テレビ朝日系列で2009/9月より放送開始された「バトルスピリッツ 少年激覇ダン」の簡易レビューです。
←注目のキャラ、ズングリー。
第1話 「激突!雷皇龍ジークヴルム!」
デブキャラ復活の兆し?
みなさん、こんにちは。ここ数年の美少年美少女アニメの横暴に対し、最近なぜかデブキャラ復活の兆しが見えてきました。特に、2009年はメタルファイトベイブレードの「ベンケイ」やバスカッシュの「ベル・リンドン」、クロスゲームの「中西」とナイスなデブキャラが登場して、ようやくテレビ局も「デブキャラの存在意義」について再認識をし始めたようです。まぁ、気づくのが遅すぎなわけですが(笑)。
てなわけで、今回のレビューは「バトルスピリッツ 少年激覇ダン」です。主人公の「馬神弾(ばしんだん)」というカードバトラーが、異界王の支配する「グラン・ロロ」に飛ばされ、さまざまな障害と陰謀(?)をくぐりぬけながら6つの世界を旅して世界を救うという、サクセスストーリーのようです。どのようにサクセスするのかは、まだ分かりません←ォィ。
この番組は前作があって、それが「バトルスピリッツ 少年突破バシン」というタイトルです。タイトルからも分かるように、世界観は違えどもやる事は一緒のようです。第1話〜第2話を見て気がついたのですが、本アニメは「カードバトル」そのものが分かっていないと、意味が分かりません(筆者苦笑)。Aパートは主人公たちのやりとりで面白いのですが、Bパートはカードバトルで敵を倒すターンとなり、宇宙語が飛び交います(筆者から見ると、Bパートはずーっと制作者サイドのターンですね・・(笑))。カードバトルを知らないと、ここまで視聴者をおいてけぼりにするアニメも珍しいというか、カードバトルの説明くらいしろよな!(とはいえ、ズングリーが登場する限りはバトルはどうでもいいことは確かですけどね(断言))。
人間?ケモ?
物語が始まると主人公のダンがカードバトルをしています。そして緑髪の女に「私のお友達、力をください」、「あなたのコアはとても強い」、「グラン・ロロを求めます」と言われます。「意味がわかんねーよ」、「俺にはムリ!」とダンは叫びますが、あれよあれよという間に異界に飛ばされてしまうのでした。オープニングからわずか7分で異界に飛ばされたダンですが、筆者も怒涛の展開に、異界に飛ばされた気分です。
さて「グラン・ロロ」という世界は、異界王と名乗る人間がグラン・ロロの原住民(?)を苦しめている世界のようです。原住民という言い方はおかしいのですが、猿のようよな格好をした種族が人間の作った「カードのルール」に支配されているみたいです。その原住民の1人が「ズングリー」です。
「カードのルール」というのは、すべての決定をバトルスピリッツのカード勝負に委ねるということらしいです。つまり、勝者のいうことには問答無用に従わなければなりません。異界の王がそう決めたらしいのですが、大の大人も、子供にバトルスピリッツで負ければ泣きながら強制退去させられます! もっともそれに抵抗する魔女みたいなのもいるみたいで、なにが正義なのかはよく分かりません。ただ一つわかったのは、カードで勝てば官軍、やりたい放題ってことです(ズングリーを素っ裸にすることも可能です。そんなカードバトルをするのかは別として(笑))。
主人公が現れた村(赤の世界)は、ズングリーの兄「ノンビリー」が村一番のカード使いだった(それにしても「ズングリー」、「ノンビリー」とネーミングがヤケクソすぎます・・)。ノンビリーの姿は、ズングリーと同じく猿のような姿をしており、服装はなぜかオーバーオール! 姿かたちはかなりデブ専ウケを狙った作りです(お腹の出方はいいですね。人間どもが強制的に連行して、あんなことやこんなことをしようと拉致するのも分かるような気がしますォィ)。
