←今週の田所の萌えショット(引きつりまくる田所も萌え!)
Aパート
いよいよ東実との対戦の日がやってきました。東実はシード高だけあってか、観客の数も桁が違います。2回戦までガラガラだった墨高側もなぜか満員に(サッカー部の相木たちが来ているのは分かるのですが、太鼓をもった応援団や、ヤッカミ言いまくる女の子まで応援に来ているのは謎すぎますね・・)。今まで、こんな大歓声の中でプレーしたことがない墨高部員たち。彼らは早くも雰囲気に飲まれます。部員たちの緊張感を察してか、田所はキャプテンらしいところを見せようとするが・・。
田所 「おい、お前ら!」
田所 「雰囲気に飲まれるんじゃないぞ!」
田所 「平常心を失ったら・・」
谷口 「あれ、キャプテン?」
田所 「ん?」
谷口 「運動靴のままでいいんですか?」
田所 「いけね〜」
こういうおっちょこちょいなところが田所の愛嬌なのか。柄にもなくキャプテン風を吹かそうとすると、こういうオチになるという・・。一番落ち着かなくてはいけない田所が、実は一番緊張していました。
(どうせなら「あれ、キャプテン?裸のままでいいんですか?」「いけね〜」にしてくれると鼻血だったんですけどね・・←あり得ませんね・・)。
谷口の服装チェックもかなり厳しいようです。
さて、試合前の墨高の練習時間。大勢の観客にビビりまくりのナインたち。天然と思われた我らが田所も所詮は人の子なのか、顔が引きつりまくり(ビビる田所の表情も可愛いです。見逃せません!)。しかし、1人だけ全く動じない男がいた。谷口だけは「いまからそんなことでどうするんです!」と1人気を吐きます(キャプテンは田所ではなく、もはや1年の谷口になってますね・・・)。
谷口の言葉に練習の守備につくナインたち。しかし、ノックの人はいきなり空振りするし、ショート君やセカンド君も大観衆を前に震えが止まらない。みんなを引っ張らなくてはいけないはずの田所まで震える状態(俺にも緊張感がヒシヒシと伝わってきます)。さらに最も醜態を晒したのはメガネ君。なぜか一球も投げていないのは「ハァハァ・・」と無意味に疲れてます(こいつは一体なんなんでしょうかね・・)。そんな嫌な雰囲気を断ち切ったのはやはり谷口!
谷口 「こっちこい!」
ノックの人 「お、おう」
谷口の威勢の良い掛け声につられて、いつも通り無意識にノックしてしまう戸室。それを華麗なるフィールディングでセカンドに送球する谷口。セカンド君やファースト君も谷口につられて動きます。
谷口 「ナイスプレイ!」(←指パッチンおじさんみたいですね・・)
こうして1人気を吐くサードの谷口に、ナイン全員の緊張感がほぐれます。さすが中学時代に青葉学院を破った男!谷口マジックが早くも冴え渡りまくります。
こんな墨高をみた東実は、谷口の動きに注目するが・・・
東実の部員 「あのサードだろ?第3戦まで墨谷高校を引っ張ってきた一年っていうのは?」
東実の部員 「ナインを引っ張っているだけあって、一際目立っているな」
東実の部員 「まぁあのチームならな」
東実の部員 「アハハハハハッ」
監督 「今日はベストメンバーでいくぞ」
どうみてもうさん臭さ爆発の風貌(生徒の手本ともあるべき教師が、こんなヒゲ面で許されるのでしょうか?)。しかし、こいつだけは谷口の恐ろしさが分かっていました。さすがは東実の監督です。
さて、いよいよプレイボール! メガネ君の投球練習をみた観客からは「なんだよ、墨谷のピッチャーは」とか「よくもあんな遅い球で3回戦までこれたもんだな」とかバカにされまくり(メガネ君のことだからMAXでも100kmくらいなんでしょう)。
しかし、いざ試合が始まってみると、東実のバッターは引っ掛けてすべてがサードゴロに。そして一回表を0点に押さえます。実はこれには谷口の作戦があったのだ。東実は速球でばかり練習しているため、メガネ君のヘタレ球をインハイに投げることにより、打ち気満々の打者は打ち急ぎ、すべてサードにボールが飛んでしまうのだ(インハイはホームランになる危険性が高いと思うんですけどね・・)。
←「谷口、お前を信じるぜ!」(←信じられないメガネ君と谷口のタッチシーン)
シード高の東実を3者凡退にした墨高ナインたちの気分は上々。「あんがい楽勝かもな」とか「俺のピッチングのおかげよ(←メガネ君)」などとまたアホなことを言い出すナインたち。しかし、東実のエース、稲尾の速球を見た途端、みんな顔が真っ青に・・・(「稲尾」は西鉄の剛速球左腕、「稲尾和久」からモジったんでしょうか)。「高校生の投げる球じゃないよ」とか「プロに狙われるはずだぜ・・」と一瞬にしてお葬式ムードになります(本当にコロコロとムードが変わるチームですね・・)。
