レジェンズとは
「レジェンズ〜蘇る竜王伝説」は2004年4月4日から放送されていたアニメ。レジェンズと呼ばれる火風土水光闇の6つの属性を持つモンスターと、彼らと心を通わせることができるサーガと呼ばれる人間達の友情と戦いを描いたものだ。原作(マンガ春野まこと/原作平井隣)は月刊少年ジャンプに連載されているが、レジェンズの設定以外はほとんどがアニメのオリジナル設定になっているので、本考察はアニメのレジェンズについてとする。ちなみに俺がこのアニメを見た感想だが、世界観やレジェンズと子供のやりとりは非常に丁寧に作られており、好感が持てる。本アニメを見たことがない方は、是非一度視聴することをお奨めしたい。
キャラ紹介
いちおうキャラ紹介。
シュウゾウ・マツタニ
ブルックリンに住む11歳の少年で風のサーガ。頭は悪いががめちゃくちゃ元気で前向きな性格である。シュウは周りの人を変えていく天性の能力があるらしく、シュウの明るさや発想が与える影響は大きい。メグやマックとは幼馴染じみ。友達がいなくて人間不信だったディーノも、いつのまにかシュウの友達になってしまった。さらにレジェンズとサーガの運命もシュウの明るい性格で変えてしまった。この物語の終盤がシュウの明るさでどれだけ救われていたことか。光のレジェンズ達曰く「あのサーガはすごい。全然すごそうじゃないところが、またすごい」。俺のお気に入りはシュウが発足した「レジェンズクラブ」。ここでキャラ紹介しているメンバーが会員なのだが、あんなものを作ろうとするシュウの発想と、ノリには参った。ちなみにシュウはレジェンズクラブの部長。ネッカチーフや応援歌、テーマソングまで勝手に作っていた。
シロン(ウインドラゴン)
風のレジェンズ。普段は「ガガガ」しか喋られないネズミの姿をしているが、シュウにリボーンされると巨大なドラゴンに変身する。本来はレジェンズウォーを開始し勝利に導くための重要な役割を持つレジェンズで、知性や使命感が高い。しかし、シュウに影響されてか、この時代に復活したシロンは物事を深く考えずに感情的に行動をとる性格になったようだ。これもサーガであるシュウの影響らしい。レジェンズクラブの副部長。
メグ・スプリンクル
小学5年生の女の子でシュウとマックとは幼馴染み。シュウに対してヤキモキするあまり、口より先にチョップ(メグチョップ)をしてツッコミを入れまくるが、実際はシュウのことが好きなようだ(ズオウにメグチョップで突っ込んでほしかったです)。水のサーガだが、レジェンズのことを快く思っていないらしく、水のレジェンズであるズオウのことを拒絶し続ける。レジェンズクラブでは、シュウにウサギ委員に任命された(ただし、ウサギは飼っていないのでどこにもいない)。
ズオウ
水のレジェンズ。メグを守るために突如として蘇ったが、そのメグからは拒絶される日々が続く不遇のレジェンズ。見た目は怖いが、繊細な心の持ち主。レジェンズクラブでは保険委員。あとで解説します。
マイク・マクフィールド
ハンバーガーと自然を愛するデブ少年。デブショタなのだが萌えない(w。上半身だけ異常にデブで下半身が細い。足に負担がかかりそうだ。性格は至って穏やかだが、非常に大人びた発言をごく当たり前のような話すちょっと不思議な少年。まるで人の気持ちを読み取っているかのようだ。土のサーガで、当初はマックの体がマッチョになって巨大化して変身していた。「・・・なんだな」が口癖で、家族もみんなそういう喋り方をしている。
ガリオン
マックが土のサーガに目覚めたことで復活した土のレジェンズ。声が女性だから女?なのか? 自然を愛するレジェンズのため、それを破壊する人間は滅ぶべきだという持論をもっているようだ。潔癖な性格で、レジェンズの使命を忠実に全うしようとするがあまり事態が見えていないことも多々ある。貴族階級のような喋り方が特徴で最初から最後まで偉そうだった。シュウの全く読めない性格に翻弄され、レジェンズクラブをくだらないなどと言っていたが、最後は自分が給食委員だと言っていたから、シュウのペースにはまったということか。