ズングリーは人間とケモノの中間のような微妙な姿で、これはケモ好きな人にウケるのか、デブショタ専の人にウケるのか、中途半端な感じかしなくもないですが、筆者はなかなか気に入りました! というのも、この子の喋り方がとてもカワイイのです。発音が田舎モノっぽくて、「↓いやんだー↑、↓あんちゃ〜ん↑」、「↓おいらー、嫌いだぁ↑」みたいな抑揚が、文字では伝えられないのが残念ですが、素朴でいいのです! さらに「〜ダヨ!」というしゃべり方が特徴的でかわいいです。
ズングリーの設定
ズングリーは公式のページによると、「その名の通りずんぐりとした小太り体型で、世話好きでおしゃべり。生活力旺盛で、衣食住全般において主人公ダンの面倒を見てくれる。物凄い力持ちで、自分の体重の10倍の荷物を平気で持ち上げる事が出来る」らしいです。そもそも「生活力旺盛」って・・? 「好奇心旺盛」なら分かりますが、この言葉は初めて聞きました(笑)。また、「衣食住全般においてダンの面倒を見る」ということから、すでにダンの女房役宣言ですか! また凄い力持ちというのも、なかなかツボです。もっとも自分の10倍の荷物を平気で持ち上げるくらいの力があるならば、カードバトルなんかしないで、相手をパンチでぶっ飛ばせ!と思うんですが、これもダメなんでしょうかね・・うーん・・。まぁ、ここまでくると完全に「バトルスピリッツ」のペースですね・・。
ズングリーは兄が村一番のデッキ使いになったことを誇りに思っているようだ。だから兄のデッキをバカにされたときに、必死に抵抗をしていました。ダンが戦っているときは「あの人、なんも知らないんだね」とか「長い目で見るダヨ」とか、子供らしい素直な感想を漏らしているところもいい感じですね。筆者もズングリーを長い目で見るダヨ!! ダンが勝利して村を守った後は、ズングリーはかなりダンを見る目が違っていたようです。
今回は紹介程度の登場だったズングリーですが、次回はどうなることやら。
世界観
カードバトルに勝利したダンに、異界について説明するマギサ(魔女)ですが、なぜか主人公は話を聞いてません。「俺の目の前でジークヴルムがバトルしたんだ!」と異界ではカードから本物が出現することに感動してしまったようです。マギサの話では、この世界では人間がすべてを破壊した悪者で、倒すべき敵らしいのです。ただ、それを救うのも人間ということみたいです。「コアの光主」というのが世界を救う戦士らしいのですが、人間が勝手に破壊しておいて、それを人間が再生させるって、なにかズングリーたち原住民が哀れすぎます・・。
今週のズングリー
カードで村を救ったダンに対して、早くもズングリーはお世話(小間使い)をしてました。コップで水を渡したり、デッキを見せてもらって感動したり、すっかり主人公にゾッコンのようです。
ダン 「そうそう、俺、バトスピ界じゃ激突王って呼ばれてるんだぜ」
ズングリー 「激突王!? ダン、王様だかぁ?」
ダン 「俺も気に入っているんだ。世界一のカードバトラーになりたいんだ」
ズングリー 「異界王も王様、ダンも王様・・」
ズングリー 「こりゃもうダンは異界王をやっつけにグラン・ロロに来たってことだよね?」
ダン 「はぁ? 俺、別にそんなつもりないし」(←冷たい)
ズングリー 「おいらの兄弟助けて欲しいだ。おいらいっぱい兄弟いてみんな人間に連れて行かれたダヨ」
ダン 「ええ?」
ズングリー 「頼むよダン! 頼むとダヨ!」
ダン 「勝手に話を進めないでよ。俺、普通の中学生!」(←開き直った)
「俺は激突王!」とズングリーに威張った割りには、「俺、普通の中学生だから」とズングリーのお願いをあっさり却下する主人公。なんだかんだで「俺、家に帰るよ」とズングリーを置き去りにしてスタスタと戻ってしまうのでした。これには驚きましたが、いきなり異界に飛ばされてダンも訳が分からなかったということでしょうか。
