←今週はデブつながりで近藤登場記念ショット
Aパート
東実との試合が終わり、すでに数日が経過。野球部では、練習前になにやら部室でみんなが集合しているようだ。田所は2年生を全員整列させて、なにやら手にテッシュで作ったくじのようなものを握っている。どうやら次のキャプテンを選ぶらしい。
田所 「これより次のキャプテンを決めたいと思う」
田所 「先っちょに赤い印がついているのが当たりだ」
田所 「引いちまった奴は、文句言わずに潔くキャプテンやるんだぞ、いいな」
谷口 「ええ!? クジで組めるんですか?」
部員 「あのな、キャプテンってのは予算の会合やら備品の管理やら、とにかく面倒でよ」
部員 「で、うちの部では代々クジ引きか決めるってわけ」
田所 「さぁ、今年の貧乏クジは一体誰がひくかな?」
キャプテンの重要性を全国の子供たち(?)に知らしめた前作「キャプテン」から一転して、このいい加減なキャプテン選びはなんだ?(ちばさ〜ん!) 田所もクジで選ばれたということになるのだが、そのわりには、キャプテンの風格(体格?)があったし、キャプテンという名を借りて、かなりやりたい放題していたと思うんですけどね(決して貧乏くじだとは思えませんが・・)。
そんな中、2年生の山本は「いままでクジに当たったことは無い」といいつつ、「うそ〜」と真っ先にクジを引いたら大当たり。1人でベラベラとボケとツッコミを見事にこなした彼は、ある意味キャプテンの器があるかもしれません。そんな山本に「おめでとう」などと相変わらず嫌味をいうメガネ君。ということで、山本新キャプテンが誕生しました。
新キャプテンを決めるという仕事を終え、3年生たちは夕陽の差すグラウンドで語り合う(妙に夕陽が哀愁を漂わせる)。
部員 「なぁ田所。いいのか?」
田所 「なにが?」
部員 「本当はお前、谷口をキャプテンにしたかったんじゃないのか?」
田所 「だかなぁ、あいつはまだ1年生だ」
田所 「いろんな重荷を背負わせるのも酷ってもんだ」
田所 「そりゃあいつのことだから、どんなもん背負ったって全力でやりぬくだろうけど・・」
田所 「でも、だからこそ俺は・・もうしばらくは谷口に自由に野球させてやりたいのよ」
部員 「いろいろ考えてるんだな、元キャプテン!」
"いろいろ考えている"のではなくて、谷口のことしか考えていない、ちょっとウンコ座り気味の田所。本当は自分の後継として、新旦那の谷口にキャプテンをやってもらいたかったのだろう。しかし1年生がキャプテンになれば、メガネ君のような曲者もいることだし、重荷になると考えていたようだ。谷口は何より野球が好きなのだから、勝つことだけを目的とせず、もう少し野球ができる喜びを純粋に感じて欲しいという親心(?)かもしれない(この場面、他の部員が去った後に、田所1人だけがポツンと残っていたことからも、田所の心のうちが推察できる)。こんな細かなところにも田所なりに愛の配慮が見え隠れします。
次の日からいよいよ新キャプテン山本が始動。山本が田所のようにノックをしてみんなを引っ張る。しかし、その練習をみる、木に寄りかかって、バットケースかかえてる1人の男が・・・(誰もみていないのに格好つけなくてもよいのではないかと・・)。
←ちょっとスナイパーぽくて怪しいです
この男は、俺の知る限りどうみても倉橋です・・・もう出てきてしまっていいのだろうか。
ノックに熱が入る山本をみて、女の子たちもフェンスの外で噂話。
女 「見てみて、あの人が新キャプテンの山本さんよ」
女 「よく見るとカッコイイわねぇ」(←えーっ、そうなの?)
