ポルトス小説(9)


ドS小説になってまいりました。


登場人物

ポルトス。三銃士の1人で、大食漢で十人力の怪力の持ち主。

ベーズモー。拷問と陵辱を趣味とする、シャトレの牢の看守。

鉄仮面。実はベイズモーが金で雇った囚人の1人。


──ビシッ!
「うっ・・」
──ビシッッ!!
「あがっ」
静かな酒場に、突然悲鳴が響き渡った。
「ポルトス、いつまでも寝ているんじゃないぞ!」
「うぐっ!」
一体、どれくらい気絶していたのだろうか?
ポルトスが目を覚ますと、正面にはムチを携えたベーズモーの姿があった。
相変わらず、ニタッと押し殺したような笑みを浮かべている。
よほどポルトスを手中に収めたことが嬉しいのか。
ポルトスの豊満な体を、食い入るように見つめている。
その後ろには鉄仮面もいた。


 

ポルトスは、首を上下に動かして、自分が置かれている状況を確認した。
鎖が天井から伸びており、ポルトスの両腕を拘束して放さない。
両手首は、枷のようなもので固定されている。
足は地面から数cm浮き上がり、宙吊りの状態。
自分の重い体重が、手首にのしかかる。
(ぐっ・・)
そのためか、ミシミシと音を立てる錠が、皮肉にも手首に食い込み、悲鳴をあげていた。
かろうじて服は脱がされていないものの、自分の肉体がこのようなブザマな格好で晒されると、
 さすがのポルトスも、羞恥心を感じざるを得ない。
(ちくしょう・・)
ポルトスは、疲れ切った体で、錠をはずそうとするがビクともしなかった。


ベーズモーはニヤッと笑みをこぼして、話しかける。
「ポルトス、お前の体は想像以上だ。逞しくて豊満な体、二の腕のはち切れ具合も最高だぞ」
「なにいってやがる・・」
「私はな、いままで何人も、シャトレの牢で囚人をいたぶってきた。
  囚人は、いい体をしているヤツが多くてな。私には天国のような場所だ。
  しかし、お前は別格だ。いままでに、こんなに逞しい体は見たことが無いぞ。
  お前の体を好きに出来ると考えただけで興奮しているのだ。
  いま私は、人生の中で最も興奮しておる! きっと生涯これ以上興奮することはあるまい」
「なにを言ってるんだ、お前は・・」
ベイズモーは嫌らしい笑みを浮かべる。
せせら笑うベーズモーに、ポルトスは唇を噛む。


ベーズモーは、黒いムチをポルトスの前に差し出す。
「このムチはなんだと思う?」
「し、知るものか!」
「このムチはな、お前の心を裂くためにあるのさ」
「なに・・!」
「ハーハハッ。私の言っている意味がわからんのか?
  このムチでお前を打ち据えたとき、お前がどういう反応をするのか、いまから楽しみで仕方ないのだ。
  人間は窮地に追い込まれると、はじめて本性を表す。
  いままで、たくさんの囚人どもを、このムチで打ち据えてきたが、いろんな反応をするぞ。
  痛さで萎縮してしまう者、必死に耐えようとする者、失神する者・・。おもしろいだろう?」
「ベーズモー、お前はそんなことをして楽しいというのか?」
「楽しいさ」
「無抵抗な者を、一方的になぶるなど、許されるものか!
  俺は体を好きにさせると約束したが、お前になんかに心を折られてたまるか!」
「ハハハッ。そうだ! その言葉を待っていたのだ!」
「なんだと・・!?」
「なぁ、ポルトス? 私が一番楽しいと感じる瞬間は、なんだと思う?」
「・・・」
「フフフ。教えてやろうか? よし決めた。お前にならば特別に教えてやってもいいぞ。私は優しいからな」
「知るか!」
「そうか、教えてほしいか。
  一番楽しいのはな、貴様のような誰にも屈服しない強靭な精神を持つ男が、
  ガタガタと崩れだし、哀れな顔をして、私に助けを求める瞬間だ。
  それまで私を軽蔑し、見下していた男が、私の奴隷になるのだ。
  実際、いままでの囚人は全員がそうなった。
  苦しくて、痛くて、悲痛な叫びをあげながら、涙を流して懇願するのだ。
  『どうかベーズモー様、助けてください』とな。
  これほどおもしろいことはあるまい。ハーハハハハ!!」
「この腐れ野郎が・・」
雄弁に語るベーズモーを見て、ポルトスは呆れるというより、背中にムシズが走った。


