」
「はがっ、あが、バカヤロッ!」
隼人が、金太の乳首の先端を舌でこねくりまわした瞬間、金太はもんどりうって反応する。
(あんんっ! そこは俺が一番感じるところ・・!)
それほど、隼人の舌の感触は強烈だった。


隼人は顔を真横に向けて、金太の胸に頬をこすりつけた。
耳を金太の心臓に当てて、とても気持ちよさそうな表情で心音を聴く。
「主将の胸、すごいドクンドクンって言ってます。主将は男同士でも興奮するッスね。オレ、安心しました」
「し、してないっ」
「だって、体がこんなに震えて・・主将って意外と敏感なんだ・・」
「な、なに・・?」
「もっと舐めてもいいですよね。だってこれは主将のための練習なんですから」
「俺のためって、ああっ!」
「この寝技から早く抜け出してください。これくらい抜け出せないと権藤さんには勝てないッス」
「バカなことを言うな! "大三郎"はこんなことしてない!」
「え? いま、"大三郎"って・・」


思わず口から出てしまった。
権藤大三郎とは、ただのライバルだと隼人には説明したはずなのに・・。
「いま、"大三郎"っていいませんでしたか? 下の名前だけで呼び合うほど親しい関係なんですか!?」
「なんでもない! とにかくこんなのは練習になるもんかっ!」
「いや、練習になります。俺の父さんがやっていたんだから、絶対に強くなるはずです」
その言葉に、金太はゴクリと唾を飲み込む。
(南条、お前は天然なのか・・!? これはリョウジョクっていうんだぞ!)
隼人は、さらに金太の乳首をチュウチュウと吸い続ける。
ついには、片方の手で、金太のおちんちんと思われる部分をギュッと握り締めたのだ。
「うひゃあああっ!」
思わず、金切り声を張り上げた金太。
ガクガクと全身を痙攣させ、全身を悶絶させる。
「ご、ごめんなさい。間違えて握っちゃいました」
「あっ、ぎゃっ! ざけんなっ」
「でも、すごいです・・。まさか白金主将がこんな声を出すなんて」
「ち、違うっ」
「白金主将のって、その・・けっこう大きいッスね」
「バカなこというな・・」
まさか乳房を愛撫されて、おちんちんが勃起してしまったなど言えるはずもない。
(ううっ・・まずい・・)
金太は思い出した。
以前に春風小学校の体育館で、権藤に全く同じ体勢で、激しく愛撫されつづけたことを。
パンツ一枚の格好で、権藤大三郎におちんちんを激しく愛撫されたときのことを。


金太の乳首は、すでに隼人の唾液でドロドロに濡れていた。
さらに、隼人におちんちんを握られて、ドクンドクンという脈動がすでに始まっている。
(んああっ、やべぇ・・チンチンが勃起して、このままじゃ射精しちまう!)
隼人に握られたおちんちんからは、ガマン汁が出る寸前だ。
もし、このまま射精でもしてしまったら、隼人になんと言い訳をしてよいのやら。
さらに胸元に、ジュルッと唾液の嫌らしい音がする。
(ううっ、はんあっ!)
全身をブルリッと痙攣させて、必死に快感に耐える金太。
口から、自然にヨダレが垂れ落ちる。
(南条、本当に天然でやっているのか・・?
  まさか・・お前も大三郎と同じで、男が好きとか・・そんなことがあるのか!?)
いままでの隼人の行動と発言は、"男が好きだ"と考えてもおかしくない。
認めたくない現実に対し、金太は首を振って迷いを捨てようとする。
しかし、隼人は気持ちよさそうに、乳首を愛撫しつづける。
一体、この状況をどう理解していいのか、金太の頭はどんどんパニックになる。


「南条隼人っ! いい加減にしろよ!!」
金太は怒髪天を突くような声で、一喝する。
その声でビックリしたのか、隼人は上四方固めを急いで解いた。
ハァハァと大きく息をして、仰向けのままの金太。
「あ、主将・・・やっぱり脱出できなかったですよね?」
「ハァハァ・・・お前、どういうつもりだ・・?」
「だから、その・・ちょっと無茶な練習です」
「本気でそう思っているのか? 
  権藤は試合じゃこんなことしてこないんだぞ。いくら練習したところで勝てるわけないだろ!」
「どうして、権藤さんのことになるとそんなにムキになるんですか!?」
「なに・・!」
金太はムクッと起き上がり、隼人を鬼のような形相で見つめる。
「白金主将・・?」
「ふざけんじゃねーぞ!」
──ビシッ!!
金太は隼人の頬を思いっきり、平手打ちした。
「俺は真剣に柔道してるんだぞ。それをなにやってんだ!」
「ス、スミマセン・・オレ、白金主将のために・・」
真っ赤に腫れた頬をさすりながら、隼人は立ち上がった。
目に涙を浮かべて。


隼人のウルウルした顔を見て、金太は隼人を殴りつけたことを後悔した。
もしかして、本当に自分のためにがんばった行為ではないのか?
そう考えると、これ以上隼人を叱ることはできなかった。
金太は、クルッと背中を向ける。
そして襟を正しながら、隼人に呟いた。
「今日はもう終わりにする。明日は真面目にやれよ。いまのことは許してやるから」
「ハ、ハイ・・スミマセン」
「俺はまだやりたいことがあるから・・。南条はもう帰っていい」
「分かりました。オレ、明日からまたがんばりますから、今日のことは許してください・・」
「許すもなにも、今日のことはもういいよ。明日からまたがんばろう。気をつけて帰れよ」
「ハ、ハイ・・」
小さな隼人の声から、隼人がかなり落ち込んでいることは察しがついた。
しかし、金太は優しい声をかける気にはならなかった。


隼人は、ゆっくりと道場をあとにする。
1人で道場に立ちすくむ金太を、寂しい表情で横目でみながら。


中途半端な陵辱でした(^^:

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