天城大地小説(11)


箱野にやられっぱなしの天城は・・?


登場人物

天城大地。巨漢だが繊細の性格な持ち主。真帆路との思い出が忘れられない。

箱野(はこの)。幻影学園のゴールキーパー。デブ専らしい。

幻影学園の選手たち。箱野に扇動されて集団で天城を襲う。


「ああああっ!!」
スタジアムに響くような声で、天城は悲鳴を漏らす。
天城は何事かと思って目を見開くと、
  そこには四つんばいになって、天城の胸の位置に体を移動した箱野の姿があった。
こともあろうに天城の乳首を思いっきり、唇で咥えて舐めずさっていたのだ。
左の乳首からジンジンと湧き上がるような刺激に襲われる。
「んあっ! やめるど・・やめっ、んんんん!」
箱野は舌を巧みに使う。
天城の左の乳首をレロレロと舐め、そして乳輪を舌先でなぞったりした。
反対側の手で、天城の右の乳首を指で小刻みに動かしたり、乳輪をなぞって刺激を加えていく。
「はんっ、あっ・・ややっ・・」
「もう乳首立ってるぜ。やっぱり天城くんは感じやすいんだな」
ピンッと立ち上がった乳首に、さらにヨダレをたっぷりと付けてしゃぶりついた。
「はんあ、そんなああっ!」
「コイツ、まじでかわいいぜ!」


ハァハァと激しく息を吐き続ける天城に対し、
  箱野は両手を突き出して、天城の乳房をいやらしく揉みはじめた。
「だめだど・・」
「天城くんはいい胸してるな。筋肉質かと思ったが女みたいなおっぱいだぜ」
「そんなわけ・・ないど・・」
「チンコよりも乳首のほうが敏感なんだな。意外だぜ」
「はぁ・・ああ・・・だんだん変な気持ちに・・・」
箱野は楽しそうに右手と左手で天城の乳房をしっかりとわし掴みして、揉んでいった。
「ふあっ!はん、あっ、やめるどぉ・・」
天城の頭の中は完全に真っ白になった。
なにがなんだか分からないが、くすぐったりやら気持ちいいやら。
チンチンも自然と勃起する。
「お前、最高だなぁ。こんなに喘いでくれると、ますます惚れちまう」
「んあん! そんなこと・・」
「いままで、こんなに喘いだヤツ、いなかったぜ」


箱野はしばらく天城の乳首をチュウチュウと吸い続けた。
「あんっ、ううっ、やめっ・・」
天城は半分涙目で、体をくねらせてよがった。
大きな体でビクビクと震える天城に、幻影学園の選手たちも、あざ笑っていた。
<箱野、そろそろ例のヤツ、やれよ>
<そうだそうだ>
なにやら他の選手たちが、箱野をせかしている。
箱野は少しはにかんだ表情で、天城の顔の上に、自分の顔を移動する。
そして、放心状態の天城に語りかけた。
「天城大地、お前は最高だなぁ」
「なにを・・言うど・・」
「いままでエッチした中で一番気に入っちまった。俺と付き合ってほしい」
「意味が分からないど・・」
「お前は勝負に負けたから、俺に絶対服従だ。だが、俺はお前の心が欲しいんだ」
「・・・・?」
「これからお前の心を奪ってやる」


箱野は両手で、天城の頬をガッチリと押さえる。
そのまま唇をしゃぶり尽くすように、濃厚なキスをしたのだ。
「ぶはっ、あぶっ!」
箱野は強靭な力で天城の顔を抑え込み、口から唾液を溢れさせて舌を突っ込んでいく。
そして、天城の逃げ回る舌を追いかけまわした。
天城は息をするのがやっとだ。
「ごほっ!」
しかし舌と舌を絡まった瞬間、天城は全身を大きくよがらせた。
「はうあう・・」
箱野の舌は柔らかく、そこから分泌される唾液は、壮絶な快感となって天城を襲い始めたのだ。


(ハァハァ・・なんだど・・この気持ち・・)
予想だにしない箱野の行動に、天城の気持ちは動揺した。
動揺すると同時に、脳内に忘れかけていた快感が分泌されたのも事実だった。
箱野は唾液をたっぷりと天城に染み込ませた後、ゆっくりと唇を離す。
天城はキスが終わった後だというのに、ぶるぶると体を震わせたままだった。
「どうだ、俺様のキスの味は?」
「はっ・・う・・」
「俺と付き合えば、毎日こんな気持ちいいことができるぞ。俺と一緒になれ」
「・・俺・・もう・・」
「ここから解放されたいんだろう? さぁ俺と付き合うと誓え」
天城は放心状態のまま、コクリとうなづく。
「ヘヘッ、天城大地の心を支配した。今日から全部俺のものだ!」
二人の濃厚のキスを見て、幻影学園の選手たちもせせら笑った。
<うわー、本当にやっちまったぜ>
<箱野もいい趣味してるよなぁ>
<俺たちはそろそろ退散するか?>
<あとは2人だけの世界にどうぞ>
箱野が男である天城をリョウジョクしすぎるから、みんな一歩引いてしまったところもあるのだろう。
幻影学園の選手たちは、天城の両手両足の拘束を解いた。


そのときだった。
「お前ら、何をしているんだ!」
全員がスタジアムの入口から歩いてくる人物に視線を向けた。
聞き覚えるあの声。
薄暗い入口から現れた人物が、だんだんと定かになる。
箱野は凍りついたような声をあげた。
「真帆路!」
立っていたのは、ここにいないはずの真帆路だった。




次回をお楽しみに。次の話を読む

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