千太一夜物語(2)


あんまりほのぼのじゃないかも・・(^^;


登場人物

海野千太。炊事班でコロッケを作る太めな少年。

水早賢次。ジュニアのパイロットで、千太とは訓練学校からの親友。


──ジィィィ・・。
賢次はカーテンを少し開けて、ベッドを覗いてみる。
千太はベッドの中央で、仰向けで無防備に眠っていた。
「ムニュムニュ」と寝言を言い、枕を胸にしっかりと抱きしめている。
(あ、あれ・・・パジャマ着てないぞ・・?)
いつも千太が着ていた、清潔な白いパジャマは、一体どこにいってしまったのだろう?
ベッドで寝そべる千太の姿は、シャツとブリーフだけ。
ふとんもロクにかけず、スヤスヤと眠るその姿は、まるで赤ん坊のようだ。



賢次は千太の寝姿に、思わず目が点になった。
(裸を見られるのを恥ずかしがっていたのに、パシャマ着てないのかよ!)
賢次は千太がとても几帳面な性格なのを知っていた。
いつも「コロッケが食べたい」とかトボけたことを言ってはいるが、千太はあれでけっこうマメな性格なのだ。
訓練学校時代からそうだったが、寝食に関してだけはしっかり母親にしつけられているのか、
 ご飯を食べる前は、お箸を両手でもって「いただきます」と拝む。
予約を取るのが一苦労のシャワーも、毎日必ず入っていたし、
 シャツもブリーフも真っ白になるまで洗濯して、きちんと伸ばして丁寧にたたんでいた。
そして寝るときは、パジャマのボタンを一番下までつけて、きちんとした身なりで眠っていた。
そんな千太が、まさかシャツとブリーフという無防備な格好で眠っているなんて・・。
しかも、下着を着替えずに寝てしまったのか、少ししおれ気味だ。
賢次にとっては、ちょっとした衝撃的な映像だったのだ。


「うっ・・ううん・・やめて・・・」
(な、なんだ・・千太の寝言・・?)
いままで聞いたことがない、千太の声。
賢次は困ったように頬をかきながら、ふと千太のブリーフに視線を向ける。
(おわっ・・!)
思わず、賢次は手のひらで目を覆い隠した。
こともあろうに、千太はブリーフの上から自分のおちんちんを、ギュッと鷲づかみにしていたのだ。
しかも、左手はなぜかしっかりと胸に枕を抱きかかえている。
「はむっ・・うっ・・」
握っているおちんちんは朝勃ちしており、
 ブリーフがテントを張って、かなりの大きさに膨らんでいた。


(千太ってば・・おいおい・・)
賢次は、そんな光景を目の当たりにして、ゴクリと生唾を飲んだ。
なぜなら、あの真面目な千太が、"オナニー"に近いことを眠りながらしていたからだ。
誰だって、他人がどうやってオナニーをしているのか興味がある。
まして、賢次のような思春期真っ只中の年頃ならば、なおさらだ。
ドクンドクン・・。
賢次は、自分の心臓の鼓動がどんどん速くなるのを感じた。
──目の前で、千太がブリーフの膨らみを触っているから?
──しかも、寝ながら無意識で。
──まさか、このまま夢精するんじゃ?
もしかして、見てはいけないものを見てしまったのではないか・・。
賢次は、千太が寝ているところを盗み見ることに対して、とても自分が卑屈な感じがした。
もしも、自分が寝ながらおちんちんを触っているところを見られたら、顔から火が出るほど恥ずかしいだろう。
(これは見なかったことにしよう・・。知らなかったことにしよう・・)
賢次は、千太の顔をジッと見つめて呟いた。
(千太、ごめんね・・)
高鳴る心臓の鼓動をグッと抑え、そのままカーテンを閉めようとした。


「はんっ・・賢ちゃん・・そこはダメ・・」
(ええっ!?)
賢次は千太の寝言に、凍りついた。
カーテンを閉める手が、途中でピタッと止まる。
いまの千太の寝言を、どう理解したらよいのか。
──『賢ちゃん・・そこはダメ』
この寝言が、一体なにを意味するのか?
まさか、千太の夢の中に自分がいる?
しかも、夢の中で自分が千太の体になにかしている・・?
そんな不純な考えが、賢次の脳裏をよぎる。