ディーノ・スパークス
通称「キザ山キザ男」で火のサーガ。。成績優秀、スポーツ万能。さらに大金持ちでなんでも揃っているという嫌味なヤツ。と思われたが、心根は非常にいいヤツ。すでに人生に達観しているのか、なんでもできてしまう自分に飽きてしまっている。物語当初からお金では買うことができない"友達"を探していた。しかし、本当の友達は、自分1人にだけ独占されるべきだという考えをもっていたため、マックにシュウという友達がいることを妬んだり、グリードも自分1人のものにしようと反発する。シュウたちやグリードーと付き合っているうちに、心が打ち解けていった。戦いの中、レジェンズクラブのテーマソングを一人で歌ったお前は男だ。
グリードー
火のレジェンズで全身(翼)が炎で包まれている。シロンとは昔からライバル関係にあったようだが、この時代では黒いドラゴンの存在からか、協力的な存在であった。気さくな性格で仲間にウォルフィーとリーオンというレジェンズがいる。所々でボケをかますところがナイスなレジェンズ。以前のレジェンズウォーでサーガを死なせており、そのことでディーノのことを冷たく突き放したこともあった。レジェンズクラブでは会計委員。
概要
レジェンズの舞台は現代(2005年?)のニューヨーク。ニューヨークの小学校に通うシュウの元に、「シロン」というウインドラゴンが現れるところから物語がスタートする。主人公のシュウは、天真爛漫な少年。シュウはウインドラゴンの「サーガ」である。サーガというのは、伝説のレジェンズを自由に「リボーン」(復活)させることができる人間のこと。復活して間もないレジェンズはパワーが足りないらしく、憎悪や闇を持たない純粋な子供の力のパワーを借りてリボーンするようだ(回を追うごとに覚醒したため、パワーは吸い取られなくなった)。
どうしてシュウが伝説のサーガに選ばれたのか物語中では語られていない。マックやメグやディーノについても同様。レジェンズ自身がサーガを決めるわけではなく、なにかの運命で決まるようだ(過去の軋轢や、光のレジェンズたちが決めているのかもしれない)。
レジェンズはいくつかキーワードがあって、これを理解しなくては話が分からない。先の「サーガ」や「リボーン」という言葉はレジェンズの重要な言葉だ。その他にもあるので、説明しながら概要を述べる。
レジェンズをリボーンするための道具が「タリスポッド」。これはDWC(ダークウィズカンパニー)が販売している玩具である。通常は子供が「リボーン」と叫ぶと、別売の「ソウルドール」(レジェンズが封じ込められた石)のレジェンズがホログラフとして出現。そして友達のレジェンズと戦うレジェンズごっこができる。シュウのタリスポッドは、DWCの商品開発をしているお父さんから不良品としてもらったものだが、これが偶然にも本物のレジェンズをソウルドールから蘇らせることができる特別なタリスポッドだったのだ(強引な設定だが)。
物語序盤は、シュウのタリスポッドを狙ってDWCが次々と捕獲したレジェンズを使って襲ってくるという展開である。ウインドラゴンであるシロンがそれを毎回撃退する。また、シロンの他に、グリードー、ズオウ、ガリオンといった他の4大レジェンズもそれぞれのサーガを持つようになる。主人公のシュウが天真爛漫でバカで一直線な性格なため、すこぶる明るい進行である。良くも悪くもシュウはレジェンズのアニメの雰囲気をずっと支配していた。
しかし、この物語は見た目とかなりギャップがあり、途中からかなり暗い進行になる。人間の憎悪、闇、そして黒幕の存在、それらが「ジァバウォック」という魔王になり、平和だったニューヨークの街を破壊していく。最終的にジャバウォックとレジェンズが戦う「レジェンズウォー」にまで発展してしまう。「レジェンズウォー」は時のめぐり中で、過去幾度も行われてたらしい。つまり、人間が地球に文明を築き、文明によって地球が汚される時(アニメの中の言葉を借りると「文明の黄昏時」)になるとレジェンズウォーが発生し、その時代の文明や人間をすべて滅ぼして一度無に帰するのだ。
