だんだんSっ気がでてきてヤバイなぁ。
登場人物
ポルトス。三銃士の1人で、大食漢で十人力の怪力の持ち主。
ベーズモー。拷問と陵辱を趣味とする、シャトレの牢の看守。
鉄仮面。実はベーズモーが金で雇った囚人の1人。
──ぐああああっ!
背後から、不意を突かれたポルトス。
股間にあるイチモツは、数センチは蹴り上げられ、睾丸が下腹部にめり込んでいた。
ポルトスは、激痛と同時に吐き気を覚える。
「うげっ!」
「ハーハハッ、油断したな、ポルトス!」
「ベーズモー、何の・・真似だ・・」
「フフフッ。ニセモノの鉄仮面を倒したくらいで、気を抜いてもらっては困る」
いつのまにか、ベーズモーの声は、陰湿なものに変化していた。
「うぐぐっ・・ニセモノだと・・!」
「そうだ」
ポルトスは両手で股間を押さえる。
全身がガクガクと自然に震え、嫌な汗が滴り落ちた。
そして、そのまま膝をつき倒れ、ブタのように四つん這いになる。
でかいケツを、ベーズモーに突き出して、うずくまった。
ベーズモーは、ふふ、と押し殺したような笑い方をした。
ブタのようにうずくまって悶絶するポルトスを見下ろして、話しかける。
「まったく、ヒヤヒヤさせてくれる」
「なに・・!?」
「ポルトス、お前は本当に強い。
計画では、護衛隊20名と鉄仮面で、お前を生け捕ることができると思っていたのだ。
しかし、まさか1人で全員を倒してしまうとは・・・。しかも貴様は無傷ときている。
おそらく、我がフランスで、貴様とまともに格闘して、倒せるものは誰もおるまい」
「ま、まさか、最初から俺のことを・・」
「ハハハッ、そうさ、これは貴様を生け捕るために、仕組んだ罠だ」
「くっ・・なんだと・・」
「私はこの酒場を覗いたとき、計画が失敗したと思った。
ジュサックや鉄仮面が、お前1人に、倒されていたのだからな。
しかし、お前は最後の最後に油断した。私を味方だと思い、完全に気を緩めてしまったのだ。
本当は、鉄仮面の素性がバレないように、引き取るだけのつもりだったが、
お前があまりに隙だらけだったのでな。思い切って、キンタマを攻撃させてもらったぞ。
怪力無双のポルトスも、さすがに急所だけは鍛えられまい。
お人好しなのも、貴様の弱点だな。ハーハハッ!」
「ううっ・・」
ポルトスは、ベーズモーにケツを突き出したまま、床に倒れこみ、
不恰好な姿勢で全身を痙攣させていた。
どうやら、ベーズモーの金的は、これ以上ないといえるほど完璧に、ポルトスの睾丸を突き上げる形になったらしい。
「どうした、ポルトス? そんなにタマが痛いか?」
「ぐぐっ・・お前だって、この痛みは分かるだろう・・」
「分かるさ。どんな屈強な男でも一発でノックアウトする痛みだ。だから攻撃したのだ」
「卑怯な手を使いやがって・・」
「たしかに卑怯だが、油断したお前が悪いのだ」
「くっ・・」
「私は、日ごろから牢の看守をしているからな。金的攻撃はよく囚人にやっていて、得意なのだ。
どの角度から、どれくらいの強さで金的をすれば、人間が悶絶するか、すべて把握してるのだ。
今の一撃は、近年稀に見る完璧なヒットだったぞ。
貴様が、意外とデカチンを持っているのも分かったしな。久しぶりにいい感触だった。
私の経験では、いまの金的で10分間はまともに動けないな。ハーハハッ!」
「・・・」
こんなアホなジジイに、自分がやられたと思うと、ポルトスはむしょうに腹が立った。
しかし、ポルトスのキンタマは、意思とは無関係に悲痛な叫びをあげる。
相手を悶絶させるベーズモーの金的技術は、どうやら本物らしい。
「さて、次はお前が地面を這いつくばる姿を見てみたいのだが、よいかな?」
「な、なんだと・・!」
「お前は、パリの三銃士と称せられるようになってから、一度も負けたことがないらしいな。
天下無双と呼ばれるポルトスが、手も足も出ずに屈辱にまみれる姿を、私は見たいのだ。
そして、たっぷりと痛めつけてから、私のモノにしてやろう。貴様の体をじっくりと解剖だ」
「なっ・・!」
「フフフ。お前はデブのくせにおしゃれな服を着ているな。女にモテたいのか?