ダンが人間の世界に戻る寸前、ズングリーがやってきます。そこでズングリーは「これをあげたかったダヨ!」とアンキラーザウルスというカードを手渡すのでした。村を助けてくれたお礼ということですが、あぁ、ズングリーはどこまでも素直な子なんでしょうか。ダンもズングリーのくれたレアカードに対して、「友達だから」といって2枚ダブッたカードを手渡すのでした(意外とセコい!)。まぁ、それを大喜びするズングリーが純粋すぎてカワイイです。
その後、「いやぁ、なんか『兄弟助けてくれ』って言われてるのに、ウチに帰るのってひどいよなと思ってさ」と、1分も経たないうちにダンが戻ってきました(それなら最初から帰るなよ!)。つか、自分の意思でこんなに簡単に異界と行ったり来たりできるのに驚きです! その後バトルが開始されますが、相変わらず「ファーストステップ」、「ドローステップ」、「なんとかレベル2にアップ!」とか全然意味が分かりません。主人公は「ライフで受ける」でやられまくっていましたが、どうもM的な素質があるのか、攻撃を生身で受けるのが好きみたいですォィ。
戦いの後、ダンはアンキラーザウルスのカードをズングリーに返します。「アンキラーはやっぱりお前のカードだ」、「こいつを一枚目にしてお前のデッキを作っていこうぜ」とすっかり仲良くなっていました。「よーし、これからどんどん拾っていくダヨ!」(ズングリーは拾ったカードをダンにあげていたというオチでした←天然)と、ズングリーもカードバトラーを目指すということでしょうかね。
(拾ったカードを渡す、ダブッたカードを渡すと、本当に友情なのか甚だ疑問な気がしてきました)
近いうちにズングリーもバトルに参加して「ライフで受けるダヨ!」とM的にボロボロにされるとか、ドSな敵が出てくると思うと楽しみです←ォィ。ダンがいないときに身代わりになるシチュエーションもありそうですし。筆者も長い目で見るダヨ! しかし、このカードバトルって、単に強いレアカード持っていれば強い気がするんですが、どうなんですかねぇ。
第3話 「巨神召喚・鉄騎皇イグドラシル」(2009/09/29追記)
今週のズングリー
ダンが夢から覚めると、なぜかズングリーがベッドに乗っかっていました。まさかダンを見ながらセンズリー!?(あまり萌えない妄想ですが・・)。
さて、ズングリーは、ダンに「グーモーだよ」と挨拶をします。「グーモー」とはズングリーの村での「おはよう」の意味らしいです。おそらく「グッドモーニング」を略しただけなんだと思うんですが、ここでダンがさらにくだらない発言をしますた。「俺の国では『おはよう』は『パンツ丸見えだぞ』」。いまどき、こんな言葉を信じるヤツがいるのかと思いましたが・・。
←ここにいました!
「初めて聞いた〜!いま聞いた〜!」(このセリフはかわいい)と得意気になって、村中に『パンツ丸見え!』と言いながら挨拶をするズングリー。嗚呼、ズングリーはどこまで穢れがない少年なんでしょうか。
旅立ち
さて話は急展開となり、ズングリーはすでに旅の準備をしていました(夜のうちにしておいたんでしょうね)。自分の体重の10倍はあろうかという荷物を担ぎ、家族を助けにダンとともに旅立つことに決めたようです。「お前の家族、助けに行こうぜ」とダンも意外にもやる気満々です。
ズングリー 「よーし、いま行くだよ」
ズングリー 「トトさん、カカさん、ドンブリあんちゃん、ノンポリ(?)あんちゃん、ひょっこりねぇちゃん・・」
ダン 「待った、待った。何人いるんだ、お前の兄弟?」
ズングリー 「20人だで」
ダン 「に、にじゅう!?」
女 「グリ族は大家族が普通なのよ」
・・ってちょっと待ってください。トトさん、カカさんはいいとして、ドンブリあんちゃん、ひょっこりねぇちゃんって・・。賢明な諸賢はお気づきだと思いますが、ズングリーの家族の名前はその場で作ったとしか・・(笑)。また、ズングリーの一族は「グリ族」ということが判明。それだったらいっそのこと、「魔動王グランゾート」のグリグリみたいに語尾に「〜だグリ」と言わせても面白かったかもしれません(笑)。
