←タイヤキを頬張る田所に萌え。
Aパート
川北高との試合の途中で肩の激痛に襲われた谷口は、そのままうずくまってしまう。一方の田所は、マウンドに駆け寄るナインを差し置いて、地べたを這いながらベストポジションをキープ。
田所 「肩が痛むのか?ちょっと見せてみろ!」
ここぞとばかりに強引に脱がしにかかる田所(←ォィ)。しかし、田所が少し触っただけでも谷口は悶えまくる苦しみまくる。どんなにドS級のシゴキでも弱音を吐かない谷口が、こんなに痛がるのは初めてみますね・・(声の張り上げ方からしても、骨折レベルの痛みではない感じですけど・・)。
そんなこんなで試合は中断。たまたま川北高の監督がスポーツ医学に詳しい医者を知っているとのことで、谷口と田所は先生のところに診断に向かう(何気に田所は「谷口には俺がついていくから、お前らは待ってろ!」と全員に釘を差していました・・。さすがは田所。看病するのは女房の役割ですもんねぇ)。
診療所に到着。医者が言うには肩を酷使しすぎたらしい。フォークボールはもう投げるのをやめろという。「今回は炎症で済んだが、はっきりいっていつ壊れてもおかしくない状態だ」とのこと。えっ?ただの炎症なんですか・・?
フォークボールを投げるのをやめろというが、谷口は人差し指が曲がらないのでフォークしか投げられない。つまり、このまま投げ続ければ、結局肩を壊して野球ができなくなってしまうのだ。医者は「ちょっとみせてくれ」などといって、谷口の指を触診。谷口の手のひらをいやらしく触りまくり(田所の唇を噛む様子が手に取るようです・・)。
医者 「ちょっと指みせてくれるかい?」
谷口 「は、はい」
医者 「こうなったのはいつ?」(←指をモミモミ)
谷口 「1年ほど前です。その時、お医者さんにもう直らないって言われたんですが」
医者 「いや、直るかもしれない」(←前の医者はヤブかよ!)
谷口 「え?」
医者 「指の末梢神経をつなぎ合わせれば・・あるいは・・・」(←末梢神経って・・)
谷口 「本当ですか?」
医者 「だが、手術が成功する確率はかなり低い」(←ダメじゃん)
医者 「一歩間違えれば、モノを掴めなくなる事も考えられる」
田所 「待ってくれよ!それって一生俺のモノを掴めなくなるってことか野球かできなくなるってことか!」
医者 「それどころか日常生活にも支障が出てくる」
医者 「医者としてはとても薦められないな」(←だったら言うなよ!)
前の医者は成功率が低くリスクが高い手術を、谷口に言わなかったのだろう。しかし、どちらにしてももう投げられなくなる・・・谷口は迷う。手術をするべきか・・・。高校生1年にして人生最大の岐路がやってくるとは(だって失敗したら指が動かないんですから)。
墨高に戻った谷口はナインたちに「軽い炎症だ」といって皆を安心させる。実は戻る途中で、夫婦間でこんなやり取りがあったのだ。
夕陽が落ちる帰り道。なぜか人里はなれたデートコースような場所にて。
谷口 「みんなには病院でのこと、話さないでもらえないでしょうか?」
田所 「えっ?」(←なぜか内股気味)
谷口 「お願いします」(←と頭下げる)
田所 「いや・・でもよ・・」
「お願いします!」とか「いや、でも」とか、まるでお見合いのような会話。夫婦間協議の結果、みんなに事の顛末を話すのはやめたようです(夕陽の場面はあのまま抱き合ってもおかしくないシチュですね・・)。
谷口はしばらく休養したあと練習に復帰。みんな谷口の復帰を喜ぶが、その間に問題が発生していた。3年生と倉橋の関係がさらに険悪ムードになったいたのだ。3年生の山本も「倉橋とは仲良く出来ない」と愚痴を言い始める始末。このチームは田所の代からそうだったが、キャプテンに愚痴を聞いてもらいたい依存症らしい。もうキャプテンは田所ではないのだから、そろそろ自分たちでなんとかしろと言いたいですけどね・・・。
谷口はノックに集中。それを木陰から健気に見守る田所(これは星飛雄馬のお姉さん的演出でしょうか・・)。田所は「無理に笑顔なんか作りやがって・・・」と谷口の心中を察する。倉橋もなにかおかしいと感じてはいるようだが、それが何なのかは知る由もない。帰りにみんなでタイヤキ屋に行くことに決定するが、倉橋だけは行かないという。この辺りも3年生と倉橋に溝があることの現れなんでしょうか。
タイヤキ屋につくと、なんとそこに田所が! 偶然にしては出来すぎています! みんながタイヤキ屋に行くことを木陰から聞いて、先回りしていたとしか思えない行動です!デブなのにフットワークは最強ですね・・。
部員 「あ、先輩!」
田所 「よ、お前らも来たのか?」(←たいやき頬張るのが可愛い)
山本 「いいんすか?田所さん、こんなところで油売ってて・・」
山本 「電気の試験に落っこっても知りませんよ?」(←山本は妙に馴れ馴れしすぎるが?)
