エロ表現の限界に達したので今回で終了とします←ォィ
登場人物
亀山太一。16歳の高校一年生で、デブで運動神経が悪いために、クラスから疎んじられている。
太一と大二郎は、その後も何度も舌と舌を絡ませた。
絡ませるたびに、大二郎の暖かい唾液が、太一の心の中に染みていった。
大二郎はゆっくりと、太一の唇から口を離す。
ツーッと太一の唇と、大二郎の唇の間に唾液の糸が引く。
太一は鼻を赤く染めて、大二郎をジッと見つめていた。
しばらくして、大二郎がおもむろに口を開いた。
「太一、俺のことが好きか?」
「うん・・」
「本当に?」
「大ちゃん・・好きだよ。大好きだよ・・」
その言葉を聞いて、大二郎は微笑む。
太一の頬に手を当てて、ゆっくりと柔らかい頬っぺたを撫で回した。
「大きくなったら、俺と一緒にずっといてくれるか?」
「うん。僕は大ちゃんと一緒にいたい。大ちゃんと一緒なら・・」
「あぁ。一緒にいよう。俺が太一を守ってやる。だから、お前は何もしなくていい。
俺は太一にふさわしい男になる。もっと強い男になるんだ。太一を一生守ってやれるように」
「うん・・ありがとう・・じゃあ、僕は・・」
「なんだ?」
「僕は・・・」
「あぁ・・ためらわずに言ってくれ」
「大ちゃんの・・・」
そこまでいいかけて、太一は我に返ったようにハッと目を見開いた。
太一は頬を少し赤く染めて、大二郎に微笑みかけた。
「どうした、太一?」
「やっと思い出したよ・・ごめんね・・」
「そうか・・。頼む、言ってくれ。俺はその言葉を聞きたかっんだ」
「うん。僕は・・大ちゃんのお嫁さんになる」
太一の言葉に、大二郎は満足な顔をしてうなづいた。
しばらく、2人は見つめあった後・・。
大二郎が太一の目をみながら、優しく話しかけた。
「やっと思い出したんだな。あの日のことを。もう一回言うぜ。
高校を卒業したら、2人で暮らそう。そして毎日、太一の体を俺に預けてくれ。それまでは・・」
「うん・・約束したよね。僕は僕のすべてを大ちゃんにあげるって・・。
大ちゃんと一緒に暮らすまで、僕は大ちゃんのために、自分の体を大切にするって。
僕はあの日に大ちゃんとキスしてから、誰ともキスしていないよ。体だって毎日お風呂に入って洗ってるし・・」
すると大二郎は、クッと押し殺したような笑い方をした。
「なんだよ、約束を忘れていたくせに。偶然じゃないか?」
「違うよ・・。たぶん、僕は心のどこかで分かっていたんだ。
僕は大ちゃんにしか、僕の体を預けたくないって。妹にだって見せたことないんだから」
「太一、ありがとう。
俺さ、いますごいドキドキしてるんだ。俺らしくないだろ?
だって、太一の体があのときよりも、こんなに大きくなって、柔らかくなって・・。
ちょっぴり汗臭くて、だけどいい匂いなんだ。
このままずっとお前を抱いていたい」
「僕だってドキドキしてるよ。
でも、安心できるんだ。大ちゃんと一緒にいられると思うだけで、心が落ち着くんだよ」
「俺はいますぐに太一のすべてを知りたい。もう胸が張り裂けそうだ」
「大ちゃん・・」
大二郎は、太一の言葉に満足したような表情をした。
そして、ゆっくりと立ち上がる。
数歩、後ろに下がって、山の上から麓を見下ろすように、太一の下半身をみつめた。
まだ学生服のズボンに身を包んだままの、太一の下半身。
ある一点だけをジッとだ。
「だ、大ちゃん・・・どうしたの?」
「太一、すまねぇ。ガマンできない・・」
「えっ?」
「太一の匂い、太一の胸、太一の唇・・それから・・」
「大ちゃん?」
「お前の一番大切なところを、俺に触らせてくれ」
「大切なところって・・まさか・・」
太一は条件反射のように、急いで股間をキュッと閉じる。
太ももを擦り合わせるに、まるでモジモジとしたと行為をとった。
おそらく無意識にしているのだろう。
太一の可愛らしい行動に、大二郎は思わず微笑んだ。
太一の足もとにひざまずき、両手で足首を握る。
そのまま足首を、左右に思い切り開いた。
「ひぃ! 大ちゃん!」
太一は抵抗しようと、太ももに力を入れて股を閉じようとしたが、
大二郎の腕力が、それを許さなかった。
大二郎はしっかりと太一の股を広げると、その間に割って入っていった。
「ああっ・・」
「太一、ベルトを外すぜ」
大二郎は太一のベルトに手をかける。
カチャカチャとというベルトの金属の部分が外れる音に、太一は緊張のあまり喉がからからになった。
(僕のズボンが脱がされちゃう・・!)