ズングリーの兄、ノンビリーは「残っているのはオラたち2人だけだ。本当はオラがやんなきゃいけないことだで。ダン君1人に任せることはカードバトラーとしても情けないダヨ」と心配そうに登場しますが、それだったらノンビリーとズングリーの2人で行って欲しいぞ!(オーバーオールの兄、小デブの弟と、デブ専門にはたまらない展開ですね。村は破壊されたまま放置でもOK)。
←タイトルは「ズングリー一家物語」で。こっちのほうが面白そう。
(毎回、ノンビリーがカードバトルに負けて人間に拉致され、(股間が)大ピンチのところをズングリーが機転を利かせて救出するという、カードバトルならぬ、お色気アクションドラマにして欲しいです(笑))
カレーライス
ズングリーは子供なのにメシを作るのが大得意らしい。デブで力持ち、主人公の小間使いに料理属性持ちって、どこまで女房な設定なんでしょうか。ダンはさっそく女房にカレーライスが食べたいと要求しますが、グリ族にはカレーライスというもの自体が存在しないようです。ダンは「あつあつのご飯にカレーかけて、ゴロゴロに切った肉と野菜が入ってて・・」と説明していましたが、そもそもカレーが分からないのに、「ご飯にカレーかけて」って言っても分かるわけないだろ! 最終的には絵を描いて説明していましたが、これもかなりヘタクソだったので(絵才はなし)、ズングリーにはあまりおいしいものには映らなかったようです。それでもしっかり女房なズングリーのこと、来週からカレーの研究を始めるんでしょうね。
その後、一行の前に百瀬華実と百瀬勇貴が現れます。勇貴は「この世界で俺は全能だ」とナルシストらしい宣言をします。ズングリーは彼を異界王だと思い込み、殴りに(笑)かかる。しかし、華実の蝶々攻撃(ズングリーは『虫』と言ってました(笑))に苦しめられ、さらに華実はズングリーのことを「あの子、かわいいですね」とS的にいたぶっていました。やられっぱなしのズングリーに怒りを感じた主人公は勇貴と勝負。しかし今回ばかりは負けそうです。さて次回はどうなることやら。
今週のズングリー
ダンは予想通り、百瀬勇貴に全く歯が立たずにボロ負け。勇貴は謎めいたことをあれこれと喋っていましたが、コイツがラスボス(笑)なんでしょうか?
気絶していたダンが目を覚ますと「パンツ丸見え!」と女房(ズングリー)が元気にお迎えしておりました。さらに先週のダンの「あつあつのご飯にカレーかけて、ゴロゴロに切った肉と野菜が入ってて・・」という説明だけで、なんとカレーを作っていました。カレー粉もないのによく作ったなぁ(ダンは至れりつくせりですね・・)。
しかし、ズングリーの作ったカレーはめちゃくちゃ辛かったようです。そもそもズングリーはカレーを「辛いもの」としか認識していなかっただから当たり前。それでも、たったあれだけのヒントでカレーの匂いを出したのはある意味天才かも・・。主人公はカードバトルだけやっていないで、女房の夜の教育もちゃんとしなさい!(笑)
ズングリー「次にアイツとバトルするときは絶対に勝つだよ!」
ダン 「俺、約束するよ。お前のトトさん、カカさんたち、きっと助けてみせる!」
ズングリー「わぁ・・うん!」(この笑顔がかわいい)
ダン 「よーし、カレー食べて気合いれようぜ!」(←何気にズングリーにも激辛を食べさせる)
ズングリー「おいよぉ!」(←騙されてこの後飛び跳ねました)
主人公はよっぽど辛いカレーに頭に来たのか、ズングリーにも食べさせてました。ドSな教育方法ですね・・。なにやら次回はその「カレー」をめぐってケンカが始まるようです。楽しみです!
使用している画像、台詞等は「バトルスピリッツ 少年激覇ダン」より引用しています。著作権はメ〜テレ・名古屋テレビにに帰属します。COPYRIGHT(C) 2009 NAGOYA BROADCASTING NETWORK. ALL RIGHTS RESERVED.