いい加減に陵辱しろ!と文句を言われそうですが・・。
登場人物
ポルトス。三銃士の1人で、大食漢で十人力の怪力の持ち主。
ベーズモー。拷問と陵辱を趣味とする、シャトレの牢の看守。
鉄仮面。実はベイズモーが金で雇った囚人の1人。
ジュサック。護衛隊の隊長で腹黒い男。デブ専らしい。
ジュサックは、ポルトスをゴロンと仰向けにする。
そして、大きく膨らんだお腹の上に、「よいしょ」と言いながら、またがった。
お腹という山頂から、ポルトスの体を眺めてみる。
「くくっ。お前、本当にいい体してるな。たまんねーぜ」
冷たい鎖で、窮屈そうに締めあげられた上半身。
間近で見ると、胸板は山のように厚く、肩幅はとてもガッチリとしている。
ポルトスの顔をみると、意識が朦朧としているのか、かすかな呼吸をしているだけだった。
「口からヨダレ垂らして、気持ち良さそうにお寝んねかい?」
「ううっ・・」
「ヘヘッ、興奮してくるぜ」
ジュサックは、ポルトスの頬っぺたを両手でしっかりと押さえつける。
そして、ゆっくりと顔をよせると、そのまま濃厚なキスをした。
じゅるじゅる・・。
「はんむっ・・」
ジュサックは舌で、ポルトスの唇をベロベロと舐め回す。
そして、ポルトスの唇の感触をじっくりと楽しんだ。
「ヘヘッ、こりゃうまいぜ・・・」
さらに、舌で唇をこじあけていく。
「はぐっ・・」
「ヒヒッ、抵抗するなよ」
顔を振って、無意識に抵抗するポルトスの頬を、強引に押さえつける。
そして、ジュサックの唾液が、ねっとりとポルトスの舌に絡みついたとき・・。
ポルトスの体は自然に、ブルッブルッと震えだしていた。
「どうした? 俺様のキスで体がうずいてきたのか?」
「はう・・」
「ハハハッ、俺様の愛撫は最高だろう?」
「うう・・んあ・・」
「このまま俺様の虜にしてやる」
ジュサックは舌でポルトスの唇を愛撫しながら、右手をポルトスの胸に置いた。
服の上から、ポルトスの乳房と思われる部分と、ぐにゅっと鷲づかみにする。
その瞬間、ビクンッ!と大きな体が震える。
「はあぁ!」
無意識に口から出た、ポルトスの喘ぎ声。
野太くはあるが、何の屈託もない、子供のような声だ。
「へぇ。お前は喘ぐとこんな声を出すのか。なかなか可愛いぜ、ポルトス」
そのまま、ジュサックは弾力のある乳房を、揉みしだいていく。
「はむっ・・ああっ・・」
「まだ服の上から揉んだだけだぞ。かなり敏感じゃないか」
ポルトスは意識が朦朧としていたが、ジュサックが自分を愛撫していることは分かっていた。
この屈辱的な行為を、やめさせようという意思はあったものの、体がいうことを聞かない。
男に犯されるという卑劣な行動を、甘んじて受けるしかなかったのだ。
「よし、そろそろ服を脱がしてやるか」
「ううっ・・」
ジュサックは、ポルトスが着ている緑色の服に、手をかける。
「この服がずっと邪魔だったんだ。お前の生まれたままの姿をみせてくれ」
「やめ・・・」
ジュサックは大きく鼻息を荒げながら、ゴクンと唾を飲み込む。
もはや、ジュサックは興奮状態を超えて、目が血走っていた。
ポルトスの体をもてあそべるという長年の夢が、いままさに叶う勝利の瞬間だったから。
緑色の服を、襟元からビリッと破こうとしたとき・・。
「ぐあっ!!」
ジュサックは、体を持ち上げられて、入口に吹っ飛ばされていた。
──ガシャン!