わしなんぞ、生まれて40年、自慢ではないが、一度も女にモテたことがないのだ。
ええい、お前のようなデブに、女がたくさん寄り添ってくると考えると頭にくる。
その着飾っている高級な服を、これから汗と埃でたっぷりと汚してやる。
おしゃれな服も、これで台無しだ! ハーハハッ!!」
「なにが言いたいんだお前は・・」
困惑するポルトスに対し、ベーズモーはニタッと笑みを浮かべる。
そして、パチンと指を鳴らした。
ベーズモーの合図とともに、ポルトスの目の前で、ゆっくりと鉄仮面が起き上がった。
その姿をみて、ポルトスは全身から冷や汗を流した。
(コ、コイツ・・・まだ立ち上がれたのか・・。あのとき、きちんとトドメを刺しておけば・・)
2対1では、圧倒的に分が悪い。
ポルトスは、自身の余裕から、鉄仮面を気絶させなかったことを後悔した。
しかし、鉄仮面も先ほどのダメージが残っているのか、足元がフラついている。
そんな鉄仮面を見て、ベーズモーが檄を飛ばす。
「おいおい、ニセ鉄仮面、しっかり仕事をしてくれよ。きちんと金は払っているんだぞ」
「わ、分かっているわ!」
「まずはこの鎖で、ポルトスの上半身を、抵抗できないようにしっかりと縛るのだ」
ベーズモーは、自分が持っていた太い鎖を、鉄仮面に手渡す。
ジャリという乾いた金属音が、店の中に響き渡る。
「フフフ、まずはポルトスの上半身の自由を奪ってやるか・・」
鉄仮面は、うずくまったままのポルトスを下に見ながら、せせら笑った。
芋虫のように、地面に伏したポルトス。
目の前に立った鉄仮面を、下から睨みつける。
「お前らなんかに、やられるものか・・」
ポルトスは、まるで生まれたばかりの子豚のように、ヨレヨレと体を震わしながら立ち上がろうとする。
(ハァハァ・・)
強烈な睾丸の痛みに、滴り落ちる汗。
なんとか豚のように、四つん這いの姿勢になった。
そんなポルトスのいたいけな姿を見て、ベーズモーはほくそ笑んだ。
「ほほう、さすがはポルトス。よくぞ膝まで立ち上がったな。
しかし、ずいぶんと無理をしているではないか。鉄仮面よ、コイツの腹に一撃入れてやれ!」
「分かりました。倍にして返してやる」
そういうと鉄仮面は、四つん這いで汗を垂らすポルトスの側面に回りこむ。
そして、片足を大きくを振り上げた。
「貴様の飛び出た腹を、少しだけ引っ込めてやるぞ!」
そのまま、ポルトスの下っ腹に食い込むように、蹴りを突き上げた。
ポルトスの豊満なドテッパラに、鉄仮面の蹴りが食い込む。
「ゲホッ!」
一瞬、呼吸ができなくなるポルトス。
しかし根性で、四つん這いの姿勢のまま、耐え抜いた。
ベーズモーは、目を丸くしながら、感嘆の声をあげる。
「驚いたな。さすがは怪力無双のポルトスということか。体は相当に頑丈だな。
お腹に無駄についている肉厚も相当なものだ。だが私の熟練の技は、耐え切れまい」
そういうと、ベーズモーは背後に回り込み、右足を思いっきり振り上げる。
「フフフ、でかいケツをそんなに突き出していると、キンタマが格好の的だぞ!」
──ぎゃああっ!
ベーズモーの鋭い蹴りが、再びポルトスの突き出されたケツの下から、食い込んでいた。
やはり金的は最強だ。(←そんなオチかい)