勇者モコモコ小説 (4)


登場人物

モコモコ。ムーアに囚われの身となったが・・?

ムーア。バラモスの側近で、さまざまな呪文を使いこなす魔道士。

触手軍団。集団でモコモコを襲う。


どれくらい眠っていたのだろうか。
モコモコはゆっくりと目を覚ました。
疲れはすっかり無くなっていたが、体はなぜか動かなかった。
視界は暗かったが、だんだんと明るくなる。
周りをみると、先ほどの洞窟と同じ光景が広がっており、気味の悪い壁が一面を覆っていた。
しかし、あのときの洞窟によりも暖かくて、なにか雰囲気が違う。
「オラ、どうなっちまったんだ・・?」
モコモコが左右を見ると、自分は宙に浮いて直立しており、
  まるで手枷足枷をはめられたようなX字ポーズで、両手両足を拘束されていた。
手足を拘束しているのは、先ほどの洞窟で見た白い触手だ。
「ここはあの洞窟・・? いや、なにか違うぞ・・」
そのとき、正面から嫌らしい声が聞こえてきた。
『ムヒョヒョ。ぐっすりと眠れたかな?』
目の前に現れたのは、自分を捕らえたムーアだった。
「オラをどうするつもりだ!」
『お前に言う必要はない』
ムーアをよく見てみると、いつも赤いバリアの中に入っていない。
つまり、ここがバラモスの領域であることを意味していたのだ。
どうやら眠っている間に、洞窟ごとバラモスの居城に運ばれたらしい。


白い触手に手足を拘束されて動けないモコモコに、ムーアが話しかけた。
『おいデブ。気分はどうだ?』
「オラはデブじゃねぇ! モコモコっていう名前があるんだ!」
『モコモコとは、ずいぶんと頭の悪そうな名前ではないか』
「ちくしょう、オラの気にしていることを・・。放しやがれ!」
『ムヒョヒョ。これから聖なる水の実験をしてやる』
「オラは聖なる水なんてもってねぇぞ」
口を尖らせて怒るモコモコに対し、ムーアはニンマリと笑みを返した。
『聖なる水とは"聖水"のことではない。セイスイ・・つまり"精の水"だ。簡単に言えばお前の精液が欲しいのだ』
「オラの精液・・?」
『そうだ。人間のココから出るアレだ』
そういうと、ムーアはモコモコの股間を指差す。
「ココって、まさか・・」
『何度も言わせるな。白い液体がここから出るだろう?』
「オラの精液だってぇ!?」
その瞬間、モコモコは顔から火が出るほどの恥ずかしさに襲われた。


『ところで、お前は精液がでるんだろうな?』
ムーアの質問に、モコモコは顔を赤らめて視線を落とした。
『ムヒョ〜! まさかお前はまだ精通していないのか!? 人間で言う、童貞というヤツか?』
「し、白いヤツくらい、いくらでもでるぞ! バカにすんな!」
『ほほう、では童貞ではないのだな?』
「女の子とはやったことないけど・・ってそんなことまで言わせるな!」
『ヒョヒョ。お前が穢れを知らぬほど、"精水"は"聖水"に近くなり、効力も高い。
  こりゃ〜いい。まさかと思ったがお前が純粋であればあるほど、私の実験としては最適な材料なのだ』
「な、なにするんだ・・」
「モコモコよ、お前はこれからいままで経験したことがない壮絶な快感にまみれるのだ。
  お前の心は解放され、快感に浸ってムーア様の奴隷となるであろう。ヒョーヒョヒョ」
「わけわかんねーこと言うな!」
一方的に話を進めるムーアは、パチンと指を弾く。
すると、さらに地面から無数の白い触手がウネウネと伸びてきたのだ。


白い触手は、数十本まとまって地面から伸び、モコモコの胸元に迫った。
「ひぃええ!」
モコモコはこの危機を回避しようと、必死に手足をもがいたが、触手を外すことはできなかった。
『ムヒョヒョ、やれ!』
「そ、そんな・・んんっ!?」
触手はモコモコの顔前に達すると、大きく開いた胸元の部分から内部に入り込んだ。
ベットリと濡れた粘着質の数十本の触手。
ネットリとした感覚が、胸元から下腹部へと移動していく。
ヌメヌメ・・ヌメヌメ・・。
一本の触手が、モコモコのおへその穴をぎゅるぎゅると舐めまわした瞬間。
「うわ〜っ!」
モコモコは張り裂けんばかりの声をあげて、全身を悶えさせた。


『ヘソが感じるのか?』
「あっ、あっ・・そこから下は・・」
おへそから、下腹部へ移動する触手。
そして、他の触手はモコモコの両乳首へと移動し、まるで乳房を舐めるように刺激を始めた。
「うわっ、そんなぁ!」
モコモコは体を「く」の字型にして股間を突き出し、この快感を必死に耐える。
しかし、触手がヌメヌメと移動するたびに乳首は浮き始め、心臓の鼓動は増していった。
『ムヒョヒョ、随分と敏感だな』
「あっ、やめ・・あんっ! こんなことでオラが・・んあっ」
『気持ちいいだろう?』
「はっ、あっ、オラは負けねぇぞ・・あぐっ!」
『ムヒョヒョ。感じまくっているな。では今度はお前の局部を責めてやろう』
今度は触手が一斉に、モコモコの股間に向かって移動をし始めた。
おへその下で結ばれている腰紐を強引にこじあけて、やがてモコモコの一番大切な部分に達する。
「ああああっ・・そこはダメだぁ!」
モコモコは、張り裂けんばかりの声を出して抵抗する。


無数の触手はモコモコのお腹にそって、下へ下へと降りていく。
そして、股間の部分へと達して、おちんちんに殺到した。
竿にぐるぐると巻きつき、玉袋をネットリと濡らす。
「うやぁぁっ!ああああっ・・!」
クチュクチュという音と、モコモコの喘ぎ声が混ざり合う。
いままで感じたことがない感触に、モコモコは全身から汗を吹き出していた。
『ムヒョ。気持ちよくて何も考えられまい。いくら耐えたところで無駄なのだ。さぁ堕ちてしまえ!』
触手はモコモコのおちんちんに何重にも巻きつき、上下にシコシコとピストン運動を始める。
「あああああっ、そんなぁぁ!」
『ムヒョー、もう絶頂にいったか?』
「やめろー! オラはこんなの・・あうっー・・気持ちよくなんか・・うーんっ!!」
『さっきから喘ぎまくっているぞ』
いつのまにか、モコモコは長い髪を振り乱し、体をくねらせる。
触手という触手は、モコモコの汗を吸い取るように、全身を舐めまわした。
「ハァハァ・・」
モコモコは、ついに天に向かって熱い息を吐くだけになっていた。
『う〜む。触手だけでは物足りんな。アークデーモンよ、モコモコをやってしまえ!』
<ようやく俺様の出番か>
洞窟の影から、ゆっくりと一匹の大きなモンスターが姿を現した。


次回予告
モコモコ 「オラ、一生懸命ガマンしてるけど、もうダメだぁ!」

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