ジュサックは扉に頭をつぶけて、そのまま寄りかかっていた。
「な、なにしやがる!」
言葉を荒げるジュサックの前に、鉄仮面とベーズモーの姿。
ベーズモーはなにやら憤然とした様子で、ジュサックを見下ろす。
しかし、ジュサックも顔を紅潮させながら、怒鳴った。
「お、おい、ベーズモー! どうして、俺様の邪魔をしやがる!」
「バカモノ!! どうしたもこうしたもあるものか。
貴様ごとき虫ケラが、ポルトスを愛撫するなど、差し出がましいわ。汚い唇でポルトスに穢すな!」
「俺が最初にポルトスを愛撫するといったろうが! 約束が違うぞ」
「ジュサック。そもそも、貴様の幼稚な考えのせいで、作戦が失敗になるところだったのだ。
ポルトスを護衛隊20名で捕まえるといいながら、貴様は何もできなかったではないか。
私のキンタマ攻撃がなければ、いまポルトスをこうして束縛することすらできなかったのだ。
ポルトスは私のものだ。貴様はおいしいところだけ持っていく、ハイエナにような人間だな」
「なにをーっ!」
「さぁ、鉄仮面。この役立たずはもう必要ない。殺してしまえ」
「バ、バカ・・殺すって・・待て、冗談はよせ!」
ベーズモーが目配せすると、鉄仮面はジュサックの首根っこを持ち上げた。
「ゲホッ! 命だけは助けてくれ!」
そのとき、かすかな声がした。
「ベーズモー、やめろ・・」
その声の主は、鎖で拘束されたまま、床に倒れているポルトスだった。
ベーズモーが視線をポルトスに向けると、いまにも失神しそうな弱々しい顔をしている。
そんなポルトスの姿に、ベーズモーは悪魔の笑みを浮かべてみせる。
「なんだポルトス。意識があったのか?」
「お前の目的は俺を捕まえることなんだろう? 無駄な血を流すな・・」
「ジュサックは、お前にひどいことをしたのだ。こんなヤツを守ってどうするのだ?」
「俺は・・・俺は仲間が、殺されるのを黙って見過ごすことはできない・・」
「仲間だと? ジュサックが仲間だというのか?」
「そうだ・・。一度はベル・イールの要塞で、生死をともにした仲間だ。
だから、ジュサックを助けてやってくれ。俺はどうなっても構わない」
ベーズモーは、ポルトスの真意を理解できないのか、不審な顔つきをする。
「ポルトス、本当にそんなことを約束していいのか?
こんなくだらん男のために、お前は私の言いなりになるのだぞ。一生、私の奴隷でもいいのか?」
「か、かまわない・・」
ポルトスは、そう言いながら、悔しそうに視線を落とした。
「ハーハハッ。初めて男に愛撫され、相当に動揺しているな。
お前はでっかい体をしているくせに、心は純情で初々しいのだな。ますます気に入ったぞ。
では、お前の気が変わらないうちに、ジュサックの命だけは助けてやろう」
鉄仮面はジュサックの腹に、数発の鉄拳を浴びせ、そのまま扉をあけて、外にポイッと放り投げた。
ジュサックは、地面に頭を叩きつけられ、そのままピクリとも動かなくなってしまった。
(ジュサック・・助かったのか。よかった・・)
ポルトスは、ジュサックが一命を取りとめたことを確認する。
そして、悔しそうな顔をして、目を瞑った。
そんなポルトスを、ベーズモーは見下ろしながら、おもむろに口を開く。
「鉄仮面よ。ポルトスはもう抵抗せん。鎖を外せ」
「はい」
鉄仮面は、芋虫のように寝転がっているポルトスの鎖をぐるぐると取り外す。
その間、ポルトスの目は虚ろで、抵抗することもなく、ぐったりとしていた。
鉄仮面は、重いポルトスの体を、「えいやっ」と力を入れて起こした。
背後からポルトスの両腕を羽交い絞めにして立たせる。
「フフフッ、この瞬間をどれほど待ちわびたことか」
薄気味悪い笑顔を浮かべながら、ポルトスの前に立ったベーズモー。
「さぁ抵抗するなよ。ポルトス・・」
ベーズモーの悪魔の笑みに、ポルトスは背筋にぞっと寒気が走った。
ブルブルと体を震わせるポルトスを、あざ笑うベイズモー。
「ようやく手にいれたぞ。貴様の体を私は好きに出来るのだ。興奮してくるわい」
「俺をどうする気なんだ・・・」
「ポルトス、震えているのか?」
「ううっ・・」
「フフフッ」
「や、やめろ・・」
「お前は本当に鈍感なのだな。私のやりたいことが分からないのか?」
「・・・・」
ポルトスには、言葉と裏腹に、ベーズモーのやりたいことが、薄っすらとわかっていた。
しかし、その現実を直視することを本能的に避けていたのだ。
「どうしたんだ、ポルトス? 先ほどとは別人だな。元気がなくなったじゃないか。
貴様は戦意を失うと、こんなにも弱々しく見えるのか」
「な、なにをっ・・」
ポルトスはそのまま悔しい涙を見せながら、唇を噛み締めた。
「いまの弱りきったお前では、陵辱してもつまらん」
そういうと、ベーズモーは片足を振り上げ、ポルトスの睾丸を突き上げた。
「ぎゃああっ!」
「ハーハハッ、しばらく寝ていろ! 貴様はもう終わりだ」
「ううっ・・・俺はどうすれば・・・アラミス・・・」
ポルトスはうめき声を出しながら、ゆっくりと首を垂らしてしまった。
ベーズモーは、そんなポルトスを見下ろすように口を開いた。
「フフフッ。戦意を失ったポルトスなど、単なるデブにすぎん。もう気絶しおったか。
さて、早く私の地下牢に招待したいところだが、
もう私のムスコが言う事を聞かんのだ。
お前を好きに出来ると考えると、異常に興奮してしまってな。
いますぐ、ここでお前を陵辱してやる。
目覚めたときには、貴様は屈辱にまみれ、私の手に堕ちるだろう。ハーハハッ」
酒場には、ベーズモーの勝ち誇った高笑いが響き渡った。
ポルトスを捕まえるまでが長かったなぁ・・・。