←注目の田仁志慧(タニシケイ)。
テニプリといえば、お姉さま方が熱狂している、ある意味デブショタと対極にあるアニメなわけです。しかし、オススメで「テニプリのOVAに、デブキャラがでています」という情報をもらい、まさかと思いみてみました。いやあ、こんなデブ中学生(?)をテニプリに出して、果たして世のお姉さま方から非難の嵐にならないのかと思うほど、濃いデブキャラがでてました(苦笑)。ちょっとだけ許斐剛を見直したぞ(←ォィ)
Aパート
越前リョーマ(王子様)が所属する青春学園(いまどき"青春学園"がありえません)が、全国大会へ出場したところからOVAはスタート。青春学園は緒戦の相手は、同じ東京代表の六角中を破った沖縄代表の比嘉中。九州ブロックで優勝した強豪らしい。
しかし、この比嘉中。やたらとガラが悪い。まず、みんな日焼けしすぎ。それに抽選会から相手校に暴言を吐きまくって牽制するという、単なるチンピラの集団としか思えません。さらに比嘉中のドレッド頭君は、"手塚部長が階段を降りてきた所へ、足をひっかけてスッ転ばせよう作戦"を実行(当然失敗)。意外とセコイです。
さて、この比嘉中。六角中との対戦では、"縮地法"という沖縄武術をテニスに取り入れ、一瞬でベースラインからネット際に瞬間移動するという荒業を見せる。なんでも、キャプテンが沖縄武術の天才を集めたとか。なぜ武術がテニスに活用されるのか、甚だ理解に苦しむところですね・・(そもそも沖縄武術ってのがマイナーすぎます)。また、ガラの悪い比嘉中は、六角中の監督のじいさんにボールぶつけて病院送りにしてました。手塚をスッ転ばせようとするぐらいは許せますが、お年寄りにも容赦しないというかなり痛いチームです!
さて、ようやくコートに青春学園が入場。
比嘉中 「あ、昨日の負け犬(六角中のこと)のお仲間さんがやってきたぞ!」
比嘉中全員 「まーけーいぬー!まーけーいぬー!まーけーいぬー!」
今どき、こんな低レベルの野次を飛ばすのもどうかと思うが、こんなアホな中学校と対戦するのか思うと、手塚部長もかなり頭が痛いですね・・・。本当に武術の心得があるチームなのだろうか。
さて、シングルの一回戦は王子様VS田仁志。
田仁志は身長2m、体重は100kgという巨漢。切れ長の一重まぶたと、はち切れんばかりのピチピチの筋肉質が特徴。体の成長度は中学生のものとは思えません!(ちょっと俺の好みからはずれているかな?)
このまま順当に(?)成長すれば将来有望なおデブさん間違いなし。しかし、沖縄武術ってこんなデブっ子だらけなのかなぁ。俺も入門しようかなぁ・・(←バカ)
さっそくコートで睨み合いを開始する田仁志と王子様。いきなりガン飛ばし合戦開始。
田仁志はわき毛が生えてないから、○○毛も生えてないのかな(←ォィ)。
(王子様の目線がちょうど田仁志の股間近辺ですね・・)
田仁志 「ぬぅーや、このチビらぐーわーや、うしえてるっやっさー」(←沖縄弁で何言ってんだか聞き取れない)
王子様 「ねぇ、悪いんだけどさ。日本語で話してくんない?」(←俺、爆笑)
田仁志 「あんーっや!?」
王子様 「どうでもいいんだけどさ。アンタ、ダイエットしたほうがいいんじゃない?」(←しない方がいいでしょ)
田仁志 「叩き殺っさりんどーっ!!」
なんと自分がデブであることを気にしている田仁志!まだまだだね・・。
王子様は相変わらず怖いものなし。巨漢・田仁志が一番気にしているキーワードを平然と言ってしまうあたり、事の成り行き上とはいえ手のつけようがありません。さらに王子様は田仁志に首根っこを持ち上げられて、M的に喜んでます(んなわけないか・・)。
さて、ガン飛ばし合戦が終了したところで試合開始。王子様は必殺のツイストサーブで田仁志の出鼻をくじきにかかります。決まったかと思われたツイストサーブだが、田仁志のすばらしい身のこなしが・・!