田所は「なんだ、他人事みたいに!」と檄を飛ばしますが、稲尾の速球に成すすべもなく倒れていく墨高の1,2番コンビ。谷口は事前に「バットを短く持って稲尾の変化球を狙う」という指示をナインに出していたのだが、実際に見る稲尾の剛速球にビビッてそれどころではない。3番の山口もとても打てる気配はありません。
そんな山口をみた谷口は、バッターボックスであがらない方法を山口に伝授する。その方法は「ピッチャーの呼吸に合わせる、そして呼吸のリズムがわからないうちには絶対にバッターボックスに入るな」というもの。山口は稲尾の呼吸のリズムを感じとります(しかし、山口は稲尾の「はぁはぁ」いう声まで聞こえていましたが、絶対に普通は聞こえません!)。
ピッチャーとの呼吸を合わせるとなぜ上がらなくなるのか? 実は谷口に言わせると「呼吸を合わせることで、周りが気にならなくなり、ピッチャーに集中できるようになる」らしい。そんなこんなで、ピッチャーに集中した山口は見事にライト前にポテンヒット。さて、次のバッターは谷口。「頼むぞ!!(俺の)谷口!!」とラブコールを送る田所。谷口は愛に応えることができるか?
Bパート
谷口VS稲尾。プロにもスカウトされるという稲尾だから、当然球速は140km台はでるのだろう。いくら中学で全国優勝の青葉を破った谷口とはいえ、どこまで稲尾の球をミートできるのか興味のあるところです。
初球のきわどいボールを見極める谷口。稲尾も「いい眼をしているぜ」といままでのピッチャーとは違い、一発で谷口のセンスの良さを感知します。そして2球目の剛速球を谷口はジャストミート!(打った瞬間に田所は大喜びです!)
ボールはレフトセンター間を抜けるかと思われたが、さすがは東実。このボールをなんなくキャッチして3アウト。「あ〜ぁ」とがっくりしまくりの田所。「こっちが押してるんだぜ!」と楽観的な田所に対し、谷口はあくまで冷静。そう、今の打球処理から見ても、東実の力はこんなものではないと肌で感じたのは谷口自身だった。
2回表の東実の攻撃。東実の監督は、谷口の狙いである「ボールをひっかけてサードに転がせる」という作戦を早くも見抜き、ミート打法に戦法を変更。4番の稲尾はバットを短く持ってバッターボックスに構える。
田所 「東実の4番がバットを短めに持つなんて、随分と弱気じゃねぇか・・」
田所 「ココよ、ココ」
田所はメガネ君にインハイに球を要求し、サードに転がせようとする。しかし、ミート打法に切り替えた稲尾の打球は真っ直ぐセンターへ。センターはボールを取ろうとするが、球の伸びに全く打球に反応できずに2塁打を許してしまう。
続く5番の大野(太っていていい感じです)にも、ライトオーバーの2塁打を打たれ、あっさりと一点を献上。田所は急いでナインをピッチャーマウンドに集める。
谷口 「どうやら東実はミート打法に変えてきたようです」
メガネ君 「じゃ、もうサードに転がしてくれないってわけか」
部員 「参ったなぁ。あんな伸びる球どうやって取ればいいんだ?」
谷口 「正面より、周りのほうが伸び具合が分かりますよ」
谷口 「周りのものがよく打球を見極めて、前とか、バックとか、声をかければいいんです!」
部員 「声を・・なるほど・・声を出すのを忘れてたな」
田所 「よし!みんな声かけていこうぜ!!」
部員 「おう!」
その後も怒涛のような攻撃をかける東実。「バック!バック!」とか「前!」とかお互いに声を掛け合う外野陣ですが、なかなか思うようにボールを取ることは出来ません(そもそもセンター君は、守備の基本で絶対にやってはいけない「通称:おけらバック(正面を向いたままバックして打球を追うこと)」をしている時点でダメすぎます・・)。
そしてあっという間に5点・・・・。しかし、谷口の考えは俺の想像の以上にポジティブだった。
谷口 「だんだん慣れてきている!」(←そういう問題なんですかね・・)
しかし、本当に慣れてくる外野陣たち(驚)。ついに東実の打球が本当に取れるようになります(もう谷口マジックだからですべてが処理されていきます・・)。ライトの山本は打球を取ったまま笑顔で死んでしまったのかと思いました。
←このまま死んだとしてもおかしくないライト君。
5点を取られ、やっとのことでベンチに戻った墨高ナイン。2回ですでに5失点のビハインド。全員「あしたのジョー」状態となり、真っ白になっています。もはや気力がありません・・・。しかし、ここで谷口らしいセリフ。
谷口 「さぁ、元気だして挽回していきましょう!」
田所 「谷口・・・スコアボードをみていってるのか?」
谷口 「どうしたんです?たかが5点リードされただけじゃないですか?」
田所 「た、たかが・・?」
谷口 「いくら東実が打撃のチームだからって、もう入りませんよ」(←えーそうなの?)
