野呂くん小説(6)


いよいよ変態小説になってきました。


登場人物

風祭将。サッカーが大好きな中学2年生。

野呂弘美。デブだがサッカーが大好きな中学1年生。将に憧れている。


将は「よっこいしょ」と言いながら、ベッドに転がる野呂の足元に立った。
ふと、将が視線を下にやると、そこには大きな体を丸めて震える野呂。
まるで、よく肥えた野ウサギが怯えているようだ。
「ごめん、野呂くん。ちょっと乱暴だったかな?」
それは、いつもの優しい将の声。
さすがにタックルは強引だったと、将も反省しているのだろうか?


一方の野呂は将の声に返事もせず、ベッドに仰向けになって、震えていた。
「うぅ・・・」
顔は真っ赤になり、将を直視できないのか、目をギュッと閉じて震えている。
そんな野呂を見て、将はいままで感じたことがない、不思議な感覚を覚えた。
いままで、ただのサッカー好きな後輩で、一緒にプレーすることが楽しい友達だと思っていた。
しかし、まるで山頂からふもとを見下ろすように、野呂のまん丸な体を眺めていると、
 野呂はサッカーをするには、随分と太っていることに、将は気がついたのだ。
野呂の体型のことなど気にしたことはないが、こうして改めてみると、かなり肉付きがいい。
正直、サッカーをするには似合わない体型。
でも、将にはその体がなにか微笑ましく感じた。
子豚のように縮こまる、野呂の姿を見て、将は野呂のことをなんとなく可愛いと思ったのだ。


将は、太った男の子の体をこんなに間近に見るのは初めてだった。
見れば見るほど、白くて綺麗な肌。
中学一年生にもなれば、スネや太ももにうぶ毛が生えてきても、おかしくない年頃だ。
しかし野呂の体には、どこにも毛らしいものは生えていない。
真っ白ですべすべの状態なのだ。
まん丸と膨らんだお腹は、ほどよい脂肪がついていて、雪見大福のように見える。
陽に当たっていないのだろうか?
きっと、お母さんに愛情をたっぷりとかけて育てられているんだろうなと、将は思った。


一方、野呂は将に生まれたままの姿を直視されて、言葉を返すのも困難なほど顔を赤くしていた。
目は涙で一杯だ。
「ひくっ・・」
野呂の口から、なにやら嗚咽する声が聞こえる。
将は何事かと、視線を下に向ける。
「野呂くん・・もしかして、泣いているの?」
「・・・・」
「一体、どうしたの?」
すると野呂はブルブルと震えながら、ベッドに乗り上げてきた将を、下から不安気に見つめた。
「ひっく・・センパイ・・そんなに見ないでください・・・」
「えっ?」
相変わらず野呂は目をギュッと瞑り、真っ赤な顔で歯を食い縛っている。
「センパイ、僕の体を見て、がっかりしてますよね・・?」
「野呂くん、急にどうしたの?」
「だって、さっきから僕の体をジロジロみてるじゃないですか」
「そ、そんなことないって」
将は慌てて否定したが、たしかに指摘されてみると、
  野呂の体に、食い入るように視線を集中させてしまったなと、思ったのではあるが。


将はふと野呂を顔を見て、ハッとした。
野呂の目には大粒の涙が溜まっていたからだ。
そして、蚊の泣くような声で話した。
「センパイ、僕が太ってるから・・デブだから、もう一緒にサッカーなんかしたくないと思っているんでしょ・・」
「そ、そんなことあるわけないじゃないか」
「だって・・」
「野呂くん・・?」
将は、野呂が自分が太っているというコンプレックスを抱いていたことに驚いた。
いつも、明るくてがんばり屋の野呂が、まさか太っていることを、こんなにも気にしていたなんて。
しかし、考えてみれば、野呂だって普通の思春期の男の子だ。
細身の将から見れば些細なことかもしれないが、野呂にとっては太っていることは切実な問題なのだ。
なぜなら、野呂はいつも3年生たちに「お前みたいなデブがサッカーするのか?」とからかわれていたから。
自分がサッカーをする体型には、ふとわしくないと分かっていたから。


将は少し照れくさそうな顔をしながら、やんわりと返事をした。
「ねぇ野呂くん。僕はサッカーをするのに、太っていることなんて、関係ないと思うよ」
「センパイ・・」
「だって、野呂くんはとってもサッカーが好きでしょ」
「・・・」
「僕は、野呂くんと一緒にサッカーできるのが、とても楽しいよ。
  僕は、武蔵野森中ではずっと補欠で、ボール磨きばかりしていたから、分かるんだ。
  野呂くんも、僕と同じ気持ちだって。
  サッカーできること自体が、楽しくてしかたがないんだって」
「風祭センパイ・・!」
その言葉を聞いて、なぜか野呂の心はとても温かくなった。
「だから、これからもずっと一緒にサッカーをやろうよ」
「もちろんです・・」
「僕は野呂くんと、サッカーしたいんだ」
「センパイ、僕のことをそんなにも・・・」
「当たり前じゃないか」
「センパイ・・ううっ・・」
将の正直な気持ちを聞けて、涙ぐむ野呂。


