マスクドブル ベンケイプロレス伝説(5)


もはやマッドの成すがままのベンケイに勝機は・・?


登場人物

ベンケイ。マスクドブルと名乗りプロレスに乱入。

マッド。賭けプロレスのチャンピオン。180cmを超える大男で体重150kg。


ベンケイのチンチンは、マッドにいともたやすく晒されてしまった。
観客からは、苦笑とも嘲笑とも取れる声があがる。
<ハーハハッ! ちっちぇーぞ!>
<陥没しているぜ>
<チンチンが肉に隠れてみえねーぞ!>
ムーンサルトプレスのダメージが抜け、
  ようやく意識を取り戻したベンケイだったが、なにやら先ほどと同じとはいかないようだ。
「ううっ・・なんじゃ・・この視線は・・?」
下半身にひんやりとした風を感じたのだ。
嫌な予感がしたベンケイは下半身に目をやると、そこには自分のチンチンが大股開きに晒されていた。
「ハーハハッ、よかったな、ここにいる全員にお前の粗チンを見てもらえてよ!」
「ひぃえ!」
太ももとお腹に埋まるように存在する、未成熟なおちんちん。
リングの上でボロホロにされて、その上にチンチンまて晒されるという屈辱。
あまりにひどい仕打ちにベンケイは泣きたくなってきた。


「あああっ、見るなぁ!!」
ベンケイはいまさら遅いとは分かっても、上半身を起こして両手で必死に自分のおちんちんを隠した。
上半身はマスクとシャツで肌が隠れているのに、下半身だけ裸という間抜けな格好。
他人に裸すら晒したことのないのに、
  一番大切なチンチンを見られてしまい、ベンケイははとてつもない羞恥心が込み上げてきたのだ。
必死に股間だけは見られまいと、太ももをキュッと締める。
顔は火がでるように真っ赤だったが、マスクをしているので誰も窺い知ることはできなかった。
そんなベンケイのウブな姿に、マッドはクッと笑えを堪える。
「おらおら、隠すんじゃねーよ! てめーの粗チンをみんなに拝んでもらいな!」
「ダ、ダメじゃい・・」
「毛が生えてねぇ、可愛いチンチンだったぜ」
「・・・・」
「ハーハハッ、ならばムリヤリ晒してもらうしかねーな!」
チンチンを両手で隠して座り込んでいるベンケイのすぐ後ろに、マッドは回りこむ。
素早く腰を下ろすと、ベンケイの背中に密着して座り、耳元でささやく。
「みんなにチンチンを晒さねぇと、死ぬぜ!」
「な、なんじゃと!?」


マッドは悪魔の笑みを浮かべると、背後から太くて長い左腕を伸ばした。
そして、ベンケイの首を一周するように回して、そのまま首締めにしたのだ。
「ぐっ!!」
頚動脈をたっぷりと締め上げる。
さらに腕をのど仏に食い込ませ、チョークスイーパーの体勢だ。


さらにマッドは余った両足で、ベンケイの腹をカニバサミのようにロックした。
首を腹を同時に固められて、ベンケイはもはや動くことすらままならない。
「がっ・・あっ・・ぐごご・・」
チョークスイーパーが完全に決まってしまうと、気管がつぶれるために声がでなくなる。
そして気が遠くなり、最後は失神してしまうのだ。
これは呼吸を止めてしまう、大変に危険な技だ。
「おらおらどうした!? 早くこの技を解かねーと死んじまうぜ。手を出せよ!」
「あぐっ・・うごが・・」
再びベンケイの口から唾液かヨダレか分からない透明な雫がドロドロと落ち、マスクを汚していった。
もはやチンチンを手で隠している場合ではない。
「がっ・・ごっ・・放さんかい・・」
ベンケイは両手をおちんちんから放し、マッドの左腕を掴んでスイーパーを必死に外しにかかった。