ベーズモーは、満面の笑みを浮かべて、ポルトスに話を続ける。
「私は最近、このゲームに飽きてしまってな。
  このムチは特別製だ。かなり頑丈に出来ているぞ。叩かれると、とても痛いらしいのだ。
  私はマゾな趣味はないから、自分でこのムチを喰らったことがないので分からない。
  だが、一発でも当たると、飛び上がるほど痛いらしいぞ。
  10発当てると、ほとんどの男はあまりの苦痛で気絶してしまうのだ」
「なんだと・・」
「私はこのムチに耐えられる人間をずっと探していたのだ。
  貴様は約束したな。体を好きにさせると。
  ポルトス、お前なら耐えられる。いや、絶対に耐えるのだ。私に助けを求めたら、ただじゃおかないぞ。
  泣きついても、そのままムチで打ちまくるからな。お前がどんな声で悲鳴をあげるのか知りたいのだ」
「訳の分からないことを言うな!」
「さぁ、ポルトス。フランスで最強の男が、どれほどのものか見せてくれ。
  たっぷりとのた打ち回り、私を興奮させてくれよ。そして、私を絶対に失望させるな」
そういうと、ベーズモーはムチを後方にしならせる。


大きく弧を描いたムチは、その反動で大きくしなり、勢いを何倍にも増す。
そして、目にも見えぬ速度で、ポルトスの豊満な体を、刃物のように鋭く打ち付けた。
「ぐっ!」
静かな部屋に、ピシャという乾いた音が響き渡る。
まるで、カマキリが大鎌を振るい、一瞬で相手をしとめるような鋭さ。
ムチで叩かれた緑の服は、鋭く切り裂かれていた。
ポルトスの白い肌が、ほんの少し露出する。


ベーズモーのムチには、たいした殺傷能力はなかった。
しかし、なめした皮で出来たムチは、それだけでもかなり頑丈にできており、当たるととにかく痛い。
それは、いままで死線を乗り越えてきたポルトスが、たったの一撃で、顔を苦痛で歪めることからも明らかだった。
ビシッ!
「うぐっ!」
バシッ!
「あがっ・・」
ピシッ!
「おぐっ」
ビチッ!!
「ぎゃっ」
厚い胸板、そして肉と脂肪で鍛えられたポルトスの腹筋に、ベーズモーのムチがめり込んでいく。
ポルトスの苦痛とも、悲鳴ともとれるうめき声。
逐一反応するポルトスを見て、満面の笑みを浮かべるベーズモー。
「いいぞ、ポルトス! その顔だ、その苦痛に歪む表情が見たかったのだ」
「うぐっ」
「それ、もっと苦しめ。そして、大声で悲鳴をあげてみろ。私に助けを求めてみろ! もう一撃だ!」
ビシッ!!
「がっ!」
「ハーハハッ、こちらも興奮してきたぞ!」
歯を食いしばって耐えるポルトスに、容赦なくムチを打ち付けるベーズモー。
顔にこそキズはつかないが、一撃一撃に、ポルトスは体を左右に仰け反らして悶絶する。
それでもなお、天井から垂れ下がる鎖は、ポルトスに倒れることを許さなかった。


10発ほどムチで打ち据えると、さすがのポルトスも、ガックリと首をもたげてしまった。
あまりの痛みに、苦鳴も出せない。
「あっ・・うっ・・」
気絶寸前のポルトスを、ベーズモーは満足気な表情で見つめる。
「さすがは天下無双のポルトスだ。
  気を失いかけても、一度も大声で悲鳴を出さなかったな。
  まったく、私に助けを求めてくる様子もない。
  貴様のような強靭な精神を持つ男は、いままで誰一人いなかった。うれしいぞ」
「ううっ・・ふざけるな・・」
一体、褒めているのかなんだか分からないベーズモーの発言。
その言葉に、ポルトスは苦痛と屈辱でドロドロに染まっていた。
「では、次に貴様の体を辱しめてやろう。
  今度は根性だけでは耐えられないぞ。なぜならプライドが高い男ほど、恥辱でドロドロになるのだから」
「なにをする・・」
「メインイベントだ。お前の一番大切な部分が、おもちゃのようにもてあそばれるのだ」
「ま、まさか・・」
そういうと、ベーズモーはくけけっと笑いをこぼす。


