登場人物
千太キュンです。
山田さんです。
僕の中で何かの種がはじけた
もう僕は僕じゃないみたいだ
千太の服に手をかける
「や・・」
「はは、セーラー服を脱がさないでって?嫌かい?駄目かい?こんなところじゃ!」
力任せに千太の服を引き裂く
そこに現れたのは透き通るような白い肌
触れて確かめる、なぞって分かる、なんて柔らかくて暖かいんだ、でも僕は今それを・・
「イヤ・・む」
その口を唇でふさぐ
僕の指が千太の胸の双耳峰をまさぐる
そして腹部の丘陵を越えてヘソの窪地を周回する
その一挙一動に千太は敏感に反応する
やがて僕の手はその先の密林へ・・
そして僕の指はさらに奥の樹海へ・・
僕の中にまだ残っていたまともな僕が虚しく呟く
−僕ハ何シテイルンダ−
−ボクはナニしているんだ−
ボクの中にまだ残っているまともなボクがかすかにつぶやく
逃げなくちゃダメだ、逃げなくちゃダメだ、逃げなくちゃダメだ
でも体が動かないよぅ
「ああっ」
山田さんの指がボクの体を這うたびに意識が飛びそうになる
心臓がバクバクしておさまらない
こんなのイヤだ!
!?
突然、ボクの中の、一番奥深いところに押し込めていた何かが押し寄せてきた
記憶、映像、思い出、思い出したくなかったあの頃のボク!
「うあっ出ちゃう」
山田さんがニヤリと笑う、違う!
「やめて、見せないで、見たくない、思い出させないで!」
山田さんの戸惑った顔がかすんでいった