いや、脱がされるだけではない。
おそらく大二郎がしようとしていることは・・・。
──あの日と同じこと。
太一がそんなことを考えているうちに、大二郎はベルトをはずし、さらにズボンのチャックに手をかける。
ジーッという金属が軋むような音を立てて、太一はズボンは引き下ろされた。
「あああっ・・・」
太一が恐る恐る下に視線を向けると、
腰から下には、ただ灰色のトランクスだけが映っていた。
あまりの突然の出来事に、太一の心臓は高鳴り、肩を震わすだけだった。
太一は何をされるのかと、不安に満ちた表情で大二郎を見つめる。
しばらくして──。
大二郎は、右の手のひらで、太一の盛り上がったトランクスの膨らみを優しく握り締めた。
「ひゃっ・・」
一瞬、太一の体がもんどり打つように、飛び跳ねる。
「ああっ・・そこはダメ・・」
「太一の一番大切なところ。柔らけぇ・・小学生のころから、ずいぶんと大きくなったんだな」
「ううーっ・・」
「あの頃は、豆粒みたいに可愛かったのに」
大二郎は、そのまま太一のポツンとした膨らみを、トランクスの上からゆっくりとさすった。
「ああっ、そんなっ!」
「ここが太一の一番大切なところ・・」
親指と人差し指で、太一の竿と思われる部分を摘む。
ビクンッと一回り大きくなる太一のおちんちん。
「あのときはいくら揉んでもでなかったけど、いまは出るんだろ?」
「あうっ・・なんの・・こと・・?」
「気持ちよくなると出るアレのことさ」
「だ、大ちゃん、約束が違うよ!」
その言葉に、大二郎はけげんな顔をする。
「太一が約束を忘れたのがいけないだ。だから、いまやらせてくれ」
「大ちゃんお願い! 一緒に暮らすまで、もうエッチなことは絶対にしないって、あのとき約束したじゃないか」
「もうダメだ。太一のを見たい、触りたいんだっ、やめられねぇ」
「大ちゃんから約束を破るの!?」
「ずっと我慢してきたんだ。あの日の夜からずっと・・。
もう一度、太一を抱いてあげたくて、太一のココを愛したくて、あれから何年も待ち続けたんだぞ」
「でも、約束したでしょ! 大きくなって2人で暮らすまでは大切にしようって」
「ここまできて引き返せるか! あの日、お前はすべてを見せてくれたじゃないか」
「ダメだよ・・」
「どうしてダメなんだよ!」
「だって・・」
「だって?」
太一は泣きそうな顔で、大二郎に返事をした。
「恥ずかしいんだもん・・。まさか、今日こんなことになるなんて思わなかったから、
昨日お風呂で綺麗に洗わなかったし・・。だから大ちゃんにソコを見せたくないんだ・・」
「へっ?」
その言葉に大二郎は、一瞬表情が固まる。
しばらくして、「はははっ」とお腹を押さえて笑い転げた。
「くくくっ・・はははっ」
大二郎は巨体を揺すって、大声で笑い続けた。
太一は、何事かと不思議に思ったが、プッと頬っぺたを膨らませて口を尖らせた。
「そ、そんなに笑うことないでしょ」
「あははは、ごめん。太一らしいよ、そんなことを気にしているなんてさ」
「だから、あと2年間。高校を卒業するまで待ってくれる?」
「分かった。分かったよ。俺の負けだ」
「それと、もう1つだけお願いがあるんだ」
「ん?」
すると、太一は真面目くさった感じの声で話してかけてきた。
「僕は大ちゃんと一緒に暮らしたい。だから大ちゃんのために料理も勉強したいし、いろんなことをがんばりたい」
「太一・・」
「だけど、2年間だけ、僕が大ちゃんと一緒になる前に、"最後に1つだけやりたいこと"があるんだ」
「・・ボクシングか?」
太一はその質問にゆっくりとうなづいた。