「じゃ、野呂くん、さっそく始めるよ!」
「ええっ!?」
「僕とサッカーをするためにも、精通は必要条件なんだ」
「はっ!?」
「あ、ごめん。間違えた。絶対必要最低条件だね」
なにか言葉の使い方が、微妙に間違っているような気もするが、
 これから始まることは、なにやらとてつもなくエッチなことであろうことは容易に想像がつく。
そう考えると、野呂は体をモジモジとさせる。
「あの、センパイ・・僕はどうすれば・・」
「まずはおちんちんを調べないとね」
「調べるって・・?」
将は、顔を両手でバシバシっと叩き、「よっしゃ〜!」と気合を入れる。
一体なにをそんなに気合を入れる必要があるのかと、野呂はツッコミたくなったが、
  次の瞬間、「ひゃああっ!」と羞恥による声を上げた。
将が、野呂の足首を掴み、左右に思い切り開いていたのだ。


大股開きにされてしまった野呂。
将は勝ち誇ったように、その間に割って入っていった。
ノソリノソリと股に入ってくる将に対し、野呂は思わず「わぁ!」と悲鳴をあげる。
ついに自分の小さなおちんちんが、将の目の前にあらわになってしまったのだ。
「えーっと。まずは、おちんちんを触診するから」
(触診・・触診ってなんだ・・・)
不安気に見つめる野呂に対し、
 将は右手をスッと伸ばし、野呂のおちんちんを軽く摘んだ。
その瞬間、野呂の体はビクン!と体が大きく仰け反る。
「の、野呂くん、どうしたの!?」
「いや・・その・・」
「もしかして、まだ病気で痛むの?」
「ち、違います・・」
まさか、おちんちんを触られたショックで、体がビクン!と反応してしまったなどと言える訳がない。


将は、野呂のおちんちんを軽く握る。
ビクビクと震える野呂のおちんちん。
正直、自分のよりも随分と小さいなと、将は思った。
片手で、すっぽりと覆えるくらいのミニサイズ。
竿はまだ親指くらいの大きさで、玉はあるのかないのか分からないくらい小さい。
「じゃ、まずはいろいろと確認するから」
「いろいろって・・?」
将のかなりアバウトな発言に、野呂は一体なにをされるのかと、不安で喉がからからになる。
とりあえず将は、野呂のおちんちんを一通りいじってみて、大きさを確認することにした。
まずは五本の指で、また皮が被った亀頭部分をギュッと掴んでみる。
「んぎゃ!」
「野呂くん?」
「あ、いえ・・」
野呂は思わず反応してしまった声を、ゴクンと唾を飲み込んで押さえつける。


将自身、他人のおちんちんを触ることは初めてだった。
たしかに、野呂の病気のことは心配だった。
しかし、他人のおちんちんを目の前にして、興味が沸々と湧き上がっていたのだ。
しかも野呂のような太った子のおちんちんには、興味がある。
自分のものと、どう違うのか。
(野呂くんのおちんちん、可愛いな・・)
おちんちんの竿を、グイッと仰け反らしたり、裏側を見たり。
おちんちんを、いろんな方向に引っ張ってみる。
(ひぃぃぃ!)
もはや、将は病気のことよりも、興味のほうが上回り、やりたい放題になっていた。
(そんなことされたら・・センパイ! まずいですぅ!)
将の手のひらは、まるで生きもののように野呂のチンチンを刺激していった。
(はぅっ、んあっ、くぅ!)
野呂は全身を痙攣させて、必死に手の動きに耐える。


──初めて他人におちんちんを触られたショック。
温室育ちの野呂は、お母さん以外におちんちんを見せたことは無い。
だから尊敬する将とはいえ、おちんちんを触られるのは、言葉に表せないぐらい恥ずかしい。
将が、一体どんな顔をして、自分のおちんちんを触っているのか。
それを確認しようとしたが、とても恥ずかしくて目をあけることすらできない。
しかし、将はおちんちんをおもちゃのように、いじくりまわしている。
(はうっ、ああっ・・いけないです、センパイ・・!)
心臓がドクンと脈打つと同時に、おちんちんに得体のしれない快感が走る。
恥ずかしい心と、気持ちいい感触が絶妙に絡み合う。
野呂の心の中では、壮絶な心の葛藤が始まっていた。
「やめてくれ」と一言いえば済むことかもしれないが、
 真剣な顔で自分のことを心配してくれる将に、今はとても言えるよえな雰囲気ではない。
しかし、将はそんなことはお構いなしに、五本の指を駆使しておちんちんを刺激していく。
(はぁっ、あああっ!)
将の手が、なにかの琴線に触れるたびに、野呂は何度も体を仰け反らせて敏感に反応する。
しかし、自分が敏感に反応していることを知られるのも、相当に恥ずかしい。
野呂には、もはやなにも抵抗することはできなかったのだ。


次回、最終回です。

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