千太は「うーんっ」と寝返りをうって、真横を向いた。
(うげげ、千太! よりによってこっち向きに寝返り打たなくてもいいだろ!)
千太が寝返りを打った方向は、こともあろうに賢次の視線とはちあわせだった。
さらに、千太は「あーん」と寝言を言いながら、抱えていた枕を足元に放り投げる。
千太の"ぷにっ"とした体が、賢次の目の前にあらわになってしまったのだ。
賢次は内心オロオロとしていたが、
 なぜか恥ずかしさと同時に、好奇心が沸きあがったのも事実だった。
見てはいけないと思いながらも、賢次の視線は、自然と千太の豊満な体に注がれていた。


千太の体を食い入るように、観察する賢次。
「スー・・ハー・・」
眠っている千太を観察するのは、なにか卑屈な行為な感じがする。
しかし、千太の寝姿を見たいという好奇心が、それを上回る。
ちょっとした心の葛藤が、賢次の心の中で始まっていたのだ。
千太は大きく呼吸をしながら、膨らんだお腹の凹凸を繰り返している。
着ている真っ白なシャツは、彼の太った体には小さめなのようだ。
はち切れんばかりに、千太の肢体にぴったりと張り付いている。
お腹はヘソが無防備に露出しており、どうもサイズが合っていないらしい。
(あれ・・。千太って胸が大きい・・)
賢次は、千太の胸の形を見て、ドキッとした。
シャツから透ける胸の膨らみは、男の子のものというよりは、女の子のソレに近い感じがしたのだ。
ピッチリと張りついた胸の頂には、ピンク色の透けた乳首。
シャツの上からでも、大きな乳輪が確認できるほどだ。


賢次の目は、シャツから透けた乳首に釘付けになっていた。
(ま、まずいよ・・・)
賢次は首を振って迷いを振り切ろうとする。
そこへ千太の声。
「はんっ・・賢ちゃん、そこは・・」
(ええっ!?)
千太のボソッとした寝言に、口から心臓が飛び出そうになる賢次。
(また俺の名前を呼んだよな・・)
いつのまにか、千太はブリーフの上から、両手で自分のモノを触り始めていた。
親指と人差し指で、ブリーフの上からおちんちんと思われる部分を摘む。
ブリーフの中にあるモノは、ビクッと震えて弾力があるように見える。
(千太が、自分のチンチン触って興奮してる・・!)


千太が履いているブリーフは、シャツと同様に小さめだった。
千太の体型ならば、もう大人用のものを履いてもおかしくはないのだが、
 ブリーフはきっと母親が買っているのだろう。
まだ千太を子供扱いしているのか、母親は子供用のものを購入しているらしい。
それが証拠に千太のブリーフは、ゴムの部分が下腹部に埋没していた。
千太の中のモノは窮屈そうに、ブリーフの中に押し込められ、
 もし千太が大きく呼吸をしたら、そのままビリッとブリーフが破れてしまうのではないかと思うほど、
 肢体にピッチリと、はちきれんばかりに纏わりついていた。


賢次の好奇心は尽きることはない。
さらに観察を続ける。
千太のブリーフの先端は、すっかり突き上げられており、テントのようにパンパンに張られている。
(千太のおちんちんって、勃起すると意外と大きいな・・)
さらに、視線を千太の太ももに移動してみる。
太ももは、水兵服を着ているために日に焼けていないのか、
  白くて太くて、触りたくなるようなプニプニした感じがする。
同じ思春期の男の子に比べて色白で、毛はほとんど生えていない。
賢次を含め、同じ年の子はスネ毛が申し訳ない程度に生えていたりして、大人になる成長過程にある。
しかし、千太は変声期も迎えていないし、成長が普通の子に比べて遅いようだ。


賢次は訓練学校時代に、千太と一緒に風呂に入っていた。
だから、千太の体のことはよく知っている。
もちろん、それは同年齢の付き合いで、性的な意味合いはない。
しかし、いまの千太の格好は、裸よりも性的な興奮を感じる。
下着を着ているにも関わらず、千太が自分のおちんちんをブリーフの上から揉んで、
 汗をかきながら、寝言で喘いでいるのだから。
(あれ・・?)
千太のブリーフを良く見てみると、先っぽが濡れている。
少し変色して、すっかり濡れていたのだ。
(まさか、あれって千太のガマン汁?)
そう考えたとき、賢次の顔は温度計が振り切れんばかりに真っ赤になった。
まさか、千太が夢精しかかっているなんて!
──ドクンッ。
さらに賢次の心臓は大きく鼓動する。
そして、賢次は気がついた。
いつのまにか、自分のおちんちんも、すっかりとテントを張ってしまっていたことに。
賢次は千太のオナニー姿を見て、自分までいつのまにか興奮していたのだ。


R太朗さんに千太の挿絵いただきました〜。ありがとうございます。完全版はR太朗さんのホームページにありますのでご覧ください。

戻る