そもそもなんで田所が1人で寂しくタイヤキを食べていたのか、誰か突っ込んで欲しいところ。さらに、みんながタイヤキを食べ始めると、なぜか谷口と田所は相席のツーショット。周りの部員もその辺はよく分かっているのか、2人だけの世界にしてあげようという気配りがすごすぎます。
しかしいざ2人だけになってみると、何を話していいのか分からない田所と谷口。指をコスコスする谷口に対し「どうした?」と田所はやさしく声をかける。本当は人目もはばからず田所の胸の中で思いっきり悩みをぶちまけたかった谷口でしょうが、いまはその優しさが怖かった(←妄想です)。久しぶりのデート状態も、いざとなると会話がなかなか成立しないもの。性の衝動を抑えられなくなった谷口は思わずトイレへ(←ォィ)。
(それにしてもこの場面、タイヤキ屋のテーブルに反射した顔か映っていましたが、木の机をピカピカに鏡面加工しているんですかね・・)。
次の日も谷口はノックを続ける。いつまで経っても打球が取れない半田に対して倉橋は、「なにがおもしろくて野球やってるんだか」と相変わらず暴言を吐きまくる。谷口は「野球をやっているだけで幸せだと思えるヤツもいる」と珍しく倉橋を諌める。野球ができない者にしか分からない苦しみ。それを知らない倉橋につっかかる谷口の心境がでている場面(そのあとの倉橋の「谷口!?」っていうセリフがなにか印象的ですね・・)。
谷口は練習中も手術のことが頭から離れない。練習後に顔を洗っていると、どこからともなく田所が女神様のように登場(田所は電験の試験勉強しなくちゃいけないのに、谷口につきっきりですね・・・さらに神出鬼没です)。
田所 「おい、そんなことしてると風邪ひくぞ!」
谷口 「田所先輩・・・」
田所 「ホラ!」(←といってタオルを投げる)
谷口 「すみません」
田所 「で、お前どうするのか決めたのか? ・・そんな簡単に答えがでねぇよな」
谷口 「心配かけてすみません。でも、大丈夫です」
(何気に金太君萌えポーズですね・・>田所)
田所に手術のことを聞かれるが、まだ決断できない谷口。「グランドに忘れ物をした」といって、田所の前からいなくなります。またも田所の優しさが怖いのか。
しかし、曲者が1人いました。
田所 「全く・・大丈夫なわけねーだろうが・・」
倉橋 「大丈夫じゃないってどういう意味ですかねぇ・・・元キャプテン?」
倉橋 「近頃、谷口の様子がどうも変なんです。なにか知ってんじゃ・・」
ガラッと窓を閉める田所。しかし、すぐ反対側から現れる倉橋(この場面は何気に面白いですね・・)。
倉橋 「知っているんですね」
倉橋、ついに盗み聞き敢行。なんで窓の後ろにいるんだよ!という突っ込みは置いといて、やはり谷口を知るには元女房に聞けってことなんでしょうか。窓を閉めて逃げまくる田所に対し、倉橋もプライドを捨てたアタックを開始しました(このあと、田所を締め上げて吐かせたようです。なかなかやるな、倉橋!)。
Bパート
谷口は野球ができなくなることが怖かった。このままでは肩を壊して野球ができなくなる。しかし、手術に失敗すれば日常生活もままならない。究極の選択に追い詰められた谷口は自暴自棄になり、神社の境内で雨の中、ついに倒れてしまう。
そんな谷口を諭したのは父親だった。谷口は自分が手術をするべきなのか、父親に問う。自分で判断できないことを親であり、人生経験が豊富な人間に相談するのは当然のこと。しかし、父親は自分で選択しろという。なぜかというと、それは自分の人生だから。「お前が納得いく答えはお前にしかだせない」と答えるのだ。
確かに言っていることは正しいのだが、かなり厳しい。こういう教育もアリなのだろうが、成人するまでは親の責任において子供を育てていくものだろう。手術が成功すればよいが、もし失敗したら「それはお前の選択だから仕方がない」ということになるんだろうか。16歳の子供に自分の人生の責任を押し付けるってのもなぁ(いや、製作スタッフの言いたいことはなんとなく分かるんですが、ここまで父ちゃんが突き放すのはどうなのだろう。なにかアドバイスくらいは・・)。
そんなこんなで手術に向かって前進する谷口。一方、谷口の指のことを知った部員たちは・・・。
部員 「手術!?」
倉橋 「その手術はリスクが高いらしいんです」
倉橋 「田所さんの口止めまでして、一体何考えてんだか」
山本 「だけど、手術を受ける、受けないは谷口の問題だからな」
メガネ 「谷口が決めるしかないな」(←おまえはいいよ)
倉橋 「アンタら、まだそんなこといってるのか!」(←ロッカーが叩きつぶされました)