谷口 「だってみんな、打球に慣れて来たじゃないですか!」(←そういう問題かい!)
部員たち 「えっ?」
谷口 「大切なことは最後まで諦めないことなんです」
谷口 「最後まで諦めない。そうすればいつか必ずチャンスが生まれるはずです!」
ナインたちの顔に生気が蘇ってきます。
メガネ君 「最後まで諦めないか・・そうだな!」(←メガネ君のセリフとは思えません!)
田所 「谷口の言う通りだ・・みんな一点一点返していくぞ!」
このシーンはとてもよい! BGMに悲壮感が漂い、絶望の中にいる墨高。そして墨高の実力からいって、東実から5点も奪うことなんて普通に考えれば不可能。でも谷口がいうと本当にできるかもしれない。あれだけヘタレていたナインたちは、いつの間にか谷口の言葉に希望を見い出すようになっていました。そして本当に谷口を信頼するようになっていました。
次の回から反撃に転じようとする墨高ですが、やはり東実の壁は高い。いくら狙い球を絞っても、プロ級の稲尾の球を打つなんてことは、そう簡単にはできやしません。
そして4回表まで5−0。まだ4回なのに早くも息があがるメガネ君(試合前からハァハァいってましたしね)。メガネ君はいきなりフォアボールを連発して大ピンチ。メガネ君はどうして毎試合、要所要所で疲れてしまうのだろうか?
メガネ君 「ノーアウト1,2塁。もう1人歩かせちまったら犠牲フライで一点」
メガネ君 「ここは、俺がふんばらなきゃ」(←なんかカッコイイこと言い始めました!)
さて、急に熱血変化したメガネ君は気合を入れ直してピッチングします。そして次の打者を気合でボテボテの一塁線のゴロに打ち取る!! しかし、せっかくやる気になったメガネ君にとんでもないアクシデント発生!! 打球処理でランナーと交錯してしまいます。
メガネ君 「う、うわぁぁ」
田所 「タ、タイム!!」
田所 「大丈夫か、中山!」
メガネ君 「あ、足が・・」
いくら新旦那が出来たとはいえ、元旦那を気づかう田所。やはりヘタレが急に張り切るとロクなことがありません。メガネ君は足をくじいてしまい、屈辱の退場となります。
墨高には本来ピッチャーはメガネ君しかいないはず。もうここで棄権するしかないのか、とサッカー部の相木たちも心配します。しかし、とんでもないアナウンスが!!
アナ 「ピッチャー、中山君に代わり、谷口君」
相木たち 「ええっ?」
相木たち 「なに、谷口だと!?」
やって参りました。ついにやって参りました!! 股間狙いのピッチャー谷口登場です(←俺、大喜び)。ついに田所は、谷口の女房になりました!!さっそく旦那と女房の会話を始める田所。
田所 「谷口、本当に大丈夫なのか?」(←内心ウキウキ)
谷口 「はい。やれるだけやってみます!」
そして、田所は愛を込めて、何気なく谷口の肩に手をやります。
田所 「頼んだぞ・・」(←谷口のリアクションもいいですね)
待ちに待った谷口×田所のバッテリー。どこまで2人は愛を表現できるのか、次回注目です。田所の股間に投げ込め!谷口!
今回は試合の場面ばかりだったのであまり妄想するところがなかったのですが、話数的にもそろそろ大詰めというところでしょうか。次回、谷口がどういうピッチングをみせるのか、フォークボールは田所の股間に直撃するのか、期待するとします。
使用している画像、台詞等は「プレイボール」第9話から引用しています。著作権はちばあきお/エイケン・プレイボール製作委員会に帰属します。