最終的にレジェンズウォーはシュウの活躍によって回避されるが、道中にはいろいろなドラマや伏線がかなり張られおり、見ごたえのあるアニメとなっている。見た目は幼稚園児向けのような絵柄のアニメだが、絵に騙されているとよい意味で裏切ってくれる秀作アニメだと思う。
ビッグフット
前置きがかなり長くなってしまったが、本題のズオウに入ろう。ズオウは水のレジェンズのビッグフット。
4大レジェンズの1つと言われているので、水のレジェンズの中ではビッグフットは最強なのだろう。ビッグフットとはアメリカで有名なUMA(他にはネッシー、イエテイなどが有名)で、サスカッチとも呼ばれている。目撃証言もあるのだが(未確認なのでUMA)、ビッグフットは、40〜50cm程度の大きな足跡を残している事から、その名がついたらしい。身長は2メートル以上、体重は200〜300kgだと言われている。写真で見られるビッグフットはゴリラのような容姿をしており、ネオンデルテール人説や、エイリアン説などもあるようだ。
レジェンズに登場するズオウはいわゆるUMAと認識されているビッグフットと同じで、巨体と大きな足と持つ雪男。最初ズオウを見たときは、おじいさんなのかと思った(笑)。
実際に声を聴くと子供のように思われるが、年齢は不詳。レジェンズにそもそも年齢があるのか不明である。地球の自然とともに永遠に行き続けるものがレジェンズなのだろうから。
ギャップ
このキャラクターはすごい。なにがすごいかというと、見た目とのギャップがすごい。
まずは性格から。見た目は恐そうなズオウだが、気は優しくて力持ちを地で行くようなキャラである。そして、とても繊細で傷つきやすい心を持っている。特にメグに対しては、サーガのパートナーというより、愛情一途で接していた。
さらに表情が可愛い。他のレジェンズと違って表情がコロコロと変わり、それがとても愛らしい。
声は低い声で「グォ〜」と叫ぶのかと思えば、「メグぅ〜」と幼児のようにかわいい声を出す。
レジェンズだから知的なのかと思えば、「メグ、守る!」ばかりいって知性の欠片もない。
体はゴツイのかと思えば、フカフカらしい(裸ですよね・・・アソコ丸出し?)。
「ビッグフット」という凶暴そうなモンスターなのに、幼児のような声で優しくて力持ちとという、全く逆の設定をしているところに萌える(この設定を考えたスタッフはすごいですね・・)。本物のビッグフットが存在するとして、こんなキャラクターだったらパンダ以上の大人気だろうなぁ。
性格
ズオウの性格は優しい、そして一途。サーガであるメグのことを一番大切に思っているようだが、人を疑ったりするようなネガティブな感情が見られない。穢れを知らない子供のような性格。レジェンズは地球を守るという崇高な使命をもつ気高い生物とガリオンが言っていたが、ズオウに関してはそれは当てはまらない(なにも考えていないだけか?)。
知能が低いためか、言葉は単発である。「メグ、守る!」とか「メグ、いじめた!」とかこんなセリフばかり(チビシロンの「ガガガ」しか言えないよりはマシですけどね・・)。
ただ知能が低いといっても、普通の会話は理解できるし(とても時間がかかるが)、野球のルールも理解できていたので、単に自分の感情を論理的に喋ることができないのかもしれない(ただ、「1+1=3」といっていたので、やはり知能低いですよね・・)。
ズオウはあまり語れない分、"メグを命を懸けて守る"という行動(スキンシップ)によってそれを補っていた。感情をそのまま行動で表現するレジェンズはズオウだけ。うれしいときは飛び跳ね、悲しいときは泣く。好きな人にはぎゅうぎゅうと抱きつく(何気にメグを股間に擦り付けまくりです←ォィ)。ズオウは人間よりよほど人間味がある不思議なレジェンズだった。他のレジォンズたちがそのことに突っ込んでいなかったので、ズオウは誕生したときからずっとこういう性格なのだろう。
ちなみにビッグフットが全員こういう話し方なのかと思いきや、別のエピソードで登場したビッグフットたちは普通に話していた。ズオウだけが特別穢れていないということだろうか?