女 「来年も野球部期待できそうじゃなーい」
山本 「キャプテンなんて面倒だと思ってたけど、こりゃ悪くないな」
どうみても、ちばあきお氏のマンガには出てこないような美少女軍団に、鼻の下を伸ばしまくりの山本。調子にのった山本は思いっきりスイングしたためにボールは外野へ。ボールを追った谷口だが、木陰にいた男にボールを返球される。倉橋と目を合わせる谷口(これはまたまたファーストコンタクトってやつでしょうか)。倉橋は「じゃあな、谷口タカオ君」などと意味深な言葉を残してそのまま去っていく。また谷口狙いのの男が1人立候補してきました。女房の田所が野球部からいなくなったのを見計らって、アピールを開始し始めたようです!。
部室では3年生の送別会の打ち合わせ。どうやら毎年、墨高では3年生の送別会をするらしい。谷口は送別会を、野球で壮行試合をしてみたらどうかと提案する(野球バカの谷口らしい提案です)。それはよいと山本キャプテンも賛成するが、肝心の対戦相手は、探すのが面倒なので、言い出しっぺの谷口に探せという。
谷口は対戦相手の高校を探すが、どのチームもキャプテンが変更になって忙しいらしい(1つくらいは見つかりそうですけどねぇ・・)。そんなこんなで河川敷で悩んでいる谷口の元に、待っていましたとばかりに丸井が登場。丸井は谷口の話を聞いて「ウチとやりませんか?」と大胆なアピール。谷口ラブの丸井のこと、ともかく谷口絡みのことであれば手当たり次第になんでもやりたいらしい。
さっそく帰って山本キャプテンや田所に相談する田所。
山本 「中学生と試合?」
谷口 「はい、僕の後輩が胸を貸して欲しいって言っているんです」
山本 「でもなぁ、いくらなんでも中学生となんてなぁ」
山本 「ねぇ?田所さん?」(←"田所さん"って呼び方はビミョーですね・・)
田所 「まぁいいんじゃないの? 気楽にやれてな」
部員 「そうそう、最後の試合くらいのんびりやりたいもんな」
山本 「そっか。それもそうですね」(←平社員が部長におべっか使っているみたいですね・・)
中学生相手に試合するのも案外面白いのではないかと、部員は全員笑いながら墨谷二中との対戦を承諾する。全国優勝の(青葉を破った)墨谷二中は、もしかすると、万年1回戦負けの墨高よりも強いのではないかと、誰も思わないのでしょうか。本当に能天気なヤツらです。
谷口は墨谷二中との対戦を申し込みに墨谷二中のグラウンドへ。谷口が試合のOKの返事をすると、丸井は大喜び。勝手に話を進めていた丸井に、イガラシは何のことか分からずに、「どうしたんです?」と聞く。丸井は谷口と対戦ができるという話をイガラシにすると、イガラシは満面の笑みを浮かべる。イガラシも谷口と試合ができてかなりうれしいらしい(なんだ、イガラシも谷口狙いか・・)。球場の手配(?)は丸井がするというが、谷口は丸井には受験があるのではと心配する(こんなことやっているから、墨高に落ちるんですね・・←丸井)。
丸井は球場を探しにかかるが、この季節なぜかどこの球場もいっぱいらしい(冬なのでオフシーズンなんですけどね・・おかしいです)。イガラシとタイヤキ屋で悩んでいると、思いっきりセリフ棒読みのタイヤキ屋店長、梨田が1つだけ空いているという。しかも、この棒読みの人が審判もやるという。梨田さんもそこまでがんばらなくていいよ・・。
さて、試合当日。近藤キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!。
近藤 「遅刻や、遅刻や〜!」(←相変わらずうるさい!(w
なぜか遅刻する近藤。そして廊下を歩いていた谷口に思いっきりぶつかる(廊下でぶつかるネタはちょっと在り来たりすぎますね・・)。これ、マンガではなかった夢のご対面というヤツでしょうか(しかし、中学生で谷口よりもかなりでかい近藤って、身長はどれくらいなんだ・・・)。
近藤 「大丈夫でっか?」
谷口 「うん、君、墨谷二中の選手か。今日はよろしくな」
近藤 「わい、今日先発する近藤いいまんねん。どうぞよろしゅう」
