ちょっと早めですが今回で最終回です。
登場人物
仁王(におう)。日本一の力持ちで、中国のドッコイと力比べをする。
ドスコイ。中国の唐(から)の国の力持ちで、身長は仁王の倍。
地面から湧き上がった、不思議な紫の煙。
ドスコイは妖術を仕掛けて、仁王から抵抗する力を奪ったのだ。
「どうしたんだ・・・体に力が入らねぇ・・」
全身の力が抜けた仁王は、
なにもできずに土俵の中央で、ドスコイに抱きしめられていた。
大きなドスコイの腕の中に、小さな仁王。
足は少しだけ宙に浮き、「く」の字型で、さば折されているような格好だ。
「頼むから、放してくれ・・」
「どうだ、わしの妖術は? 全身が敏感になってきただろう?」
「妖術だと・・?」
「仁王よ、お前はわざと負けたな?」
「ええっ?」
「だから負けても悔しくないだろう?」
「そ、そんなことありません」
「ウソをつくな。わしがお前に本当の敗北感、いや屈辱を植えつけてやる。
今度は唐の国の勝負だ。お前を逝かせてわしが勝つ。お前のような肥えたガキはうまそうだからな」
「そんなことはいいから、放してくださいっ」
「嫌じゃ」
仁王はドスコイの束縛から逃れようとするが、微動だにしなかった。
ドスコイはクンクンと、仁王の顔に鼻を近づけて匂いをかぐ。
「汗臭いが、男のいい匂いだ」
ドスコイはフンッと力を入れて、
仁王をさらに自分の体に密着させて、ベッタリと抱きつく。
まるで大男が、小さなぬいぐるみをギュッと抱きしめているかのようだ。
「ぐへっ!」
「そのままおとなしくしていろよ」
仁王の耳元に、自分の唇をゆっくりと近づけた。
そのまま仁王の耳に向かって息を吹きかけた。
「フー・・」
「ひぃええええ!」
身の毛がよだつ。
さらに耳に息を吹きかける。
「フーッ・・」
「ひっ・・・ひぃいい・・」
全身にゾッとするような悪寒が走る仁王。
ブルブルと震える仁王に、ドスコイはくけけっと笑いをこぼす。
そのまま舌を伸ばして、仁王の耳をベロンベロンと舐め始めた。
「ひゃあああ!」
さすがの仁王も耳を舐められて、感じないはずが無い。
虫唾が走るような、なんだか分からない感覚にパニックになる。
「ひゃあ、あっ、やめろ」
なんとか逃れようと、全身に力を入れてみるが、先ほどの煙を吸ったせいか、力が出せなかった。
「逃げようとしてもムダだ」
ドスコイはさらに首筋を下から上に、舌でベロンと舐める。
「あああっ、そこはくすぐったいですっ!」
「本当は気持ちいいんじゃろ?」
「ちがっ、むずがゆい、ひゃああ!」
耳や首をベロンベロンと舐められ、仁王は全身を痙攣させるしかなかった。
──ベロンッベロン!
ドスコイはしばらくの間、仁王の顔を舐めまくった。
「あーっ!!」
体をくねらせて、必死にもがく仁王だったが、すべて徒労に終わった。
「気持ちいいじゃろ?」
「あーっ、やめてくれ、頭がおかしくなりそうだっ」
「そうか、相当にこたえているようだな。分かりやすい反応だ」
耳の穴に舌を突っ込んで、唾液でかき回してみる。
ぐじゅぐしゅという音が、鼓膜の奥まで響き渡る。
「ぎゃあああ、ああああ!!」
仁王の頭の中は真っ白になった。
このような屈辱的なことをされたのは、生まれて初めての経験だった。
しかし、屈辱と同時に僅かな快感を植えつけられたのも事実だった。
「あーっ、狂っちまいそうだっ」
「ハハハッ、気持ちいいと言えばいいものを!」
仁王は全身の痙攣が止まらずに、ただこの地獄を耐えるしかなかった。
ドスコイの舌は、自在に仁王の頬や首を責めつける。
「フフフッ、だんだんと目覚めてきたじゃろ?」
「あああ・・・ああ・・・」
「仁王よ、お前は接吻をしたことがあるか?」
「ハァハァ・・わかんねぇ・・」
「答えられんほど興奮しているようだな。もっと快感に溺れさせてやる」
ドスコイは仁王の顔に、自分の顔をゆっくりと近づける。
仁王の唇に自分の唇を重ねた。
乾いた唇と湿った唇が重なり、そして吸い付いた。
(あああ・・なんだ、この感触は・・!)