4大レジェンズ
ズオウは4大レジェンズの1人なのに、シロンやグリードー、さらにガリオンから「ズオウ」と呼ばれておらず、「ビッグフット」と呼ばれていた。グリードーとガリオンは昔から親交があるらしいし、シロンとグリードーはライバル関係にある。しかし、ズオウに関しては他のレジェンズとの間に因縁はないらしい(イエティぐらい?)。レジェンズは妙に気高い者が多いので、他のレジェンズはズオウのような幼稚な会話についていけないということだろうか(さすがにガリオンとズオウじゃ、話が合わない気がしますね・・・ガリオンが「愚か者がっ!」と一喝しそうです・・)。ただし、他のレジェンズはズオウの力は認めているらしい。
ズオウにはレジェンズとの交流がない分、メグとの交流が尋常ではなく目立っていた。メグとズオウの関係をより際立たせるために、他のレジェンズとは距離を置く設定だったのかもしれない。いくらメグとラブラブにしたいからといっても、設定があざとすぎますね・・。
声
ズオウの声を最初に聞いたときは、そのギャップに少々驚かされた(大きくて怖そうだったので)。しかし、毎回「メグ、守る!」を聞いていると、この声がピッタリと合ってくるから不思議である。
幼児性のあるキャラクターということで、見た目からは想像もつかない可愛い声を出すギャップが魅力的だ。レジェンズという性別を超越した(?)生物だからこそ成せるキャスティングなのだろう(人間の大人がこの声だったら不気味ですよね・・)。ズオウの無邪気な心がそのまま出ているようで、CVの齋藤彩夏さんの熱演がすばらしかったと思う。実際、斎藤さんってサクラ大戦などで活躍されているそうだが、興味がないのでよく知らないのだが(^^;。
メグとズオウ
メグはズオウのサーガ(水のサーガ)。メグはズオウを語る上で切っても切れない存在だ。
第1話でシュウにシロンが現れたときから、メグの運命も動き始める。初めはメグはシロンという白いみずみのことをなんとなく受けて入れていた。レジェンズに関しては見てみぬフリをしていたようだ。
ある日、大金持ちでなにもかも万能なディーノという少年に出会い、彼もグリードーというレジェンズのサーガとなる。そして、メグの友達であるマックが黒いドラゴンによってガリオン(土のレジェンズ)に変身させられてしまったとき、メグは錯乱状態に陥ってしまう。メグはそれまでレジェンズをなんとなく受け入れてきた。しかし、友達のマックが突然変身し、シュウやディーノが傷つく様子をみて、レジェンズに対する恐怖感を覚えてしまう。そんなとき、目の前に現れたのがズオウだった。
メグを守るために現れたズオウだったが、メグにとってはいい迷惑だった。「メグいじめた〜」、「メグ、守る!」とメグのために必死なズオウだが、その姿がメグのトラウマになってしまい、「レジェンズなんかだいっ嫌い!!」と拒まれてしまう。シュウやディーノ、マックはレジェンズの話をメグの周りで平然とするし、メグにとっては訳の分からないことだらけ。ただ分かることは、レジェンズが現れてから、平穏だった日常生活がどんどん壊されているということ事実だった。
一方、メグに受け入れられないズオウは、メグが学校に遅刻しそうになると颯爽と登場してメグを運んであげたり、学校の周りでメグの様子をみたりと、常にメグを見守る。そんなズオウに冷たく当たるメグ。「あっち行ってよ!」とズオウを拒みまくり。メグに怒られるたびに、ズオウはがっくりと肩を落としてメグの前から消えるのだ。
しかし、そんなことが何度も続くうちに、メグの心に変化が起きる。次々の襲い掛かるレジェンズからメグを必死に守り、傷ついていくズオウ。ズオウを本当に拒み続けることが正しいことなのか、メグにも分からなくなる。いつまでもタリスポッドにカムバックできないズオウは、ついに目の周りにクマができ(w、弱ってしまう。しかし、その体で無理をしてもメグを守ろうと倒れるズオウみて、メグはやっと自分のタリスポッドにカムバックするのである(しかし、木の陰や草むらからメグを見守るズオウの姿は可愛すぎます・・)。
タリスポッドにカムバックしたメグだが、このあともズオウをなかなか受け入れることはできない。この2人の関係は4人の中でも特別だった。こじれにこじれた結果、最終的に2人は愛し合うように(←ォィ)なるのだが、それもこれも長い長いエピソードの積み重ねがあってこそだと思う。この長いプロセスが重要で、しかもスタッフは丁寧に2人の関係を描いているので、メグの心情の変化をじっくりと堪能できる。