「僕、ボクシングを続けなくちゃいけないんだ。大ちゃんのためにも」
「俺のためだと? 俺は太一に守ってもらう必要はねぇんだぞ」
「大ちゃんを守るためじゃない。僕自身のためでもあるんだ。
僕は、やっと一生懸命になれるものが見つけんだ。
卒業するまでの2年間でいいんだ。僕はボクシングに打ち込んで、がんばった先になにがあるのかを知りたい。
そうしないと、僕は大ちゃんとは一緒になれないような気がするんだ。
だって、僕と大ちゃんは、お互いに支えあって生きていくと思うんだ。
だから、僕だって、大ちゃんが落ち込んだときに助けてあげたい。支えてあげたい。
相手のことを助けられない関係なんて、僕は嫌なんだ。僕は大ちゃんと対等に付き合いたい。
だから、2年間だけボクシングをやらせて!
お願いだよ、大ちゃん!!」
「太一・・・」
いつのまにか、太一は目に涙をいっぱい溜めながら、叫んでいた。
そんな太一に、大二郎はフッとため息をつく。
「少しだけ変わったんだな、太一」
「えっ・・?」
「俺の知っている太一は、もっと泣き虫で、メソメソしていて、何もできない男の子だった。
だから、俺が守ってあげたくなった。そして、いつのまにかお前のことばかり考えるようになった。
太一を見ているだけで、いつもドキドキしていたんだ。
俺は弱いお前を、ただ抱いてあげたかった。
・・・。
でも、いまボクシングのことを話しているときのお前は、すごい輝いていた。
驚くほどにな。『がんばらなくていい』なんて言った俺が、いまは恥ずかしいよ。
負けた。お前がそんなにボクシングをやりたいんなら、俺も応援する。
だから思いっきりボクシングやれよ。いますぐにジムに行って来い!
ジムに戻る勇気がなくて、この一週間ずっとイジイジしていたんだろ?」
「大ちゃん・・分かるの?」
「当たり前だろ。もし、それくらいの勇気がないなら、ボクシングなんてやめちまえ!」
「うん、やっと吹っ切れたよ。ありがとう、大ちゃん!」
「約束だ。新しい約束だぜ、太一。
高校を卒業をするまでの2年間、俺は柔道のことだけを考える。
だから、太一はボクシングのことだけを考えろ。お互いの青春の思い出になるようにさ。
そして、2年経ったら、もう一度ここで会おう。
お前がボクシングで何をしたのか、何を得たのか教えてくれ。そして今日やり残したこともやろう」
もう約束は忘れるんじゃないぞ。絶対だ」
「うん!」
太一はうれしさのあまり、大二郎の胸に思いっきり抱きついた。
まるで子供が甘えるように、太一は大二郎の胸に顔を何度もこすりつけた。
大二郎は、そんな無邪気な太一の髪の毛を、気持ちよさそうに撫でた。
「コイツ、泣いたカラスがもう笑いやがった」
「えへへ」
しばらくお互いの体の感触を確かめ合ったあと、太一は急いでボクシングジムへと走り去った。
大二郎の胸には、まだ太一の温もりが残っていた。
(太一・・しっかりやれよ。俺はいつでもお前のことを影からみてるから・・守ってやるから・・)
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。今回は「もえタイ」の太一に萌えてしまったので、そのままの勢いで妄想小説を書いてしまいました。自分らしくない甘い感じの小説だったので、けっこう恥ずかしかったりしてます。(^^; 太一が思いっきりその気アリの設定ですし・・。
お相手役の「権藤大二郎」に関しては、「金太君小説」に登場していた権藤大三郎のイメージそのままです。(^^; また同性愛に関しては、次回の小説でもうちょっと掘り下げようかと思っています。