いままで一度もキスをしたことがない仁王は、得体の知れない唇の感覚に動揺した。
相手は中国一の大男だが、唇はそれと関係なくとても柔らかい。
そのうち、ドスコイの舌が仁王の唇をベロベロと舐め始める。
舌先は、徐々に仁王の唇全体を湿らせていった。
仁王は思った。
(ドスコイの舌は暖ったけーな・・・)
やがてその舌が唇をこじ開けて、中に入ってくる。
不覚にも、仁王はその舌の侵入を容易に許してしまった。
舌と舌が触れ合った瞬間──。
「うっ!」
仁王はビクリ!と体を仰け反らせた。
柔らかくて暖かい舌の感触。
チロチロと舌先だけが触れ合う。
(はぁはぁ・・なにがなんだか分からんが、気持ちいいぞ・・・。
だけど、このまま男同士で接吻していいのか・・?)
ツンツンとリズムよく舌先で舐めてくる。
まるでドスコイが、仁王に自分の意思で舌を絡ませろと言っているようだ。
(ちょっとだけ・・やってみようかな・・?)
仁王は甘い誘惑に乗って、自分から舌を伸ばして、ドスコイの舌に絡めてみる。
「ああ・・」
ねっとりと唾液の溜まったドッコイの舌。
触れ合った瞬間に、仁王は我を忘れた。
脳が真っ白になるような心地よさが、全身を支配したのだ。
仁王の舌とドスコイの舌は、濃厚に絡み合っていった。
じゅ・・じゅる・・・。
(なんだこのドキドキする感じは・・嫌なことを全部忘れさせてくれるようだ・・)
フーフーッというドスコイの鼻息が耳元で聞こえる。
きっとドスコイも同じ気持ちなのかなと、仁王は思った。
しばらくお互いの舌と舌の感触を確かめ合う。
ゆっくりと唇を離す。
仁王の唾液と、ドスコイの唾液がツーッと糸を引いて、やがて離れた。
「はぁ・・あああ・・」
仁王の目はウツロで、時折ビクビクッと体を震わせていた。
なにも考えられなかった。
洪水のように脳に押し寄せた快感は、仁王から思考という能力を奪うに十分だった。
しばらくして仁王はふと視線を上にあげる。
ドスコイも仁王のことを大きな瞳でジッと見つめている。
仁王は恥ずかしくなり、たまらず視線をそらした。
「どうした、恥ずかしいのか?」
「俺・・はじめて接吻をした・・」
「気持ちよかったか?」
「わかんねぇ。頭の中が真っ白だったし・・」
「お前、わしと相性がいいかもな。わしも不思議と同じ気持ちだ」
ドスコイの言葉に、仁王はなぜか照れくさくなって、再び視線をそらせた。
そんな仁王のイジらしい姿をみて、ドスコイは小さく頬を上げて笑う。
「素直じゃないな。しかし、お前のココは正直だろう?」
するとドスコイは仁王を片手で抱いたまま、もう一方の手で股間をギュッと握り締めたのだ。
ドスコイの指は、仁王の腰掛けをめくって、その中にあるフンドシの膨らみを握っていた。
「ああああっ!!」
悲鳴に近い絶叫を漏らす。
先ほどからの刺激で、仁王のフンドシはイビツな形をするほど膨張していた。
それをグワッと片手で鷲づかみにするドスコイ。
そのまま膨らんだフンドシを、ゆっくりと上下に擦りつける。
「いい竿と玉を持っているな」
「あっ・・あっ・・そこは・・!」
他人から自分のおちんちんを触られる恥辱。
これも生まれて初めての経験だった。
しかし思考が鈍った今の仁王は、なぜかあまり恥ずかしいとは感じなかった。
それよりも、脳に不思議な快感物質が分泌されているのか、再び頭の中が真っ白になってきた。
ドスコイは巧みな手の動きで、仁王の股間を上下にシゴいていた。
「お前、勃起するとなかなかデカいじゃないか。さすがは日本一の仁王だ」
「ああ・・なんか俺・・」
「どうした?」
「俺、おかしくなっちまったのか・・?」
「どういう意味だ?」
「体が熱くなってチンチンの奥のほうからドクンドクンって、変な音がしてるんだ」
「ほほう、精通間近じゃな」
一気に勝負を決めようと、ドスコイは再び仁王の唇を奪った。
「はんむ」