なんでも、キャラオカステップというフットワークらしい。両足を交差させてステップするために高度なバランス感覚を要求される動きとか(よくわかんないけど、田仁志はすごいんだろう)。デブがこんなにヒラリヒラリと空中殺法しちゃっていいの? 沖縄武術すげーなー。感動すら覚えてきました。
キャリオカステップであっさりとツイストサーブを返された王子様は、なんとボールがバウンドしないCoolドライブで反撃! アメリカ特派員のジェフ(って誰だ)がとてもイカしたCoolなショットだと絶賛したらしいという解説入り。というかバウンドしない返球って、テニスという球技自体を根本的に否定しているような気もしますが・・。まぁ王子様なのでしかたありません。
田仁志 「ク、クソ〜。これじゃあネットに付くしかねぇ」
田仁志 「だが、絶対に返せないはずはねぇ。なにがCoolドライブだ、いまに見てろ!」
なぜか標準語の田仁志。最初の訳分かんない沖縄弁はどうしたんだ!?エセ沖縄人か?
一方、王子様は利き腕ではない右手で打っていたので、いつもの半分の力も出していないという驚愕の事実判明。王子様が左手に持ち替えた途端、田仁志は成すすべなし。田仁志は完全にかませ犬の様相を呈してきました。
←王子様の技に成すすべがない田仁志。5分前の威勢はどこにやら。完全にヘタレキャラになってきました。
「あー」とか「うー」とか言いながら悶える田仁志はなかなかいい感じです。
さて、田仁志は完全にかませ犬かと思いきや、比嘉中のキャプテン(リーゼント)が不気味な発言。
←「ノープロブレムだろう。田仁志くんにはアレがある・・・」(←沖縄弁じゃない)
英語を交えたごく自然の標準語で話すキャプテン。沖縄弁なのかそうじゃないのかはっきりしろ! しかも妙に仕草や喋り方がオカマっぽい。田仁志のことを「田仁志くん(はぁと)」と君付けで呼んだりして怪しすぎます。さらに「アレ」があるって、田仁志くんの「アレ」ってなんなんだと妄想が膨らみます。まさか試合中にアレを誇らしげに見せ付けるという荒技なのか・・・? 沖縄武術の天才を集めたなどといいつつ、単にキャプテンがデブ専の気がしてきました。
Bパート
さて、田仁志の「アレ」に大いに期待する俺ですが、その場でユニフォームを脱ぐこともなく(当たり前)、サーブ開始です。
いきなり巨体を揺らして飛び上がる田仁志。うお〜、デブがジャンピングサーブするとは・・・しかも、すんげー垂直とびですよ。こんなに跳躍力があるのか!どこまでもすごいなぁ、沖縄武術。
さて田仁志がサーブを打った瞬間にラケットで大爆発が発生(筆者ア然)。その勢いは留まることを知らず、王子様の直前でも地面を爆破!(危険すぎます・・)。王子様のラケットを軽く吹っ飛ばしました!
騒然としてきたテニスコート。煙の中から赤く光る田仁志の目。このまま目からビームが出てもおかしくない勢いです。というか、煙が出ているってことは本当に爆発しているのか?
そして、カッコイイ田仁志の一言(いちおう最大の見せ場です)。
←「一撃必殺サーブ・・・ビッグバン!!(何の演出だよ・・)」
これまた、たいそうなネーミングがきました。ビッグバンって約137億年前にあった宇宙を創造した爆発なんですけどね・・。
次々にサービスエースを決める田仁志。どうもファーストサービスの確率が100%らしい。プロでもファーストサーブ100%なんてありえないのに・・・。しかもデブの巨体でジャンプして打つサーブの確率なのになぁ。王子様のCoolドライブといい、テニスという競技自体を根本的に否定する技が多すぎます。
さて、100%の確率でビッグバンを打ってくる田仁志は断然試合を有利に展開。なにしろ、自分のサービスゲームを絶対に落とさない以上、負けはない。さらに王子様は自分のサービスゲームは落とせないという危機的状況。普通の精神力ならば、このプレッシャーに負けて、焦り、自滅・・とズルズルと負けてしまうらしい。初めは単なるかませ犬かと思われたデブキャラ田仁志、けっこう見せ場作ってくれます。
ところが、心臓に毛が生えている王子様は冷静そのもの。田仁志のサーブは依然として1球も返せないものの、自分のサービスゲームはちゃっかりとキープ。さらに余裕の勝利宣言。
王子様 「ねぇ。こっちもサービスゲーム落とさないから負けないね」
田仁志 「はぁ?」
王子様 「最後にアンタからリターンエース奪って勝つのは俺だけどね」
田仁志 「上等やさっ。おらぁっっ」(←突然、沖縄弁)
このクソ生意気な王子様の口をなんとかして欲しいところ。こういうセリフが出てくると確実に田仁志が負けそうな気がしますが、全国デブテニスキャラ代表(ってなんだ)としては、負けて欲しくありません!
