千太SS(完)


ということで最終回です。


登場人物

千太キュンです。


千太を全裸にし、椅子に座らせて、足を固定する。再度猿轡も嵌めた。
その間、千太は何も言わず従順にしていた。

「ねぇ、聴いたら自殺するって曲が有るの知ってる?」

千太は首を横に振る。知らない、と言いたいのだろう。

「サブリミナル効果でさ、鬱な気分になる曲をずーっと聴かせるとさ、ホントに死んじゃうんだってさ」

男性はバッグの中からヘッドフォンを取り出し、それをワザとらしく見せ付けた。

「でさ、似たような奴で…聴いたら感じる曲ってのも有る訳」

言いながら千太に被せて、更に外れないよう固定する。
勿論千太に痛くならないように。

「これがそうなんだけどさ…それじゃ、行くよ…」

プレイヤーをオンに。音量は最大。

「んっ!くぅぅぅぅぅ!!!!!」

千太は苦痛から逃れるように、頭を激しく振る。
振るが、しっかり固定したヘッドフォンは外れない。
必死にもがく。耳を突く音が痛い。おかしくなりそうだった。
麻薬の様な断続的な音の嵐に、意識がどんどん遠くなっていく。
頭の前の方からぼーっとしてきて、全身が脈打つ感じ。

「ああああああああああああっ!!!」

空気に溶けちゃった感覚。
叫び出したい衝動。

「んじゃあ、次ね…」

男はバイブを取り出すと、ローションを塗って椅子の開いた部分から器用に千太のアナルへ挿入した。
瞬間、千太の体を電撃が走る。全身で震える程の快感。己自身が性感帯そのものになってしまったかの様な錯覚。

触って欲しくなる。どれだけ激しくても構わない。
むしろ二度と体験出来ない位滅茶苦茶にして欲しい。

「んんんんんっ!!!!あっ!ぁっ!あっ!あっあっあっ!!!!」

完全に勃起した千太から止め処なく流れてくるのは我慢汁。快感に溺れる歓喜の涙。
頃合を見計らって、彼は猿轡を外した。

「あんんっ!!お願い…触って…触って下さいっ!気持ちよくして下さい…あん…イィ…良いよぉ…お願い…ん…!!!」

誰に話しかけてるのかも分からない。
誰でもいいから。自分を気持ちよくして欲しい、ただそれだけ。

「そんなに欲しいのか?」
「欲しいです…欲しいヨォ・・・」
「仕方ないなぁ…」

男はローションを剥き出しの千太の亀頭にたっぷり垂らして、五本の指全部で激しく捏ね回した。

「さっきの続きだよ」
「んっ…ぁぁぁぁあああああああああ!!!」

最早聞いては居ない。
自分でもどうしようもない快感の津波に攫われ、絶叫に近い喘ぎをあげるだけ。

「もうっ…ダメっ!!!!出るっ!!!!!!」

下半身をぶるぶる震わせながら、恥ずかしげもなく絶頂が近いを告げる。

「イクっ…もう…イキそう、あぁあ!!!イクイクっ!!!!!」
「イクのっ!!!見てっ…出すとこ見ててぇ!!!」

此処まで大胆になると、もはや驚きと通り越す。
千太は一度大きくガタンを椅子ごと反り返り、そのまま射精した。
千太の出した精液が床に飛び散る。亀頭からは未だに細い筋が垂れたまま。

部屋には、千太の生臭い匂いと汗臭さ。
それと、余韻を残す息遣いだけが残っていた。


ここまでで終了です。
今回は小説仲間のりんとさんに千太SSを寄稿いただきました。ありがとうございました。りんとさん曰く「中途半端な出来ですみません(笑)」とのことです。コンセプトで「内容はとりあえず置いておいて、エロだけを描いてみる」という大胆な試みだったようですが、みなさんにはどのように映りましたでしょうか。

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