倉橋 「これは谷口だけの問題じゃないでしょうが。アイツはエースピッチャーでしかもキャプテンなんだ」
倉橋 「それが万が一投げられなくなったりしたら・・」
山本 「それでもだ。俺達はこのことに絶対に口出ししちゃならないんだ」
山本 「アイツ自身が一番大切にしている野球のことなんだから」
山本 「それにたとえ球が投げられなくなったとしても、俺達のキャプテンは谷口だ!」
どうしてそんなに「谷口が1人で決断する」ことにこだわっているのか。最後の決断は自分自身がするものだが、そのことに触れてはならないような雰囲気はどうだろうか?友達だからいろいろと話をしてもいいように思う。
さらに倉橋は名参謀のはずなのに、1人だけ谷口のことを理解していないような疎外感。全体としてみればよい場面なのだが、倉橋を「野球を見る目はすごいが、人情に疎い人」のような演出にしているのはいまひとつな気がする。大丈夫なんでしょうか(そもそも、こんなにいがみあっているならば、倉橋と山本で殴り合いでもしてスッキリしてほしいです)。
── その一方。
いつまでも野球がやりたい。だから手術することを決心した谷口。
もしかしたら2度とマウンドに立つことができなくなるかもしれない・・・そんな心境なのだろうか、谷口は1人誰もいないマウンドに立ち、振りかぶる。そしてホームベースに向かって1人でシャドウピッチャング(いや、谷口にはミットを構えている田所が見えているはずだ!)。そのとき、後ろから声が聞こえる。
田所 「ストライク!」(←アンタのタイミングがストライクすぎるよ・・・)
一体、どこに隠れていたのか。忍者のように現われる田所は、見習うべきものがありますね・・。
田所 「どうやら、決心がついたようだな」
谷口 「はい」
なんだ、このあざとい演出は・・・。さっきまでいなかったキャッチャーの田所がそこにいる。いつでもボールを受けてやると言わんばかりに。さらに誰もいないグラウンドに2人っきり。谷口が体も心も預けられる人間は、この世に田所しかいないということをまさに見せ付けられる場面です。製作委員会の人も相当田所に入れ込んでますね・・。これは負けられません(何に?)。
手術当日、ナインたちが谷口の家まで元気付けにやってきた。その中には倉橋もいる。倉橋は照れくさそうにボールを谷口に手渡した。
倉橋 「がんばれよ・・・キャプテン」
谷口 「倉橋・・・」
手渡されたボールには、「早く帰ってっ来いよ!」のメッセージ。お世辞にも字はうまいとは言えないが、みんなの心がこもっていた。
(しかし、このボールはよく見るとおかしいですね・・。半田の「(××)半田」は笑えるけど、ボールの半分にしか文字が集中していなかったり・・・それに「早く帰って」の後ろの「ク」は「太田区?」)
そんなこんなで手術終了し、場面は春の入学式シーズンに。あれ、もう数ヶ月たったんですね・・(展開が急すぎ)。ここで新入部員登場。ついにポッチャリ島田君キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!。松川メインの演出だが、俺の目はすでに島田へ(しかし、松川と島田の身長差がヤバイですね・・)。ということで、「キャプテン」では全くノーマークだった島田が萌えキャラとして急上昇してきそうですよ?(というか、「キャプテン」のころの島田の記憶がありません・・)
一方、包帯が取れた谷口の指。谷口は肩慣らしということで、倉橋に向かってボールを投げようとする。はじめはポロポロと球を取り損なう谷口に不安を隠せないナイン。しかし、うなるような剛速球が倉橋のミットへ。その瞬間、全員の歓声があがりました! 来週からはいよいよ本格始動なのか?
谷口は股間めがけたフォークボールを失いましたが、野球を再び続けられる喜びを得ました。同時に俺は学生服&ユニフォーム姿の田所を失いました(←ぉぃ)。
今週は最初にみたときは感動したのですが、2回目にみるとBパートに粗が目立ちました。原作にない部分なので、手術を決心するときの父ちゃんの発言と、倉橋の発言、この2つがどうも気になりますね。手術が成功することを前提に話を作っているようで、なにか違うんじゃないかと思うところ多数でした。それと、我らが田所が今度こそフェードアウトですか? 営業マン田所は微妙だし、島田君に期待してみよう(え?鞍替えするなって?)
使用している画像、台詞等は「プレイボール2nd」第2話から引用しています。著作権はちばあきお/エイケン・プレイボール製作委員会に帰属します。