谷口 「へぇ、君ピッチャーなのか?」(←普通こんなのがピッチャーだと思わないよな・・)
近藤 「はいな!」
一方、部室で遅刻の近藤を待つ丸井。手にはあやしい特製スタミナドリンク。中には、ニンニク、ゴマ、卵、牛乳、バナナ・・とにかく力のつきそうなものをミックスしてジューサーで混ぜたものらしい。如何にも飲んだらなにかありそうな予感。そのドリンクをみんなで飲もうという丸井に、チームメイト全員が青くなります(まず、お前が飲めよ!)。
そこに近藤が登場(なんか先の展開が見えますね・・)。走ってきて喉がカラカラの近藤は、丸井の作った特製スタミナジュースを全部飲み干してしまう。丸井はせっかく作った怪しいジュースを、全部飲んでしまった近藤に怒りのケリを食らわす(あとから考えてみると、近藤が1人で飲んでよかったのかもしれません・・)。
近藤は先発をやりたいというが、丸井は反対。しかし、イガラシは近藤の剛速球はそう簡単に打てるものではないという。さらに、近藤の剛速球に慣れたころに、自分が変化球で攻めれば、ある程度は押さえられると自信たっぷり。イガラシは勝つつもりで野球をするという。丸井は勝つつもりはなかったらしく、イガラシのしたたかさに驚きを隠せない。このへんはイガラシらしいですね。
Bパート
さて、一方の墨高サイド。こちらは相手が中学生ということもあり、余裕のムード。
田所 「壮行試合をこんな立派な球場でやれるとはおもわなかっだせ」
谷口 「みんな、高校生と試合できるって張り切っているみたいです」
部員 「中学生はかわいいねぇ」(←いろんな意味でかわいいですよ)
部員 「そういうの聞くと、つい手加減したくなっちまうぜ」
田所 「そうだな。あははは」
田所まで中学生と聞いてなめている始末。そこへ丸井が大慌てで飛んでくる。どうもスタンドが満員らしい。これはタイヤキ屋でセリフが棒読みの梨田が、あちこちにビラを貼っておいたため。日本一になったことがある墨谷二中と、東実を苦しめた墨高の対戦とあって、町内の人たちが一斉に集まったらしい(しかし、どこの球場だろうか・・)。
墨高は試合前の軽いウォーミングアップを開始。先発はつい先日足を怪我したメガネ君。もう足の痛みはないという。しかし以前のヘタレっぷりから考えると、みるからに中学生に打たれそうです。一方、墨谷二中のベンチでは、そんなメガネ君の投球の反応に・・。
丸井 「さすがは高校生の球だなぁ。やっぱ速ぇや」(←中学生に誉められてる!)
イガラシ 「ええ。でも青葉の佐野の球よりは球威はないと俺は見ますがね」(←冷静に分析されてる)
丸井 「当てさえすれば飛ぶってことか」(←中学生に球質見抜かれてる)
イガラシに冷ややかに判断されてしまったメガネ君。夏の大会の予選では、すべての対戦チームに球が遅いと言われていたので、中学生にも遅く感じるのかと思いきや、そこは年齢の差。あのメガネ君の球でも速いということらしい(江田川中の井口の方が速そうですけどね・・)。
そんな中、メガネ君の第1球。まずはストレートで軽くストライク。バッターも「ベンチで見ていたよりも速い」と驚きます。意外なことに、1番を三振に。2番も三振(ありえねー)。いよいよ3番の丸井。丸井のやる気満々の姿勢をみた谷口は、「ここはストレートで押さないほうが・・」とアドバイスをしようとするが、タイムをかけようとしたとき、"今日は壮行試合で気楽に行く"ということを思い出し、留まってしまう。軽くストライクを取っていくメガネ君だが、「これで三者三振だ!(←このセリフを言うと絶対に打たれます)」と言って投げた3球目を、丸井は物の見事にジャストミートします(谷口の嫌な予感的中)。
続くバッターは4番のイガラシ。すでにメガネ君に死相が漂います。しかし、それを見逃さない谷口。
谷口 「イガラシ・・大きいのを狙ってるな!」(←田所の股間か!?)
メガネ君の第1球にニタッとするイガラシ!さすが余裕ありすぎます!「あぁ」のメガネ君の悲痛な叫びとともに、ボールはレフトの柵を越えてホームラン!。
メガネ君 「なかなかやるじゃないか・・墨中・・」(←ヘタレっぷりの顔がいかします!)