「ううっ!」
もう一度、舌と舌がネットリと交じり合う。
ペチャペチャという唾液の交わる音が響き渡る。
同時に仁王のおちんちんの付け根と思われる部分を、5本の指でしっかりと握った。
「はうっ!!」
握った指を上下に激しく、ピストン運動のように擦りつける。
仁王のおちんちんの奥から、湧き上がるマグマの感覚。
ドスコイの指には、それがしっかりと伝わっていた。
「あっ・・あっ・・チンチンの底からドクドクって!」
「お前、意外と早いな」
たった数回擦りつけたところで、ビシュという音がした。
あっという間に仁王のフンドシは精液にまみれ、
さらに、大量にあふれた白い液体はフンドシを突き抜けて、ドスコイの指にもかかるほどだった。
「はぁ・・あぁ・・なんか出ちまった・・」
「本当に初めてなのか? 大量すぎるじゃろ」
「わかんねぇけど・・これはションベンか・・?」
「違う、それが精通だ。今度はわしがやるぞ!!」
ドスコイは、放心状態の仁王を地面に仰向きに寝かせた。
ベットリと濡れたフンドシをすばやく脱がし、
両手で仁王の足首を掴んで、上に持ち上げてV字開脚のように開かせる。
仁王はまるで、オムツを替えられる赤ん坊のような格好になった。
綺麗な太ももと、桜色のおちんちんが目の前にあらわになる。
「ほほう、いい形のチンチンをしとる」
ドスコイは、仁王の男の部分を隅々まで覗き込む。
仁王のチンチンは、射精したのにまだビクビクと震えていた。
竿が太く、玉袋は桃のように膨らんでいる。
「皮はムケていないようだな。射精したのにまだ勃起しているとは・・勝負のしがいがあるわ!」
ドスコイは仁王の足首を掴んで、そのまま足首を頭の位置まで折りたたむ。
一気にお尻の穴が、自分の目の前に見える角度にした。
「まずは穴を広げてやらんとな」
ドスコイは上半身を前に屈みこんで、自分の顔を仁王のお尻の穴に近づけた。
「クンクン、意外と清潔そうな穴をしとる」
仁王のお尻の穴は、ピンク色の綺麗な梅干の形をしていて、汚れもついていなかった。
ドスコイはゆっくりと舌を伸ばして、ペロンと肛門をひと舐めする。
「ひゃあああ!」
ヌメッとした肛門への刺激に、仁王は大声を張り上げた。
唇やチンチンに感じた刺激とは、全く別の新しい刺激に仁王は悶える。
まさかお尻の穴を舌で舐められとは、思いもよらなかったのだ。
「ひぃっ、はあっ! そんな・・!」
ドスコイはそのまま舌を細めて、チロチロと肛門を突っつく。
「うやややっ、んあああっ!」
仁王は眉間にシワを寄せて、襲い来る快感に耐えようと歯を食いしばった。
体がユサユサと揺れる。
「おいこら、動くんじゃない!」
「んなこと・・そこは絶対にムリだぁっ!!」
ドスコイは穴を広げようと、舌を一気に肛門の中にねじ込んだ。
「うひゃああああ!!」
肛門の襞に、舌をグリグリとこねくり回す。
その瞬間、ビュッという音とともに、チンチンが膨らんで白い液体が宙に舞った。
まだまだ色は白くて、精子をたっぷり含んだ液体だった。
「お前、また射精したのか。元気なヤツめ!」
「ハァハァ、もう何がなんだか・・」
「今度はわしが気持ちよくなる番じゃ!」
舌で仁王の肛門をグリグリと広げて、ゆっくりと離した。
「よし、行くぞ仁王! わしのモノを受けてみろ!」
ドスコイは自分のそそり勃ったチンチンを、仁王のお尻の穴に一気に挿入したのだ。
「うぎゃあああっ!!あああああ!」
ドスコイは、仁王が射精するのを見て、相当にガマンしていたのだろう。
彼のチンチンは、体とは不釣合いで小さかったが、
相当に勃起していて、ガマン汁に溢れて濡れまくっていた。
ガマン汁がローションや唾液の役目をしたのだろう。仁王の穴にズボッと綺麗に収まったのだ。
「うおーっ! 入ったぞ!!」
「ひぃえええ!!」
「すごい、仁王すごいぞ!」
「ああああっ、今度は何が起こってるんだぁ!!」