ズオウにとってメグはサーガというだけの存在とは思えない。そもそもレジェンズとサーガの関係(定義)があいまいすぎる。サーガというのは人間でありながら、人間を滅ぼす側に加担するという矛盾した設定だ。それぞれのレジェンズは、サーガに違うものを求めていたと思う。
たとえば、ガリオンはマックにサーガとしての一人前の自覚を持つように導いていた。グリードーはディーノと運命を共にすることを決めた。シロンはシュウと交わることによって、別の自分を、そして新たな歴史を作ろうとしていた。しかし、ズオウはメグに対してサーガとして特別なものを求めていなかった。ただ、ズオウはメグと一緒にいることを求め、人間を守るというレジェンズの運命とは逆の行動をしていた。実はズオウもシロンやグリードーと同様、螺旋の時の中でレジェンズウォーに終止符を打とうとしていたのかもしれない。それがサーガであるメグを愛するという一直線な行動になったとも取れる(前のレジェンズウォーのときに、ズオウとサーガの間に何かあったのかもしれませんね・・それでサーガを愛する性格に生まれ変わったとか・・妄想にすぎませんが・・)。
ズオウとの別れ(最大の見せ場)
何度見ても泣けてくるのがメグとズオウの別れの場面である。
ズオウとの別れはあまりに突然やってきた。ジャバウォックを倒したレジェンズたちは、サーガの前から消えていく運命だった。メグとズオウは別れなければならない。しかもズオウが消えれば、メグの記憶からもズオウは消えてしまうという。悲しすぎます・・・。
ズオウ 「戦いが終わったらボクたちは消えちゃうんだ」
メグ 「な、なんで・・やだそんなの・・」
ズオウ 「ありがとう、メグ。泣いてくれるの・・?」
ズオウ 「でも大丈夫。ボクらが消えた後はボクらといた思い出も消えるから・・忘れられるから・・大丈夫」
メグ 「いやだ・・忘れない・・・ズオウのこと絶対に忘れない・・」
メグ 「やっと・・やっと仲良くなれたんだから・・」
ズオウ 「メグが初めて名前を呼んでくれた時・・うれしかった」
メグ 「いやだ・・」
ズオウ 「メグと一緒に踊った時・・うれしかった」
メグ 「いやだ、行っちゃいやだ・・まだ何もしていない・・まだ私ズオウに何もできていない・・」
ズオウ 「メグ・・大好きだよ・・さようなら・・」
メグ 「ダメ、ズオウ行っちゃダメ!!」
ズオウはメグのことをずっと守り続けたのに、メグはその大半を拒み続けた。そしてこれからというときに、ズオウは消えてしまうのだ。「ありがとう、メグ・・」と消えていくズオウに何度も「いやだ・・」と繰り返すメグ。メグはまだ何もしていなかった。ズオウに対して何もしてあげられなかったのだ。そんな後悔の念ばかりがメグを苦しめる。しかし、ズオウは涙を流すメグに対し、「ボクのために泣いてくれるの?」と消えかかった体で、メグをギュッと抱きしめるのだ。絶対に離れたくないという2人の心が痛いほどよく分かる屈指の名場面である。
最後は本当に全員の記憶からレジェンズがなくなってしまうのだが、せめてメグの心にズオウの何かを残すようなシーンがあればよかったのにと思う。
PS2版 レジェンズ激闘!サーガバトル
PS2用にレジェンズのゲームが発売されている。ズオウがでてくるのかと思いプレーしてみたのだが、かなりプレーしないとズオウを選択できないようだし、別売のタリスポッドで育成したりとかなり面倒くさいっぽい。さらにオープニングで無茶なポリゴンで不気味でリアルなズオウがいるわおかしいです。ほとんど喋らないし、キャラクターは紙ペラポリゴンでシオってるいし、ダメくさい。(写真のズオウはヤバすぎますね・・ウケ狙いなんでしょうか)
最後に
ズオウはメグとセットで萌えるキャラだと思う。ズオウの熱愛ぶりと、メグの拒絶ぶり(^^; さらに分かり合ったあとの2人。本当は2人でダンスするシーンや、野球チームに入るシーンなども考察に入れる予定だったのだが、あえて書くのをやめた。あれこれ書くよりも見てもらった方が早い。それに、ズオウの良さは絵やキャプチャを見ただけでは伝わりにくいと思う。声+性格+メグラブっぷり+ギャップ(ギャップ萌えというのは新種ですね・・))を全部ひっくるめて、初めて理解できる気がする(ということで、4hitコンボですね・・)。それにレジェンズの話自体もおもしろいので、なにか機会があれば見てみてください。
使用している画像、台詞等は「レジェンズ〜蘇る竜王伝説DVD Vol.1〜13」より引用させていただきました。著作権は株式会社バンダイビジュアル、WIZ・レジェンズ製作委員会に帰属します。