その後も田仁志は、ビッグバンで王子様のラケットを吹っ飛ばすわ、王子様をエビゾリにするわ、しまいには体ごとフェンスまで吹っ飛ばすわで、サーブだけは超一流。
←「うごぉ!」
←「はにゃあ!」
←「ほげぇ」(実際には王子様はこんなことはいいません)
しかし、田仁志はビッグバン以外は実はたいしたことはないらしく、王子様のサービスゲームを阻止することができない(最初に見せた華麗なるキャリオカステップはどうしたんだ!)。こうして田仁志と王子様がガップリと四つに組んだまま(相撲じゃないです)、タイブレークにもつれこみます。
タイブレークになると、なぜか王子様が興奮してきたのかハァハァと肩で息をし始めます。タイブレークになれば、やはりサーブを確実にものにする田仁志が有利。
乾曰く、「タイブレークは、最初のポイントを奪いたいがために94%の確率でサーブのスピードやコースが甘くなる」とのこと。その94%の確率の根拠がどこにあるのかさっぱり分かりませんが、王子様の最初のサービスを田仁志が破ってしまえば、田仁志の勝利確定です! そしてその乾の言葉通り、コースがあまくなる王子様。待ってましたとばかりに、田仁志がリターン! いまだ、王子様を潰せ、田仁志!
←しかし、ここ一番というところで痛恨のミス!
あぁ、デブキャラの宿命なのか。肝心なところでおいしいところを持っていけないのね。
さて、田仁志はというと、タイブレークになっても得意のビッグバンがバシバシと決まりまくる。「アハハハハッ。ビッグバンに敵なし!」とラオウのようなセリフで得意満面。
しかし、あのオカマのキャプテンだけは何か不審なことを感じた模様。
比嘉中の部員 「さすがビッグバン!いまだ威力衰えず!」
キャプテン 「タイブレークまでもう40球以上打ち続けている・・」
キャプテン 「威力が衰えないわけがない・・。ま、まさか!」
キャプテン 「た、田仁志くぅーん、気をつけろぉぉ」
キャプテン 「ビッグバンの威力はもうとっくに・・」
田仁志くんラブなキャプテンの助言もすでに時遅し。
←王子様の華麗なるリターンが炸裂!
汗かきまくりの田仁志は茫然自失。
「なにが起こったァァァ」と途方に暮れる田仁志に対して「まだまだだね」とついに王子様にトドメの決め台詞を言われてしまいますた。
王子様はわざとラケットを吹っ飛ばされたフリをして、ビッグバンの威力が落ちていないことを田仁志にインプットしていたのでした。エビゾリのような奇行はすべて罠だったとは。あまり格好いいとは言えないまでも、クレバーな作戦ですね・・。
すでに勝敗が決した田仁志に対して、比嘉中のキャプテンからお仕置き宣言!
←「調子に乗りすぎましたね・・・田仁志くん・・!」
田仁志の尋常ではない汗の量から判断して、試合後にキャプテンから体を好きにされてしまうことが容易に想像できますね・・・(夜は沖縄武術でやられたい放題です)。
最後はCoolドライブを放った王子様に対し、ノーバウンドで打球を打ち返そうと悪あがきする田仁志。沖縄武術やってるんだったら、縮地法使えよ!なんとかCoolドライブをノーバウンドでラケットに当てますが、そのあとのボールの行方は・・。もう想像しなくても分かります・・・顔面でした。どうせなら股間に直撃しろ!
ということで負けはしましたが、王子様をタイブレークという接戦にまで持ち込んだ田仁志は、デブキャラとしては善戦しました。100球くらいビッグバンが打てるようになれば、プロでも通用しそうです。あとパンチラorフンチラ(?)がなかったのだけが残念です(ォィ)
それとテニスなんかやらずに、田仁志くんは沖縄武術やっていたほうがよいと思います。つか、沖縄武術編希望(最後まで沖縄武術がなんなのかは分かりませんでしたけどね・・・)。
使用している画像、台詞等は「テニスの王子様 全国大会編Vol.2 Hot&Cool」から引用しています。著作権は許斐剛、集英社、バンダイビジュアルに帰属します。