「わしは体がでかいから、いままでどの女にも挿れることができなかった。お前が初めてだぞ!」
ドスコイの(体格の割りには小さな)チンチンが、仁王のでかい尻の穴の大きさと合致したらしい。
ドスコイは腰を動かして、仁王のケツの中で自分のチンチンを激しく擦りつけた。
「うあああああっ、ケツの穴が裂けちまう!!」
仁王は痛くて痒くて気持ちいい感覚に、尻の穴に思いっきり力を入れた。
「うーっ、なんという締めつけ方じゃ。気持ちいいぞ!」
「これ以上入れられてたまるかっ!」
「仁王、お前は最高だ。本当にすごいヤツだ」
「あ〜っ、俺、またドクンドクンって・・!」
「あやーっ!!」
ドスコイも早漏だったのか、数回ピストン運動をしただけで、仁王の直腸に向かって射精をしてしまった。
同時に仁王のチンチンからも、再び精子が飛び上がった。
「ハァハァ・・・」
「うあーん・・・」
いままで一度も穴に入れて射精したことがないドスコイは、
仁王の尻の中で、生まれて初めての気持ちいい射精をして、そのままグッタリと倒れた。
彼は十分に満足したのだ。
しかし、仁王はムクッと起き上がると、ドスコイを叩き起こした。
「なにをやってるんだ、もう一回いまのをやってくれ!」
「ハァハァ・・なんだと?」
「お尻をムズムズされたら、またチンチンがドクドクって言って、白いのが出てしまったんだ!
俺はまだ満足してないぞ。ホラ、俺のチンチンをみてくれ。まだこんなに大きく勃って元気なんだ」
ドスコイが慌てて仁王のチンチンを見ると、
たしかにチンチンが萎えるどころか、さらに勃起しているように見えた。
(コイツ、3回も連続して逝ったのに、まだ勃起してやがる。絶倫だ・・!)
その後、仁王とドスコイはさらに2回ほど射精をしたが、仁王は衰えを知らなかった。
・・・。
・・・。
しばらくして・・・。
「ハァハァ・・わしはもう精根尽き果てた。仁王よ、わしの負けだ」
「へっ?」
「お前は強い。勝負はお前の勝ちだ」
「勝負・・あぁ、そうだった」
「わしはお前が気に入った。ずっとわしと一緒に暮らさんか? お前しかおらんのだ」
「俺しか居ないって・・」
「その・・なんだ・・お前はかわいいし、相性がいい。惚れてしまった」
「よくわからないけど、俺のことが好きってことか?」
「わしの嫁さんになってくれ。頼む!」
「俺は料理もなんもできん。それに日本の八幡(はちまん)様を守るために帰らなければならないんだ」
「そ、そうか・・」
「でも、いつかもう一度勝負しよう」
「分かった。そのときはわしは負けん。それに・・」
「それに?」
「今度はわしが日本に行くぞ。お前を迎えにな」
仁王はうなづくと、ドスコイは固い握手を交わして、その場を後にした。
その後、仁王は日本に帰ると八幡様にお参りに行った。
男同士の交わりを終えた仁王の顔は、まるで聖人のようにすがすがしいものだった。
「八幡様、相撲はドスコイに負けました。でも唐の国の勝負には勝ちました。
相撲でもドスコイに勝てるように、毎日大木に向かって『どすこい!』と声をあげて特訓したいと思います。
それとドスコイにお嫁さんになってくれと言われました。俺もドスコイのことが嫌いじゃないから、
断りませんでした。ドスコイが日本に来たら、一緒に八幡様をお守りしたいと思います」
いまも2体の仁王像が八幡様を守っているが、その1つはドスコイという説もあるとかないとか・・。
最後まで読んでいただいた方、ありがとうございました。今回はWeb拍手で「ふるさい再生 仁王とどっこい」をオススメいただいたので視聴したところ、仁王がとてもかわいかったので、パロディにして陵辱小説にしてみました(笑)
久しぶりに自分っぽいテイストで書いてみました。見事夫婦になった仁王とドスコイの微笑ましい姿を↓でどうぞ。もちろん仁王が永遠にウケです。