──プルンッ。
再び晒されたベンケイの粗チンに、観客からはあざけり笑う声が聞こえた。
ベンケイのチンチンは下腹にうずもれ、未成熟を絵に描いたようなものだった。
先端は皮をかぶっており、余った皮がぐるぐると巻貝のような形になっている。
キンタマは相当に小さいのか、膨らみはほとんど見えない。
恐らく精通していないのだろう。
「よかったな、お前の可愛いチンチンをみんなに見てもらえてよ!」
「うぐぐっ!」
しかし、いまのベンケイにそんな声は届かない。
マッドの左腕はベンケイの喉にさらに食い込み、どんどん意識を奪っていったのだ。
視界が歪んだままのベンケイだったが、今度は視界が真っ暗に変わっていった。
(ま、まずいわい・・このままじゃ・・落ちる・・)
全身の力が抜けていくベンケイに対し、マッドは余裕しゃくしゃくの笑い声をあげる。
「これで終わりにしちゃ、つまんねーな」
マッドはベンケイが簡単に落ちないように、少しだけ首と腹を緩めて、マスクの中の苦しむ表情を楽しむことにした。


マッドは右腕でマスクの猛牛のマークのあたり、つまりこめかみの部分を締め上げて変形のヘッドロック。
ベンケイの首と頭を左腕と右腕で、それぞれ逆方向にねじって、ぞうきんを絞るように束縛した。
ベンケイのマスクは左右によじれて、目や口の位置がずれてグシャグシャになる。
さらにマッドは左腕にさらに力を入れて、ベンケイの喉ぼとけをへし折るほどに食い込ませる。
頭痛などという言葉では済まされない、とんでもない激痛と眩暈がベンケイを脳を直撃する。
「うがががががっ!」
「おらおら、これくらいで気絶するんじゃねーぞ!」
右腕がグリグリと唸るような音をあげて、ベンケイのおでこの辺り、同時にこめかみを圧迫する。
「ぎゃああああ、たすけっ・・!」
「ワーハハハッ、誰も助けになんかこねーんだよ。このままぶっ殺してやるからよ!」
「があーーーっ!!」
ベンケイは断末魔の声を張りあげて、全身の筋肉をビクビクと震わせるだけ。
マスクの中に、吐き出されたヨダレと涙と鼻水が、ぐしゃぐしゃに混じっていた。


マッドは若い肉体をなぶり殺しにする快感に息を荒げ、背後から話しかける。
「冥土の土産に男の急所の痛みってやつを教えてやるぜ。かなりえげつねぇけどな!」
そういうと、マッドはカニバサミをしていた足の裏を伸ばして、ベンケイの股間の辺りに移動させる。
そのまま両足の裏で、ベンケイの粗チンをギュッと挟むと、そのまま押し潰した。
「ぎょええええ!!」
目ん玉が飛び出るような激痛。
「チンチンが小さすぎて挟みづらいぜ。チン毛が生えてねーから滑るじゃねーか!」
「ぐごげがあああっ!」
「おらおら、反撃しないとキンタマが潰れるぜ」
シンバルをたたくように、バンバンと足の裏で睾丸を叩き潰す。
体中に高圧電流が流れるような激しい痛みと、麻痺するような感覚が同時に襲う。
マッドは足の裏をこすりつけるように、睾丸をぐにゅぐにゅと潰していく。
「ごぐええっ、あががおごっ!」
男にしか分からない急所の痛みは、ベンケイの戦意を完全に喪失させた。


「ホラホラッ、早く抜け出さないとタマが潰れるぜ!」
目玉が飛び出しそうなほど苦痛に、ベンケイは張り裂けんばかりの声をあげ、そのまま失禁した。
──じゅぼぼぼ・・。
見る見るうちにリングが放尿によって色が変わり、さらにその周辺を濡らしていく。
「ワーハハッ、こいつションベン漏らしやがった!」
「ごえっ、がああっ、☆★※!!」
もはや苦痛の叫びにもなっていない。
目の焦点はすでに合わず、ベンケイはマスクの中で舌をだらんと伸ばす。
視界が歪み、天井が崩れるような幻覚が見え、ビクッビクッと断続的な痙攣を繰り返す。
もはやベンケイを待つものは、五体満足でキョウヤの所には戻れない大きな代償だけと思われた。


次回、最終回です。

最終回は読者様のお好みのエンディングをお選びください。
ハッピーエンド→(6)
バッドエンド→(7)

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