その後もあやうくホームラン性の当たりを飛ばされ、なんとか山本のファインプレーに助けれたヘタレメガネ君。まさか中学生にまで打たれるとは、さすが伊達にメガネをかけているわけではなさそうです。
1回で早くも2点を失った墨高の攻撃。ピッチャーはあの特製ドリンクを飲んだ近藤。近藤のピッチング練習をみた墨高は驚く。
部員 「は、はえぇぇ」
田所 「あれで本当に中学生かよっ」
谷口も近藤の投球は見たことが無いため、さすがに驚きを隠せない。しかし、東実のエース、稲尾の剛速球はこんなものじゃないはずなのに。一体近藤の速球は何キロくらいでているのだろうか(140km台ということはないと思うんですけどね・・)。1番の新キャプテン山本は「中学の球くらい、俺がビシッと決めてやりますよ」とカッコイイセリフを吐いてバッターボックスに立つが、あっという間に三振(ある意味、山本らしいです・・)。続く、2番、3番もあっという間に三振。高校生が中学生に三者三振。いくら近藤の球が速いからといって、これはちょっとどうなんだろうか。
←近藤のド迫力アングル(ピッチャー田所もこれくらいやれ!)
この緊急事態に墨高ベンチは大慌て。
山本 「な、なんかマズくないすか?」
部員 「まさか、このまま中学生に負けるなんてこと・・」
田所 「バカなこと言ってんじゃねぇ!そんなことあるわけねーだろが!」
山本 「そうっすよね。大丈夫っすよね」
田所は、高校生活最後の、いや谷口との最後の試合に負けるわけにはいかないと、弱気になっているナインに喝を入れます。さすが元暴君キャプテン。こういうときは少しだけ頼りになります。
(いっそのこと、デブ対決で田所と近藤で相撲勝負でもしてほしいです←意外と熱そう)
2回表の墨谷二中の攻撃。1回にいきなりホームランを打たれたメガネ君は、立ち直るのかと思いきや「しまった、高めだ」などとコントロールが乱れまくり、次々に連打を浴びてしまう。「クソッ」とついにグラブを地面に叩きつけるメガネ君(そんなことしている前に、低めに投げろよ!)。
その見るに耐えないヘタレっぷりに我慢できなくなった谷口は「ドンマイ!落ち着いていきましょう」とつい声をかけてしまう。谷口の助言に「そうだった・・」と冷静さを少し取り戻したメガネ君は、高校生だというプライドを捨て、打たせて取るピッチングに変更(当然、球が遅いんだから、これくらいの自覚は持つべきです!)。アホ面の近藤はなんとか三振にしとめ、2回はなんとか0点に抑える。
ベンチに戻った近藤は丸井から「よく見ていけって言ったろうが!」と説教をくらう。近藤のバッティングに期待するのもどうかと思うが・・・。次は4番の谷口。ここだけはなんとか抑えたい丸井&イガラシコンビ。
近藤 「バッティングの分はピッチングで埋めますさかい。堪忍してはってや」
丸井 「とにかく締めていけよ!次は谷口さんなんだからな」
イガラシ 「谷口さんさえ抑えられれば、俺たちが勝てる確率はグンと高くなる」
イガラシ 「頼んだぞ!近藤!」
近藤 「な、なんでみんなそないに谷口さんにこだわりはんの?」
丸井 「それだけ怖い人なんだよ。谷口さんは」
近藤 「なんかよーわからんけど、わい、絶対に抑えてみせますわ」
(2頭身のイガラシが不気味すぎます・・・)
つーか、谷口以外の高校生は全員無視かい、イガラシ・・・(さすがだよ)。いよいよ、夢(?)の対決「谷口VS近藤」。怖いもの知らずの近藤が確実に打たれそうですけどね・・・。果たして。
田所&谷口の恋愛話も区切りがついたため(←ォィ)、とりあえずオリジナルストーリーを分かりやすく追ってみました。中学生VS高校生という時点で設定にかなり無理が生じているわけですが(ボールの違いがあるでしょうし)、そこはあまりこだわらずに楽しめってことなんでしょう。久しぶりに動く近藤を見れたので、それはよかったです。田所×近藤の相撲勝負も捨てがたいなぁ・・・。
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