
今回は1983/1/26の防府市スポーツセンターで行われた長与vs松本の試合のダイジェスト版を見ていこうかと思います。
この試合、1986年くらいに放送されたダンプスペシャルの中にありました。元ネタのYoutube動画は見つかり次第、リンクします。
↓(AIでフルハイビジョンに変換した動画です。試合のみ抜粋)
ここまでの経緯-----------
1983年の1/8に熊谷体育館でライオネス飛鳥から、全日本王座を奪取した松本はようやく会社からプッシュされ始めます。全日本王座については下記に記載しています。
このあと、6/1に再び飛鳥にベルトを奪取されるまでは、立野と山崎の挑戦を退けて2回防衛を果たします。
松本としては全日本王座を奪取したことで、ようやく自分のプロレスに自信が持て始めた頃です。しかし同時にチャンピオンにふさわしいように、チャレンジャーという松本らしい思いっきりさがなくなり、堅実な試合をしていたようで、返って松本の個性を殺していた可能性もあります。
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1983年に全日本をとったあと、チャンピオン中の松本の試合がなかなか見つからなかったのですが、ダイジェスト版が見つかりましたので、レビューしていきます。相手は長与千種です。
試合をみていきます。
宇宙みたいな格子模様の水着を着用しています。この水着は大森やクレーンも着ていたので、着回ししていたと思われます。
志生野アナ「生まれ故郷埼玉県の熊谷市で見事に全日本チャンピオンのベルトを」
志生野アナ「奪い取りました松本香選手、登場しました」
選手紹介のあと、コーナーで恒例の「ドッカーン」パフォーマンスはやっていますね。(^^;
志生野アナ「なにか(松本の)雰囲気がちょっと変わってきましたか?」
松岡「そうですねぇ、登場しても顔に自信が出てて」
松岡「前はなんとなくオドオドっぽい感じがしてましたけど」
松岡「最近は『ホレ、見てご覧なさい』でね、登ってきますよね」
志生野アナ「同時にね、なんとなく派手っぽくなりましてね」
この頃の松本のヘアスタイルは、サイドをカラフルに染めていますが、ワンポイントという感じですね。
志生野アナ「バックブリーカーに持っていきました」
長与をバックブリーカーでギブアップ。この頃の長与や立野はバックブリーカーでのギブアップが多いですね。
(バンザ~イ!!)
自分で拍手を要請する松本(笑)
この頃の松本は派手な空中技がなかったですし、さらにチャンピオンになったことで、姑息な反則もあまり使わなかったかもしれませんね。そこを体重とパワーで埋めようとしていたのでしょうが、モンスターリッパーのような見た目が規格外とまでいかないので、インパクトにかけたかもしれません。
結局、チャンピオンとなってプッシュされたものの、いまひとつパッとしない試合が続きます。飛鳥にチャンピオンを奪われた後は、会社のプッシュも失ってしまいます。その後に極悪スタイルになるまでは、さらに長い暗いトンネルが続いたようです。
タイトルを奪われた後の6/14の試合のほうが面白いというか、松本香時代っぽい感じがします。