ベーズモーは、ポルトスにゆっくりと近づく。
そして、下半身に目を移した。
ポルトスが愛着している、薄緑色のズボン。
太ももは、丸太のように大きく、普通の成人男性の、2倍くらいの太さはあるだろう。
そして、プクッと膨れた股間。
「な、なにをする気だ・・」
「そうだ、この部分を触りたかったのだ」
ベーズモーは、両手でポルトスの股間の膨らみをそっと包んだ。
その様子を見て、ポルトスは生唾をゴクンと飲み込む。
「ほほう、さすがに立派なモノを持っているではないか。なぁ、ポルトス!」
ベーズモーがポルトスの股間をギュッと握り締めた。
「くぅぅ・・お前はなんということを・・!」
「もっと触って欲しいか?」
「そんなことがあるものかっ・・んんっ!」
ポルトスはベーズモーの発言を強く否定しようとしたが、それどころではなくなった。
なぜなら、ベーズモーの手がポルトスの股間を、容赦なく刺激しはじめたからだ。


「たいしたデカチンだな」
「はっ・・あっ・・あっ・・」
ベーズモーのいやらしい手は、ポルトスの股間の形状をゆっくりと確認していった。
立派な竿、そして大きな玉袋。
それらは、ズボンの上からでも、ハッキリと分かるほど立派に成熟していた。
片手で竿を握り、もう片手で玉袋と思われるところを、触診していく。
「私の手はマジックハンドと呼ばれていてな。
  どのぐらいの力や角度でチンポを揉むと、相手が興奮するのかが瞬時に分かるのだ」
「くぅ・・ふざけるなっ!」
「ほれ」
「はううっ!」
「ハハハ、しっかり感じ取っているな」


ベーズモーの手の動きに、ポルトスのチンポは硬く太くなりはじめていた。
「うむうむ、なるほど。竿は短いが、いい太さだ」
そんなベーズモーの行為を、ポルトスはやめさせようとしたが、
 先ほどのムチ攻撃の前に、体が言うことを聞かない。
喘ぎ声をあげまいと、必死に歯を食いしばるのが精一杯だった。
一方のベーズモーは、ブルブルと震えだすポルトスを見て、余裕の笑みを浮かべていた。
「おい、ポルトス。相当に感じているな」
「な、なにを言う・・」
「そうかそうか。この角度から揉まれるのが好きか? ほれ」
「くうっ!」
「裏筋はどうだ? ほい」
「あっ!」
熱い息を吐き、全身を悶えさせるポルトス。


「ハーハハッ。しっかりと、喘ぎ声を出しているではないか」
「バカなことを・・ふひゃあっ」
「隠してもムダだぞ。お前のチンポの脈動は、しっかりとこの手に伝わっているぞ」
「そんなことあるか・・んああっ」
「こりゃ立派なチンポだ。直接揉みたくなったきたぞ」
「あうあうっ・・」
ポルトスは自分でも分かっていた。
体は痛くて痺れているのに、股間だけは意思とは関係なく硬度を増していることを。
ベーズモーの手によって、自分のチンポが勃起して、興奮を感じていることを。
しかし、そんなことは絶対に認めてはならないことだ。


ベーズモーは、玉袋を片手で押さえ、そのまま竿を上下に擦り付ける。
「はっ・・ひあっ・・」
竿を揉むたびにポルトスは、声にならないようなうめき声を出して反応する。
まだ、服の上から揉まれているだけなのに、ピクピクとチンポの脈動が大きくなる。
いつのまにか、ポルトスのズボンは、モノで突き上げられて、その形状を確認できるほどになっていた。
「クククッ。それにしてもお前は感度がいいな」
「そ、そんなこと・・・」
「今度はズボンを脱がして直接触ってやる」
「バ、バカなことはやめろっ」
「直接、チンポを舐めてやる」
「な、何と言ったのだ・・?」
「舐めてやると言ったのだ」
「舐めるって・・そんな非道なことが許されるか!」
「お前は、私に体を許すと誓ったはずだ。ジュサックを解放したときの約束を忘れたか?」
「そ、それは・・・」
「ポルトスともあろうものが、約束を破ることが許されるのか?」
「ううっ・・」
「そうだ。おとなしくしてろ。たっぷりとヨダレをつけて、チンチンをしゃぶり尽してやる」
「そんな・・そんなことをされたら俺は・・・」
「怪力無双のポルトスが、どんな艶かしい声で喘ぎまくるか、こりゃ見ものだぞ! ハーハハハッ!!」
悪魔の高笑いとしかいいようが声が、酒場に響き渡る。
まさか、こんなオンボロじじいに、自分のイチモツが好きなようにされてしまうとは・・。
(うううっ・・まさかこんな恥辱を受けるなんて・・俺はどうなっちまうんだ・・)
ポルトスは屈辱にまみれながらも、ベーズモーの行為を甘んじて受けるしかなかったのだ。


龍宇さんに縛り絵描いていただきました(^^; ありがとうございます。次回、最終回です。

最終回は読者様のお好みのエンディングをお選びください。
ハッピーエンド→(完)
バッドエンド→(9')

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